文市の小箱茶室
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●スイス旅行記
早朝、雲海の上のマッターホルン。
結婚
結婚しました。急な話で、驚かれています。
式や披露宴は行わなかったため準備に時間がかからず、住む所を捜して引越し、シンプルに互いの両親に来てもらい籍を入れました。仕事がとても忙しい時期で、すぐには新婚旅行に行けず、ようやく7月後半に休みをとってスイスへ行ってきました。
新婚旅行
通常関空からの直行便はないところ、近畿日本ツーリストがエーデルワイス航空をチャーターしツアーを組んでいたのを選びました。出発2ヶ月前を過ぎた時期、たまたまキャンセルで空席ができたコースに申し込みました。
団体ツアーは苦手で、自分の好奇心とぞろぞろ団体行動が合いません。今回、嫁さんが初めての海外旅行でもあるし、海外で盛りだくさんのポイントを押さえて観光するには効率的ですので、たまにはよかろうとツアーにしました。
デジカメを新調しようかと色々検討した結果、しばらく使わなくなっていた銀塩カメラを持ち出すことになりました。嫁さんがフィルムカメラで撮影したいということなので、それならいいコンパクトカメラがあるよとNikon 35TiとCONTAX T3を出してきたところ、CONTAX T3に決まりました。影響されてこちらも埃をかぶっていたMZ-5を取り出し、一本撮ってみると、一眼デジカメより軽く薄型で、広角にも苦労せず、何より43mm Limitedが使えます。この際と31mm Limitedを調達し、MZ-5と31mm Limitedの組み合わせを中心に運用することにします。ツアーなので自転車も持参せず、観光名所を巡るので、どうやら気分は撮影旅行が目的になっています。
銀塩カメラMZ-5とLimitedレンズ2本、メモ用にはHP200LXにリチウム単三を入れて持ちます。スーツケースはなし、機内持込のバックパックのみの軽装で出かけます。
以下、LXでのメモ(に一部加筆修正したもの)となります。時間は日本時間でメモしているため、現地時間との時差が7時間あります。
出発
07/18/07 11:33:24 関西空港を一回りお店を見て、スタバでショートラテ一杯、集合場所へと行きます。添乗員の新井さんから説明を受けます。今回は滅多にやらないツアー旅行です。いつもみたいにフラフラ一人でどこでも見に行くわけにはいかないけれど、たぶん名所は押さえて案内してくれるでしょう。
07/18/07 12:54:01 説明を受けた後、搭乗口に進みます。22名の団体でした。搭乗口では、エーデルワイス航空の赤い機種が目の前にあります。
07/18/07 13:13:55 edelwess airのA330に搭乗。添乗員の新井さんは自席の40Hを連絡しつつ全員の席を回っています。体力のいる仕事のようです。
07/18/07 14:31:23 中国が日本発着航空機の全機上空通過禁止を突然言い出したため、出発時間になっても便が飛びません。まったく中国ときたら。予定の航路は朝鮮半島から中国上空を通ってヨーロッパに向かうはずでしたけれど、中国を避けてオホーツク、シベリアから入る航路に変更を検討中とのこと。
07/18/07 16:08:21 1時間以上遅れて出発。旋回して淡路島上空を越え、岡山から島根へと抜けます。ようやく機内サービスが始まりました。柿の種に飲物。トマトジュースを頼むと、濃厚なトマトの冷製スープのような飲物が出てきました。カットレモンを入れて、お好みで入れる塩と胡椒の小袋を付けてくれます。おいしい。
機内食
07/18/07 17:37:35 昼食はチキンかフィッシュ、チキンを頼みます。サイコロポテトとサーモンにトマトのサラダ、チキンに豆にニンジンとバターライスがメインディッシュ、抹茶そば、紅葉まんじゅうにミネルウォーターがつきます。飲めもしないのに白ワインを頼み、エーデルワイス航空のマークのついたカップに入れて飲みます。べろんべろんに酔っぱらいます。edelweiss airの花のマークはとてもかわいいです。ガラスのカップはお持ち帰りしたいくらいです。
腕時計をしてこなかったので、機内販売で時計を調達します。
07/18/07 17:49:43 酔っぱらいました~。
ベルンの朝
07/19/07 6:11:04 Bern Hotel Savoy ホテル到着。2階212号。E1234。エレベーターのドアは手動で開け閉め。新井301。日本に電話は0-0081-。モーニングコール7:15。8時にスーツケース取りに来る。朝食は全員揃って荷物出したら、1階8時。9時出発。
朝ホテルの周りを二人で散歩します。自転車が多く、駐輪場がそこかしこにあることに感動します。
07/19/07 13:29:46 BERNの朝です。曇っています。
ベルン旧市街
07/19/07 14:21:11 Bern旧市街ホテル周辺を散策します。空気がベタつかなくて快適です。美味しそうなチョコレートやパンの店があります。町並みが良い感じです。
07/19/07 18:47:52 バラ公園からベルン旧市街を一望します。熊公園から徒歩で歩き出し、時計塔まで。
大聖堂は最上階まで登ると、見事な展望です。
フィルムがなくなり、巻き戻ります。下に下りてフィルム交換しようとすると、ちゃんと巻き戻っていません。ガーン、ショック。ここから30分ほどの自由時間です。おいしそうなチョコレートやケーキの店があります。スポーツショップの自転車売場に行ってみます。マウンテンバイクばかり。そういえば、チューリッヒ国際空港のkioskで買った自転車雑誌「Bike」はマウンテンバイク専門誌でした。swiss.comに入るも、順番待ちの札を渡されたので出てしまいます。
旧市街で昼食です。ベルナープラッセというベルン風煮込料理ですが、あっさりとしたいいものです。
ジュネーブ
07/19/07 22:08:53 ベルンからジュネーブに移動します。車窓から見る景色は、どこまで行っても牧草地です。土地さえあれば牧草地にしているかのようです。
07/19/07 22:43:22 宗教改革記念碑に行きます。
BERNだけでなく、GENEVEでも、かならず駐輪場があり、様々な人が自転車で颯爽と街中を移動しています。
路面電車も色々走っています。日本も十年二十年待てば、時代の要請でエコロジーでリサイクルな社会のために、そのように変わっていけるのでしょうか。
日本のママチャリと違って、自転車に乗っている人がそれぞれに格好良いのです。ヘルメット装着率、サングラス装着率も高いです。自転車自体はスローピングのマウンテンバイクも多いですし、細身のホリゾンタルもまためっちゃカッコいいです。有名な観光地でも、ゴミが散乱するようなことはありません。何が日本と違うんだろう、どうすればスイスのようになれるんだろうと思わずにはいられないです。
車道にはきちんと自転車レーンが設けられていて、安心して自転車が走れるようになっています。歩道は歩行者、自転車は車道の専用帯を快適に安全に利用できます。決して道が日本より広いわけではありません。無闇に街中でもマイカー利用ではなく、鉄道や路面電車が充実して便利になっています。自動車がないがしろにされているわけでもなく、長距離や周りの国との移動には高速道路も整備されています。
07/19/07 22:54:56 1955年に作られた花時計。2.5mもある世界最長の秒針は1秒に25cm動くそうです。
レマン湖に水柱立っています。巨大な噴水です。
スウォッチミュージアムの4階にはこれまでに出たswatchが全て展示されていました。1983年の最初のモデルはバンドも単色で地味なこと。年二回新モデルを出すデザイン手法で成功をを納めたそうです。swatchグループはたくさんのブランドをかかえ、そのうちのひとつTISSOTのモデルとポスターの展示もありました。ミュージアムでの販売はビンテージものの高額販売のみ。まあswatchはどこでも売っています。
時間があまったので駅近辺で自由時間。改札口というものがなく、勝手にホームまで上がれるので、写真を撮ります。駅前で板チョコレートを買ったり、ミニケーキを買ってジュースを買ってパクついたり。夕食はレマン湖の魚料理です。鱚のような小さな白身魚に、黄色いソースがかかっています。味はフランス料理です。ジュネーブはスイスと言ってもほとんどフランスで、ジュネーブ空港は一部フランス領に繋がっているそうです。ジュネーブはスイス国内の空港で、もともとは滑走路が一本だったのですが、拡張工事の際、フランス領に直接出られる道を整備したそうです。料理は美味しく、パンもスイスというよりフランスの味で美味しくてたくさん食べてしまいます。後で出たバターライスを食べるのに苦労します。
07/20/07 3:11:06 NH HOTEL到着。カードキー。2階#227室。新井202。モーニングコール0715荷物8時フロント一緒に。出発0920。防寒着用意。ツェルマットは自動車不可。
07/20/07 14:40:59 ジュネーブの朝です。朝食バイキング。
モンブラン
07/20/07 17:04:47 車中、添乗員の案内があります。4000m級の山39。日本は3000m級の山でも21しかない。西部東部中央合わせて東西1300km。ヨーロッパアルプス最高峰モンブラン4807m。スイス最高峰モンテローザ4634m。マッターホルンはスイス第4位4478m。
07/20/07 17:11:46 国境を越えてフランスに入っています。アルベ川あたりになると、山肌が左右に迫る地帯になります。崖です。ちょっと日本では見たことのない景色です。放牧の背に崖山。
07/20/07 18:06:59 戻ってきて13:10に集合。
07/20/07 23:48:03 氷河特急8:48発。
ツェルマット
07/21/07 1:18:21 ツェルマットのHOTEL ANTARES到着です。駅から飴の中、十分強歩いた先にあります。駅前通りには、多数のレストランがあるので、明日の自由行動の昼食と夕食はここで食べようと思います。ツェルマットの町は、ガソリン車禁止なので、電気自動車か馬車か自転車です。マウンテンバイクが走り回っています。2軒のスポーツ用品屋でレンタルしています。ホテルはこじんまりした感じで居心地良さそうす。
07/21/07 1:25:06 8-部屋番号で内線。新井さん8-106。U-1階。モーニングコール6:15。朝食7時E階。そのまま7:40出発。ハイキング用服装。夕食7:15E階。
07/21/07 3:35:22 夕食はチキン。サラダとパン、チキンの下はバターライス。明後日モーニングコール3:30。出発4時。小さい鍵でホテルの出入口。明日費のでは5:45。
07/21/07 13:23:23 町のあちこちから、散歩しながら朝日のマッターホルンを眺めます。
ゴルナグラート展望台に行きます。絶景。まぶしくてサングラスを調達。
ハイキングで下の駅まで歩いて行きます。
山上からツェルマットの町に下りると、待望の半日自由行動です。レンタサイクルを借りて、走り回ります。昼食はラクレット、夕食はチーズフォンデュを楽しみます。自由行動は楽しいです。
Birdyに乗っている人発見!
07/21/07 18:35:54 明日3:30モーニングコール。4:15チェックアウト後出発。
マッターホルン御来光
07/22/07 15:39:13 朝3:30にモーニングコールで目が覚めます。速く寝たので睡魔はいませんが、荷物を整理していませんでした。朝食代わりに昨日ツェルマットの町のパン屋さんで買ったケーキを食べます。ロープウェイ、リフト、ゴンドラを乗り継いで、パラダイスまで。上に上がると、マッターホルンが振り返って正面に見えます。雲がかかっていますが、夜が明けてゆき、朝日がマッターホルンの山頂を照らし出すと、雲は消えて行きました。そして朝日にマッターホルンが輝き出すと、マッターホルンは全容を現します。見事に晴れて、360度の展望に、アルプス4000m級の山々がぐるりと見えています。赤い朝日に照らされて色づいたマッターホルンは実に見事なものです。
山から下りて、列車の旅になります。
氷河特急
07/22/07 15:56:23 氷河特急一等車出発です。417の橋を渡る鉄道は、元はBrigVispZermatt、FurkaOverhead、RhatischeBahnの三社による運営だったそうです。有名な橋はTiefencastelとFilisurの間にあるそうです。トンネル開通により、名前の由来となったの氷河は車窓から見られなくなっているそうです。
07/22/07 16:15:52 氷河特急の一等車は青と赤のゆったりした椅子です。左右の景色が美しいです。この世界一遅い特急は、平均時速34kmだそうです。
ローヌ氷河
07/22/07 23:47:38 グリンデルワルドのホテル到着です。氷河特急の見事な景色を堪能した後は、バスでフルカ峠を越えました。そして氷河を見物します。ローヌ氷河の中をくり貫いたトンネルに入ると、氷河が白でなく青いというのがよく分かります。氷河の溶けた水が激しい流れの川となって流れ出しています。水の色は白く、日本の山の湧き水のイメージとだいぶ違います。
07/23/07 0:02:04 ホテル部屋番号33。内線電話209新井。凱旋0-0081電話番号。モーニングコール6:15。朝食7時、スーツケース出し。8:10出発。8:32列車。夕食7時ロビー集合。買い物5:30フロント集合。
ユングフラウヨッホ
07/23/07 20:17:11 2:35集合、2:45出発。
07/23/07 23:52:59 ユングフラウヨッホ。グリンデルワルドから一駅、ロープウェイに乗り換えて30分ゴンドラに揺られます。メンリッヒェンへ。
ここから一時間半のハイキングです。ガイドの斉藤さんの案内で歩きます。綺麗に咲いている花のひとつひとつを説明してくれます。
眼前にアイガー北壁が聳え立っています。空は晴れ渡って青空です。アイガーの向こうにメンヒ、メンヒの向こうに雲に包まれたユングフラウが見えています。メンリッヒェン駅の周りは放牧場で、大きなカウベルをぶらさげ、角を生やした乳牛が草を食べています。
草を食べるとカウベルがカランカランと音を立てます。乳をたくさん出す牛のカウベルは大きく、乳が少ししか出ない牛のカウベルは小さくなっているそうです。小さなカウベルはチリンチリンと音を立てます。そうして、放牧場はカウベルの合唱となって響いています。
さて、ハイキングです。気温は低いものの、晴れていてポカポカと暖かいです。十日前には雪で、気温マイナス15度だったと言います。様々な種類のキキョウ(ツリガネソウ)が紫の花を咲かせています。ユキノシタや巨大なアザミやアリシタティレスアリアリアエなど。
楽しいハイキングの一時間半が過ぎると昼食です。スープにアルペンマカロニ、ガーリックパンに最後はプリンです。さて、クライネシャイデック駅から、さらに上を目指します。アプト式の登山列車で、アイガー北壁を貫くトンネルを登り、TOP OF EUROPAユングフラウヨッホへと進みます。アイガー北壁に開いた窓を眺める駅に5分停車します。登山家はこの巨大な岩の壁を登っているのでしょう。あわただしく窓を見物しながら、ユングフラウヨッホに到着です。ヨーロッパ最高所の駅。
スフィンクス展望台まで上がり、外のテラスに出てびっくり、横殴りの吹雪です。氷が身体にぶつかってきます。早々に退散します。
氷の宮殿に行きます。氷河をくり抜いたトンネルです。床も氷でツルツルです。スケートリンクのように滑ります。
駅に戻ってチャイを一杯堪能します。
(ヨーロッパ最高所の駅にある売店には、すばちゃんが…)
ユングフラウヨッホから再び鉄道に乗り、グリンデルワルトへの帰路に着きます。緑の斜面に茶色の三角屋根の建物がポツポツ建った村、グリンデルワルトに帰ってきます。ここからバスで移動、ルツェルンへ向かいます。
ルツェルン
07/24/07 2:58:16 ルツェルン到着。オイルフォンデュを食べた後、3403通路を通って次の建物。部屋番号そのまま1612。フロントEXIT。モーニングコール7:00。7:45荷物出し。朝食7:45にEフロントから本館7階。出発1Fチェックアウト後、0階でバス9時前。歩いて出発。
07/24/07 17:01:37 朝遅くからルツェルン市内観光です。川沿いの屋台でチョコレートゲット。橋を渡って、旧市街を見ます。
ライオンの像を見学します。フランス革命の際、王家を守り、人民と戦って命を落とした786名のスイス傭兵を悼んで作られた記念碑だそうです。当時、傭兵はスイスの主要な輸出産業だったそうです。傭兵輸出が禁止された今でもヴァチカンの衛兵はスイス兵だそうです。
傭兵くらいしか輸出産業がなかったのでしょうか。そういえば小麦はほぼ全部輸入に頼っているそうです。牧草くらいしか生えない土地なのかもしれません。そもそも山ばかりだし。それでも過疎で寂れた国では決してなく、魅力的な先進国です。今のスイスにしても、人材が元手の産業であり続けているようにも思えます。凄い国だ。
そして大人の国です。日本は見習うべきところが多々あります。
スイスは大人の国。日本は子供の国。
日本がアメリカを手本としていつしか変わってしまっていったように、スイスを未来の日本の手本だと思えば、いつかスイスのようになれるときが来るのでしょうか。
せめて、自転車事情だけでも真似していって欲しいと思います。
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文市(あやち)=青野宣昭