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小さいPocketPC hp iPAQ rx4240



iPAQ写真

コンパクト筐体が魅力のメディアプレイヤ風PocketPC、いくつかの欠点を致命的に感じずに済むユーザーのみ、望みすぎなければビューアとして楽しめます。(12/7/2006)



HP iPAQ rx4240 汎用OSのメディアプレイヤー (12/7/2006作成)
SDHC未対応 (12/7/2006作成 12/12/2006更新)
TCPMPベンチマーク (12/7/2006作成)
液晶と電池の保ち (12/8/2006作成)
テーブルトッププレイヤー (12/9/2006作成)
ファクトリリセットとTODAYの時計 (12/9/2006作成)


HP iPAQ rx4240 汎用OSのメディアプレイヤー (12/7/2006作成)

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iPAQ rx4240が届きました。パッケージは、コロンとした化粧箱です。蓋を開けると、「THE COMPUTER IS PERSONAL AGAIN.」と書かれています。良い感じです。


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クレードルもスリーブも付いていません。USB給電型ACアダプタと、USBケーブル一本、ステレオイヤホン、画面カバーが付いています。


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本体はうっとりするほど小さいです。意外に横長です。電池は3.7V 1200mAhです。この容量なら、Samsung CPUでかなり長持ちするのではないかと期待できます。


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画面カバーはシンプルで好きですけれど、使いやすいかというと微妙なところもあります。取り付けたままでも動画鑑賞には問題ありません。ボタンの割付を工夫し、決まったソフトを使う分には何とかなりそうですけれど、使用時は画面を指タップした方が便利に感じます。付属カバーなしに持ち歩くには、ケースも付属しておらず、別途適当なケースに入れるのが良さそうです。
rx4240の使い方からすると、キーボード付iPAQや電話機能のあるスマートフォンと異なり、いつでも身に着けていることもないかもしれません。付属カバーを付けるかケースに入れて鞄に放り込んでおき、通勤など長い空き時間に動画鑑賞するような用途や、音楽やネットラジオをSDに放り込んで、本体をシャツの胸ポケットに入れてステレオイヤホンで聴くような用途が良さそうです。


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起動時から横長画面というのは、PocketPCに慣れているとちょっと衝撃です。とはいえ、デバイス名を入れようとソフトキーボードを出すだけで入力項目が隠れてしまうので、縦長画面を前提にしたPocketPCの画面デザインはそのまま何も変わっていません。

IEはPocketLOOX T830同様、カーソル移動中にテキストボックスでひっかかるバグは直っています。もっとも4方向キーがなくジョグダイヤルのみなので、使い勝手は微妙です。



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Bluetooth内蔵なのは素晴らしいです。色々拡張の可能性があります。
ただしA2DPには未対応です。試してみたところ、利用可能なサービスが認識されないと出ました。Broadcomのプロトコルスタックです。
A2DP未対応は惜しい点です。

rx4240のコンパクトさは大変魅力です。毎日プラスワンで持ち歩く気になります。スマートフォンではないPocketPCの可能性の一つを示しています。示していますが、可能性はきちんと隅々まで追求されないまま消化不良で終わっているようにも思えます。

rx4240は活用方法を明確に把握できるPocketPC使いには、意外に良機種です。しかし、とりあえずiPAQだから買ってみようとか、メディアプレイヤになるかなととりあえず買ってみると、躓き石のような不満点が出てくるように思います。ダメだと烙印を押すオーナーも多いかもしれません。
できないことを良く確認した上で、自分の使い方に、あれもこれもではなく、削り落として使い道を見つけられるユーザーには、コンパクトな面白いデバイスです。


SDHC未対応 (12/7/2005作成)

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SDカードスロットがひとつあります。(microSDやminiSDでない)フルサイズのSDカードが使えるのが強みです。SDカードなら4GBがあります。
早速試したところ、TRANSCENDの4GB SDとA-DATAの4GB SDが問題なく使えました。

SDHCはどうでしょうか?カタログスペックでは対応をうたっていません。SDHC 8GBを試してみたところ、全く認識しませんでした。SDHCは使えません。SDHCでなく、SDの4GBがrx4240にはおすすめです。

SDHCの8GBが使えたら、かなり価値があると思ったのですけれど、残念ながらSDHCには対応していませんでした。

SDHC 4GB(TRANSCEND TS4GSDHC)も認識しませんでしたし、SDHC 4GBをFATでフォーマットして挿しても認識しませんでした、念のため。(12/12/2006)



TCPMPベンチマーク (12/7/2005作成)

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動画再生といえば、CorePlayerです。ここでは無償の頃のTCPMP0.72RC1でのベンチマークです。
TCPMP/Betaplayer Benchmark Summaryに準じて試します。


HP iPAQ rx4240 LCD320x240 Samsung SC32442 400MHz

XQ 31.65%
HQ 42.51%
MQB 80.01%

なお、最新のCorePlayer v1.0.4 build716 では、以下の通りでした。

XQ 31.56%
HQ 42.67%
MQB 79.92%

TCPMP0.72RC1でビデオドライバをGDIにした場合は、以下の通りでした。

XQ 64.72%
HQ 87.14%
MQB 109.65%

画面が乱れたりするようなことはなく、正常に再生できます。ケータイ用にQVGA再エンコードした動画なら全く問題ありません。

再生速度の面では、残念ながら、DirectDrawでは完全に失格です。動画プレイヤとしてはrx1950にも劣るひどい結果になりました。
Kzou’s Diary (^^ゞさんに従い、GDIにするとそれなりです。rx1950程度という印象です。
基本的にrx4240向けにQVGAエンコードした動画データの再生を楽しむのが良さそうです。それだったらケータイでいいじゃないか、というのが正直なところです。汎用的な3.5型ステレオミニジャックがあることくらいしか優位点はなさそうです。

最初、TCPMPだけインストールしてシンクロすらせずに動画プレイヤとして使うことを考えたのですけれど、やはりPocketPCであることを活かして使うことで魅力が高まるデバイスなのでしょう。
動画プレイヤとしてはrx3715の方がずっと良いのですけれど、rx4240のコンパクトさはプレイヤとしてとても魅力的です。この大きさでXScaleでSDHC対応なら、と思わずにはいられません。


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もっとも、ぼくのようにテレビ録画をMPEG2と同時に3gpp形式に記録していれば、再エンコードする手間はないので、VGA動画やPC用にエンコードした動画がそのまま綺麗に再生できなくても支障はありません。
むしろQVGAの動画データのファイルサイズの小ささによるSDへのコピーの早さや、GB単位の容量のSDなら十分すぎるほど動画が入るというメリットの方が大きいです。

通勤動画プレイヤとして優れていると感じた点は、内蔵スピーカーの音量が小さいということです。ボリューム最大にしても、iPAQとは思えない音の小ささです。
ステレオイヤホンで聴く音は、逆にボリューム最小でもとても大きいです。
このため、ステレオイヤホンで聴いていてふとした拍子にひっかけてステレオミニジャックが抜けてしまっても、周りに大音量で再生音を撒き散らさずに済みます。恥ずかしい思いをすることはまずないと思います。


液晶と電池の保ち (12/8/2006作成)

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早速、rx4240にQVGA動画データを入れて楽しむことにします。
液晶の発色は良く、密度感のある美しい画面です。視野角の広さは特筆すべきもので、ほとんど真横から見ても綺麗に見られます。色がおかしくなるようなこともありません。文句の付けようのない素晴らしい液晶です。
日光がときに背中から差し込む電車内でも、rx4240の透過型液晶は支障なく動画を鑑賞できます。透過型液晶は室内では綺麗でも、日の差す窓際の車内では見にくいことが多いのですけれど、rx4240は良い感じです。無理にガラス越しの日光が直接rx4240の画面に当たるようにしても、問題なく動画鑑賞できます。
バックライト輝度設定は標準のまま、ちょうど真ん中にしています。これでもずいぶん明るく、暗さは全く感じません。逆に電池の保ちが心配になります。



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満充電から動画データをのべ4時間10分TCPMPで鑑賞し、途中でGSPlayerでOggVorbis形式の音楽を30分ほど聴きました。ようやく残量量20%になって一回目の電池警告が出ました。
無線LANをオフにしての使用では、十二分に電池が保つと感じました。充電もHermesシリーズやPocketLOOX T830と同様USBからの給電ができるので、あまり不安は感じずに済みます。
最初の電池警告が出てからも、実際使えなくなるまでは、1時間余り動画再生を続けられました。

筐体もずっと手で持っていても持ちにくさは感じず、重くて仕方がないようなこともなく、画面が小さくて見にくく感じることもありません。この大きさはベストバランスなのかもしれません。


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無線LANでつなぎ、サーバーPCのQVGA動画データを連続再生してみたところ、無線LAN APから約1mの近距離で、rx4240の無線LAN自動省電力をパフォーマンス優先側最大にした場合、2時間動画再生してバッテリーが丁度100%から50%になりました。(12/9/2006)



テーブルトッププレイヤー (12/9/2006作成)

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rx4240の素敵なコンパクトさは、手に持って電車などで動画を見るのに適していると思いますけれど、rx4240の画面はコタツトッププレイヤーとしても見にくいものではありません。
PCの画面でエディタなどを使っているときにも、脇にちょっと置いて番組などを流すような使い方をするのに重宝します。
画面保護用のカバーを、裏に付けて無理やりスタンドにして立てたりしています。


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内蔵スピーカの音量が、イヤホンの音量と比べ極端に小さいことには触れました。もう少し大きい音で再生したいときは、バッテリ内蔵超小型サイコロスピーカなどを装着すると大きな音にもできます。


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ぼくがバッテリ内蔵型のサイコロスピーカを気に入っているのは、添付の白い充電用USBケーブルがとても短くて抜群に携帯性が良い点だったりします。iPAQ rx4240の充電やシンクロにも使えています。


ファクトリリセットとTODAYの時計 (12/9/2006作成)

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iPAQ rx4240で完全初期化するファクトリリセットを試します。画面回転ボタンとOK(×)ボタンを押しながらリセットホールを突いて、両ボタンを離してからリセットを離せば工場出荷状態に戻りました。

初期化して改めて設定し始めて、TODAY画面のバーの表示がPocketLOOX T830同様バッテリになっているのに気づきます。バッテリが十分保つのは分かったので、いつものように日付時刻表示に変更します。
T830のときと同じレジストリです。TREで取り込んで、ソフトリセットツールでリセットをかけると、望みの表示になりました。
todayclock.reg


文市の小箱茶室ケーキ小箱-[rx4240]/ LX紅茶読書自転車好み他伝言板blog

文市(あやち)=青野宣昭