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●W21CAII impression - 702NKを捨ててW21CAIIへ

702NKを買いました（タダだけど）。まとめサイトや覚書を参考に設定し、楽しみます。取り出してすぐに片手で使えるm100にも似た筐体。移動中でも使える3Gのそこそこ高速な通信。Symbian OS Series60用のソフトを入れる楽しみ。シンプルで強力なNokia6630がすっかり気に入りました。
ところが、vodafone3Gの方はぼくの生活範囲では納得いかないものでした。エリアが狭いのは承知の上で契約したとはいえ、エリア内でも室内では電波が弱く圏外になりがちな点、エリア内でも頻繁に障害があって通信できないことがある点はちょっと見過ごせませんでした。関東の方では電波良好と聞きますので、まだ整備途中なのでしょう。たしかにぼくの生活圏は丁度工事計画が多かったですけれど、サイトの工事予定以外のときにも繋がらなくなることが何度もありました。もう半年もすれば安定するのかもしれません。AIR-EDGEよりずっとマシですが、この一年電波に関しては不満を持ったことのないauには劣ります。
702NKでの運用に限界を感じたのは、vodafoneへ払うランニングコストです。二週間使って、画像オフでWeb閲覧は最小限にしているにも関わらず、最もパケット代の安くなるハッピーパケットスーパーに加入していても毎月1万五千円の支払いになることが判明しました。なにしろメインマシンiPAQの替わりにしようとしています。PDAをやめてケータイに移行するという心積もりでいます。使い倒しているのは確かですけれど、この程度で毎月その支出はさすがに継続する気になれません。webといっても2++に替わってp2、あとは掲示板、ニュースはごくたまに見る程度です。本当はこの倍くらいは使いたいのです。

auが5月1日からPCサイトビューア(Opera)利用に支払い上限を設けると発表していました。vodafone 702NKのパケットフリーは標準フルブラウザをVF JP WEB経由で利用した場合のみ適用され、OperaやNetFrontやPOP3メーラーの接続に利用するVF JP Access Internetは従量課金の青天井です。auならWinのPCSV（PCサイトビューア＝Opera）に満足できれば、定額でウェブが見放題になります。

そうして、PDAを捨てて702NKに移行する計画は頓挫し、auをW21CAIIに機種変しました。DoCoMoのM1000も発表されたものの、出荷は少し先でした。

W21CAIIを使い出し、動画や音楽が携帯動画変換君で簡単に変換できました。
この辺りの概要はW21CAで既に出尽くしています。W21CAについては、memn0ckさんのところで概要を知ることができますし、動画や着うた等はW21CA 情報ページにまとめがあります。

W21CAII写真

5月1日から定額になったPCサイトビューア(Opera7.6)を使いまくってみて、画像付きでWebを高速に見放題というのが大変便利だと実感しました。AIR-EDGEの話にならない遅さ、移動中（新幹線はもちろん、新快速でも）に切れないだけでまるでデータが落ちてこずに使えない実態から一年前にauのA5504T Bluetoothケータイに通信環境を乗り換えて、今回さらに下り最大2.4Mbpsが売り文句の1x Win(CDMA2000 1xEV-DO方式)に乗り換えたわけです。
実効速度は速度測定サイトで試すとぼくの生活圏では大抵いつも安定して250kbps程度です。702NK+vodafone3Gだと不安定で雨が降ると圏外に落ちる自室でも250kbpsです。

W21CAII写真

Webを見る場合、W21CAIIの240x400の画面は想像以上にアドバンテージがあります。カシオ開発のWQVGA液晶は大変美しく見やすいです。
ブラウザ機能比較はデジタルARENA PC向けWebサイトを見られる「W21CA」の実力は？やITmedia Mobile 「W21CA」搭載のOperaを「AH-K3001V」と比較するやZDNet ココまで使える「PCサイトビューアー」 au W21CAに詳しいです。
PCSVの細かい使い勝手は京ぽん版Operaに劣る部分があるものの、圧倒的な速度で実使用感は快適、というところでしょうか。
足りない機能については、Bookmarkletを利用しておいおい補っていくことにします。
702NKのようにSimbian OS Series60用ソフトを色々入れるということはできません。オフィシャルなBREWアプリしかありません。PCサイトビューアを駆使して、今までiPAQで利用していた様々な機能をうまく吸収できなければ、PDAをやめてケータイに移行することなどできないでしょう。702NKのようなスマートフォンならできるかもしれないけれど、単なる日本製高機能ケータイのW21CAIIではPDAの替わりは務まるはずがないと思っていました。W21CAIIを使ってみて、それは誤解だと気付きました。

「ケータイがいくら高機能になってもPDAの替わりにはならない、そう考えていた時期が私にもありました」といったところでしょうか。

少なくとも、PDAの電子手帳機能の代わりになります。また、壁紙やメニューのカスタマイズで楽しむことや、実用的な動画再生についても、諸々の小箱の替わりになります。
Noika6630のシンプルで強力な設計と異なり、W21CAIIでやりたいことをするには色々敷居が高いこともあるのも確かです。702NKの設定は三日もあれば終わりますけれど、W21CAIIの設定はやろうと思うと奥が深いです。勝手アプリに相当するようなWebアプリを開発するところまでいけば、PDAなどいらない、と言っても過言ではないでしょう。

また、デジカメ機能はコンパクトデジカメの持ち歩きが不要になるほど満足のいくものだと知りました。これは予想外の儲けもので、荷物が一つ減らせるようになりました。
ぼくはケータイのデジカメはいままで利用しないことが多く、デジカメ専用機を何台も買い継いで利用してきていた一人でした。それが、W21CAIIで初めてコンパクトデジカメ専用機はいらないと思いました。ローエンドではなくコンパクトデジカメ普及機レベルだと思います。画質を求める場合は、レンズ交換型一眼レフデジカメを出動させれば良いのです。ぼくは*ist Dユーザーです。
W21CAIIのデジカメ機能は、ちゃんと普通にオートフォーカスができること、マクロ機能がしっかりしていること、カメラとしての筐体とボタンの使い勝手が一々ボタンを見たりせずに自然にできること、操作手順が普通に撮影できる程度に使えることをどれも満たしています。
デジカメ関連では、ITmedia Mobile ケータイカメラ画質研究ラボ：デジカメ的に使える端末が久々に登場～「W21CA」という記事があります。

W21CAII写真

DoCoMoのM1000が出たら早速買おうと思っていました。702NK以外にW-CDMAが利用できるWindows Moblieなスマートフォンが入手できるようになったら買いだと思っていました。今まで使ってきているPocketPCやPalmの機能が使えるWindows MoblieスマートフォンやTreoに何とはなしにあこがれを感じていましたけれど、スマートフォンってキャリアへの支払いが付いて回るものだと身に染みました。
二週間未満で、FOMAのパケットパック90の定額分を超えてしまっているのが、ぼくの「どこでもWeb」の使い方です。現在のところ、auのPCサイトビューアしか選択肢がありません。どうしても端末ハードの機能に惹かれてしまいますけれど、キャリアへの毎月の支払いで制限されてしまうのが現在の実態です。

かと言って移動中に全く使い物にならないAIR-EDGEに戻る気はありません。3Gに移行し、PDAを使うのをやめて、一度ケータイに全面移行を試してみたいと思わせる魅力が702NKにもW21CAIIにもあります。

「ケータイがあればPDAなんかいらない！」そう叫んで、歩き出してみれば、どうしても必要なのがなんなのか、身に染みてわかるでしょう。

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文市（あやち）＝青野宣昭