「イバラード異聞」(初出1982年VIEWY/山猫舎)という作品(上半分がコミック、下半分がイバラードの事物の解説となっています)で提示されたイバラードという素敵で楽しく懐かしい異世界を、ぼくは「イバラード物語」(青心社1985年4月25日初版発行)で初めて知りました。
ルリタバコやめげゾウ、テラモデルといったものも、タルーラとブラウジー、メーキンソーにスコッペロといった楽しい登場人物も、植物と一体化した不思議な建物も、どれをとってみても魅力的で惹きつけられる稀有な作品です。
映画「耳をすませば」の主人公雫の空想シーンで登場し、「イバラード物語」も再販されました。なにより、CD-ROMになったのが嬉しかったです。
ぼくの使うPCのごみ箱のアイコンはどれもめげゾウになっています。(笑)
98年の夏、豊科で開かれた個展に行ってきました。井上直久さんの作品がずらりと展示されていて、とても良かったです。写真のめげゾウはそこで入手したものです。
なんで、こんなに魅力的なんでしょう。不思議ですね。
ひとつには、繰り返し再生産されている物語消費の漫画世界の中でも、オリジナリティが高いことがあげられます。
不可思議で、しかもきちんと考えられた世界を見る魅力があります。たとえば、
「イバラード物語」
青心社
「イバラード物語−ラピュタのある風景−」
青心社
ISBN4-87892-074-2
CD-ROM「イバラードの旅」
シンフォレスト
SF-045
CD-ROM「イバラードの世界」
シンフォレスト
SF-100