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●小さいPocketPC hp iPAQ rx1950
低価格でコンパクト、無線LAN内蔵のrx1950が発売になりました。(12/7/2005)
●ファームウェアアップデート (2/10/2006更新)
●ネックストラップでHP Directplusケース (1/15/2006作成)
●ソフトキーのカスタマイズ (1/14/2006作成)
●レジュームできずにソフトリセットが必要な不具合 (2/10/2006更新)
●Bluetooth SDIO Card (1/4/2006作成)
●Thumb Keyboard改造 (12/24/2005作成)
●Thumb Keyboard (12/21/2005作成)
●IEのページスクロールレジストリ設定 (12/19/200作成)
●rx1950で動くいくつかのソフトたち (12/11/2005作成)
●Windows Mobile 5.0 for PPC日本語版の非互換性 (5/3/2006更新)
●WMP10で無料DRMコンテンツ視聴 (12/10/2005作成)
●TCPMPベンチマーク (1/14/2006更新)
●rx1950新発売 - ほんのわずかな本体メモリのWindows Mobile 5.0機 (12/7/2005作成)
HP iPAQ rx1900 Pocket PC Series Firmware Updateが公開されています。HP本社のサイトで、日本語サイトでの説明はまだのようです。Japaneseを選んで日本語版用もダウンロードでき、日本語版iPAQ rx1950に適用できました。
バグFIXとして、SDカードを入れたままスタンバイモードにロックされても電源ONできるようにした模様です。SD挿入したままスタンバイモードでロックされると、POWERボタンで電源が入らず、バッテリーは放電される場合があるとのことです。
ようやく、レジュームできずにソフトリセットが必要な不具合を、HP本社サイトで正式に認め、アップデートを公開したようです。これでiPAQ rx1950が普通に他人にすすめられるようになりました。
ROMイメージの提供による入れ替えではなく、追加ソフトの形でインストールするものです。
日本HPによる日本語サイトでもHP iPAQ rx1950 Pocket PCシリーズ ファームウェアアップグレードとして公開されました。(2006/2/21)
ネックストラップでICOCAとrx1950を。
HP Directplusでキャンペーン第二段を行っているようです。「できるiPAQ」は恐らくほとんどパンフレットのようなものでしょうから魅力ありませんけれど、紺色ケースはどこかで見たような形です。
そういえば、ベージュの同じようなケースを持っていたと思い、引っ張り出します。たしかh1937と一緒にHP Directplusで購入したものです。
どうやらほとんど同じもののようです。そういえば一時期結構このケースを使っていました。懐かしいな、と使い出します。以前はベルトに通していましたが、rx1950ではネックストラップを取り付けて首からさげることにします。
マグネットクリップ式です。
充電、シンクロ用コネクタ部分は開いています。
SDメモリカードを並べて二枚入れるポケットが付いています。ここの間の仕切りをカッターで切って、Bluetooth SDIOカードを横に入れています。
今回の肝は非接触型ICカードを入れていることです。ICOCAを入れておき、改札をタッチして通ります。定期入の替わりに小さいiPAQ用ケースを使うというわけです。
ネックストラップでPocketPCを首からぶら下げると言うと重そうですけれど、小さなiPAQシリーズなら問題ありません。
ぼくは以前ケータイW21CAIIをネックストラップで使っていました。W21CAIIの重量は約143gです。もちろんVGA液晶のPocketPCなどに比べればずいぶん軽いのですけれど、使用頻度が高いだけに重さが気になったものです。
iPAQ rx1950なら重量バッテリ込みで約125gです。ケータイW21CAIIより軽いです。
PocketPCの基本はデータビューア/ブラウザだと思っているので、軽くて小さくて画面が見やすくサクサク動くことは大事です。だからこそ、当初色々不満もあったWM5.0のrx1950を手放しませんでした。今ではどうにか乗りこなしている感じです。
softkeyをカスタマイズします。
Windows Mobile5.0になって、softkey機能が付きました。TODAY画面最下段を占拠しているアレです。例によってレジストリエディタで書換えますが、rx1950ではKeyがないので作るところから始めます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Today\Keys\112
のように、Keysと112というKeyを作り、その下に、DefaultとOpenというString Valueを作ります。
112が左ソフトキーなので、113も作り右ソフトキーもカスタマイズします。
Defaultは表示名、Openは起動するプログラムのフルパスです。
起動するプログラムのフルパスはGSFinderでコピーすれば便利です。
String Valueの値に貼り付けて保存すれば、ソフトキーがカスタマイズできます。好みのソフトに入れ替えてしまいます。
ActiveSyncなんか呼んでません。
(米HPのサイトで、HP iPAQ rx1900 Pocket PC Series Firmware Updateが公開されました。Japaneseを選んで日本語版用もダウンロードでき、このアップデートを適用してから手許のrx1950では「サスペンドからレジュームできずにソフトリセットが必要な不具合」が解消しています。
2006/2/10)
iPAQ rx1950日本語版 Windows Moblie 5.0 for PocketPC ROM1.01.02には致命的な不具合があるとぼくは考えています。
それは、サスペンドして数時間置いたrx1950をレジュームしようとしても電源が入らず、スタイラスでリセットホールを突付いて再起動しないといけなくなる現象です。
迂闊なことに、この現象は、ぼくがWindows Mobile5.0正式対応でないソフトをガンガンインストールしているのが原因だと思い込んで、現象を把握するのに手間取りました。レジューム時の挙動不審を調査するため、まずクリーンリセット(予定表&iPAQ Wirelessボタン両押ししながらリセットホールを2秒間プレス)で工場出荷状態に戻し、一晩放置したけれどそのときは現象が再現しなかったため、デフォルトでは不具合がないものだと思い、後からインストールしたソフトの相性だという前提で、一つずつソフトを外しては運用してみて不具合がでるかどうか試していました。不具合を出すために、数時間サスペンド状態で放置する必要があり、把握に時間がかかりました。何度か試すうちに、追加ソフトをインストールしていなくても、現象が再現することを確認しました。
レジューム時に続きができると思ってサスペンドしたのに、リセットして再起動しなければ電源が入らないなんてひどすぎる不具合です。
この不具合を回避する方法はいくつかあります。設定を変更すると一時的に不具合が収まったかに思える経験もしていますが、そのうちに不具合が復活してきます。
- SDカードを抜いておく
- これは有効ですが、やりたくない回避手段です
- ActiveSyncを自動で立ち上がらないようにする
- やや手順が複雑なので、詳しくは後述します
- BluetoothSDIOカードドライバをインストールする
- これも有効ですが、買わないとインストールできるドライバが付いてきません
回避方法ではないけれど、設定変更で一時的に現象がでなくなったように感じたけれどやっぱり現象が再発したという経験があります。
バックライト/サスペンド時間を変更する、todayの設定を変更する、オーナー画面を変更するといった設定変更で一時的に出なくなったことがあります。しかしこれはおまじない程度の意味しかなかったようで、そのうち不具合に再会することになりました。
SDカードを抜いておくと再現しなくなるというのは、SDカードにエラーセクタがあったり、相性問題だったりという可能性があると最初考えました。しかし、数社のSDカードを取り替えて試した結果、SDの相性が原因ではなくどんなメーカーのSDでも同様に起こるようです。もちろん、h4150でもrx3715でもそのSDカードで問題は出ていません。試したのはTranscend2GB/4GB,SanDisk1GB,上海問屋1GBなどです。
ActiveSyncを自動で立ち上がらないようにする、というのは変な話に聞こえますが、一度だけ、ActiveSyncの画面を表示したままハングしていたことがあり、ActiveSyncがらみに問題があるという疑いを持つきっかけになりました。ActiveSyncなんて使っていないのに勝手に立ち上がった挙句固まっていたのは迷惑な話です。それまでは、SDカードスロットの電源供給等のハード的な問題だろうと思ってSDカードをとっかえひっかえして試していました。
Bluetoothドライバを入れると現象がでなくなるのはまた不思議な話ですが、このために、ぼくのrx1950では一切不具合がでなくなって検証が進まなくなっていました。現象が再現しなくなるともういくら設定をいじっても再現しないのです。
ActiveSyncが勝手に自動で立ち上がってくるのを抑止するには、手動設定にすればよいようです。手順は以下の通りです。可搬性露月庵さんで紹介されています。2ちゃんねるモバイル板のスレッド【無線LAN】iPaq rx1950【低価格】の85氏の情報によるものです。
レジュームしようとして電源がオンにならない現象に効果があるのはDELLのAXIM x50/x51vでも同様の事例があることをAximsiteで確認しました。"X51 not turning on"だそうで、苦労している様子がわかります。
まず、「サーバーのソースの追加...」を選びます。
適当にIPアドレスを入れて次に進みます。(1.1.1.1とかでOK)
適当にユーザー名、パスワード、ドメインを入れて次に進みます。
設定を完了します。
今度はメニューから「スケジュール...」を選びます。
同期の間隔を「手動で同期」に変更します。
OKを押して設定を終わります。これで手動で同期に変更されます。一度PCにつないでActiveSyncしようとします。すると、適当に作ったありもしないサーバーにつなごうとしてタイムアウトになります。この設定は後で削除するので大丈夫です。
こんどはメニューから「オプション」を選びます。
さっき適当に作ったサーバーを削除します。
[はい]を選んで続行します。これで手動で同期にするための設定は終了です。
この操作で、レジュームしようとして電源が入らずリセットしかなくなる不具合を、手許ではとりあえず回避できています。
socketのBluetooth SDIOカードを挿してauの3GケータイDUN接続。
年末年始恒例の鉄道旅行には、HP100LXとiPAQ h4150とOQO model01+とW32Tの組み合わせを持っていきました。OQOは年越しチャットがフラッシュだったため。あとは信頼できるデバイスのみで固めています。rx1950が撰に漏れたのはBluetoothが使えなかったからです。
rx1950はh4150と比べて画面がとても綺麗で見やすくなっています。rx1950でBluetoothを使おうとsocketのSDIOカードを調達しました。普通のSDカードと幅と厚みは一緒、長さだけちょっと飛び出るくらいの大きさです。
ドライバを入れるのに難儀します。WindowsXPでSetupしたり、BtStack.PPC2003ARMV4.CABやBtStack.PPC2002ARM.CABではインストールの最後でエラーになってしまいます。
付属CD-ROMの\Japanese\CAB Filesフォルダの下にあったBtStack.PPCARM.CABでうまくいきました。
socket SDIOカード(裏にはTOSHIBAのロゴがあります)をrx1950に挿すと、
TODAY画面の右下にブルートゥースアイコンが現れます。
話は逸れますが、rx1950でスケジュールアラームが鳴らなかったり、レジュームしようとしてうまくいかなかったりする症状は、TODAY画面を標準のもののみに設定すると回避できています。
アイコンをタップしてBluetooth検出ウィザードを起動します。
W32Tを無事検出しました。それぞれに同じパスキーを入力します。
これでW32Tをダイヤルアップモデムとしていつでも使えるようになりました。
ダイヤルアップ時にモデム一覧から一々選ばなくても良いように、お気に入り登録ができるようになっています。
ダイヤルアップの設定自体は標準の機能を使います。
一度設定を終わらせれば、鞄に放り込んだW32T経由でいつでもインターネット接続ができるようになります。
W32TでauのCDMA2000 1x EV-DOサービス「CDMA 1X WIN」を快適に利用できます。
ぼくの生活範囲では、圧縮プロキシなどで誤測定しなくても安定して280kbps程度は出る上、エリアの穴が少ないCDMA 1X WINがキャリアとしてベストです。移動中にほとんどデータが落ちてこなくなることもなく、ケータイが身体の影や鞄の中で隠れていても普通に使えます。支払い金額も、別途WILLCOMに契約して毎月基本料から支払うより安価となっています。小箱で通信するならBluetoothと無線LANだと改めて実感しました。
h4150の販売は終わってしまっているので、rx1950にBluetooth機能を内蔵したiPAQを出してもらえれば、おすすめのデバイスになるのになあ、と思います。
h4150用micro keyboardのアタッチメントをhx2000用Thumb Keyboardに組み込み。
rx1950を手にして、最初は「Windows Mobile 5.0さいてー」というのが第一印象でした。長時間サスペンド後のレジューム時の挙動が不審でリセットしないとまるで動かなくなることが何度かありました。クリーンリセット(予定表&iPAQ Wirelessボタン両押ししながらリセットホールを2秒間プレス)で工場出荷状態に戻して原因を一つずつ設定を変えて探ってみて、UK-Tenkiの常駐をやめるとレジュームに失敗しなくなりました。これが原因かと、TODAY画面にUK-Tenkiを戻して、巡回プログラムも常駐した状態でサスペンドして半日放置したら、問題なくレジュームできました。UK-TenkiはPPC2002/2003/2003SEと不具合なく動いてきていますし、あらぬ疑いだったようです。ぼくは電子書籍を別にすれば、UK-taniyamaさんのソフトやGreenSoftwareさんのソフトなどを使うことがPocketPCを使うことのようになっています。もちろん他にも、AbsoluteSimpleCloseやEBPocketや…等々。PocketPC標準の状態は正直使いやすい小箱には程遠いものだと思っていますけれど、それを補って余りあるソフトが作成・公開されているのが素晴らしいと思います。
WM5.0はどうも信用ならないという気分を拭えないものの、色々設定を進めていき、rx1950はなかなか良い感じで掌に収まっています。Bluetoothが使えないのが惜しいです。rx3715に戻そうかと少し使ってみるとrx3715がいい感じです。でもちょっと重くて厚い。なにがいい感じかというと、Thumb Keyboardが良いです。h4150のより、ほんのわずかだけどキータッチが改善されていたり反応が良かったりしているのが、文章を打っているうちに効いてきている気がします。
rx1950でDecuma Japaneseが使えないので、キーボードを使いたくなります。スペーサーをなんとかしなくては。h4150用のmicro keyboardのh4150標準バッテリー用アタッチメントを使ってみたらどうかと思いつきます。
h4150用キーボードからひっぺがして、rz1700/hx2000/hx4700用キーボードのhx2000用アタッチメントの中に押し込んでみます。固定用の足が邪魔です。切ってしまおうか?いやいやそれでは固定できずにグラグラしてしまうでしょう。穴をあけるか?と思いついてホットナイフを取り出します。
朱肉を塗って位置決めの印をつけます。サクサクとホットナイフでhx2000用アタッチメントを切り取って穴を開けてしまいます。
まだ深さが足りないので、キーボード本体側にもホットナイフで穴を開けます。
穴の大きさと形をヤスリで調整します。よし。三つの部品を組み立ててはめ込んでみるといい感じです。rx1950を入れるとぴったりです。やった。
ドライバを入れて日本語入力してみます。いい感じ。h4150用キーボードより微妙に打ちやすいです。もちろん、h4150でも使えました。
ぼくのお気に入りだった入力環境のDecuma Japaneseが使えないので、Thumb Keyboardが長文入力ではメインになりそうです。
rx1950、最初は悪い印象でしたけれど、手をかけて設定していくとかなり良い感じになってきました。これでBluetooth内蔵なら完璧だったのですけれど。
rx1950にキーボードを。
rx1950ではh4150のMicro Keyboardが使えませんでした。ドライバをインストールして挿してもキー入力に反応しません。残念。サイズはピッタリなのに使えないなんて。
というわけで、試しにrz1700/hx2000/hx4700用のThumb Keyboardを調達してきました。
今まで公式対応した機種を持っていなかったので買っていなかったのです。とりあえずrx3715にドライバを入れて挿してみると認識してごく普通に使えました。hx2000用アタッチメントで問題なく使えます。なんでrx3715が対応機種に入っていないのか良く分かりません。
さて、rx1950にrz1700/hx2000/hx4700用のThumb Keyboardのドライバをインストールし、挿してみます。rz1700用アタッチメントではサイズが合わずhx2000用アタッチメントを使います。
・・・すんなり認識して入力できました。
(ちなみにこのドライバでh4150用のキーボードを挿しても認識しませんでした)
問題があります。hx2000用アタッチメントではブカブカで、入力していても前後左右にガタガタ揺れてしまいます。
特に裏側は開いてしまって不安定です。左右もだいぶ空きがあり斜めになってしまいます。
適当に厚紙を差し込んでみました。良い感じです。何らかの方法でスペーサーを工夫すれば実用的に使えそうな感触です。
IEがリンクジャンプになってしまい、リピート高速化で間に合わせてきましたけれど、日本語入力モードになっていると不具合があります。入力フォームの途中でひっかかってしまうのです。
さすがに耐え切れず、レジストリエディタで設定変更することにします。RHM Registry Editorで試しました。\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Navigationにあります。
「4-Way Nav」の値を1から0に変更するだけです。
ついでに、画面上部の時計に日付を入れ、IEをクリアタイプ表示にしておきます。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ShellにバイナリTBOpt追加で値は「13 00 00 00」とか、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CUrrentVersion\Internet SettingsのClearTypeTextを「1」にとかそんな感じで。
結局レジストリいじって好みの設定にしています。
rx1950のように、用途を絞って割り切って使うと活きてくるデバイスでは、お気に入りのソフトが動くことが大事です。
幻色鉛筆でお絵描きをしたり、(サンプル画像は以前恵一くんとQUANちゃんに遊んでもらった落書きみたいです)
EBPocketで辞書を引いたり、
NextTrainで時刻表を確認したり、
ちょっとしたアクションゲームを楽しんだり、
T-Timeでドットブックを読んだりできています。
GSPlayer2.22もOggVorbisやmp3などの音楽を聴くのに不自由ありません。
当初あったボタンの文字化けは、version 2.24 Windows Mobile 2005 betaで解消しています(1/4/2006)
WM5のcabインストーラのバグは、ホーミンさんによって解明され、対策ソフトによって問題を回避できるようになりました。早速試したところ、日本語フォルダ名を含むソフトのcabインストールが可能になりました。(5/3/2006)
PocketPCではCPUのアーキテクチャが異なればバイナリ非互換だというのは知られています。これも、PocketPC2002以降、Armばかりになりました。PocketPCユーザーとしては、xxxxxARM.CABのようなインストール用ファイルをSDに溜めておけば、新しいPocketPCデバイスを購入しても、すぐ自分のお気に入りの環境が作れてしまったりするものでした。PocketPC2002→PocketPC2003→PocketPC2003SEと、多少の非互換はあっても、まあ大体動くよね、という感覚でいました。
Windows Mobile 5.0 for PPC 日本語版のCabインストーラーは一新されました。そして、従来対応していた日本語フォルダ名や日本語タイトル名を処理できないバグというか仕様のものになりました。
インストールの際に、鬱陶しいダイアログが出るようになりました。まあ、MSですから、いつものことだと思って気にしないことにします。
インストール先の選択は、ようやくまともな表現で選べるようになりました。この点だけはようやく少しだけましになった気がします。
インストール先の空き容量が足りているのにインストールできないことがあります。
結局いくらインストールしようとしても失敗します。
NetFront3.2日本語版試用版、NetFront3.3日本語版Technical Preview版はこのように、インストール不可能でした。
ACCESSの名誉を傷つける意図はありません。NetFront3.3英語版は全く問題なくインストール可能だったことを申し添えておきます。
どう考えてもWindows Mobile 5.0 PPC 日本語版のCabインストーラの仕様の方ががおかしいだろうと言うことは、この後すぐに分かってきます。
NetFront3.3日本語版Technical Preview版は、Rel 1.03でWM5.0対応し、普通にインストールできるようになっています。(1/4/2006)
普通にインストールできたと思って安心してもいられません。スタートメニューのプログラムを見ても、アイコンは登録されているのに名前が豆腐形(□□)の文字化けになっているのにお目にかかりました。素人の仕事じゃないんだから、これはないでしょう。PocketPC2002/PocketPC2003/PocketPC2003SEでできていたCabインストーラの日本語処理ができなくなっているわけです。
右上の豆腐は文庫ビューアです。
幸いブンコビューアは正常に起動しました。名前が豆腐になるくらいなら直せば良いだけなのでよしとしておきます。いや製品の品質としてはよくはないに決まっているのですが。
左の上から三番目のアイコンはJRトラベルナビゲータです。名前が豆腐なだけでなくアイコンも失われています。これは元々PocketPC2002用のソフトですから、Windows Mobile 5.0 for PPC 日本語版に対応していなくても仕方ないし、ソフトメーカーを攻める筋合いのものではもちろんありません。
JRトラベルナビゲータはアイコンの名前だけでなく、インストール先フォルダ名にも日本語を使っていました。
このため、フォルダ名が既に文字化けしています。これはひどすぎます。アイコンをタップしても立ち上がりません。実行ファイルを直接起動してもレジストリの登録されたデータディレクトリの問題か、他の問題か分かりませんが正常に動作できませんでした。
もちろん、OSもデバイスも違うから、ソフトは対応した最新版に買い換える、というのは納得のいく話です。
けれど、そもそもそのソフトがWindows Mobile 5.0 for PPCに対応したバージョンアップをして発売してくれるのでしょうか?
よし、「buy now!」しまくるぞ、と探したけれど、Windows Mobile 5.0対応をうたった日本語ソフトはなかなか見つかりません。
今のところ、さいすけ2006は出すと言ってくれていますから安心のようです。
個人製作のオンラインソフトや、小規模のソフトハウスの手作り風ソフトで、過去にWIndowsCE用アプリケーションソフトがあっても、それはWindows Mobile 5.0 for PPC 日本語版で必ずしも使えるとは限りません。
初代CEマシンから粘り強く製品投入を行い続けるマイクロソフトは企業としては賞賛すべき面があるのは確かです。けれど手作りのソフトウェア文化を守り育てていくような方向性ではないのは間違いなさそうです。
他に、インストールできなかったソフトは、Symantec pcAnywhere Mobileがあります。インストールできたが動作しなかったソフトとしては、MicroKeyboardドライバ、Decuma Japaneseがそうでした。
もちろん、いずれもWindows Mobile 5.0用でも、rx1950用とうたっているものでもないのですから、動かなくて当然だと言って良いのかもしれません。少なくともアプリケーションソフト作成会社が攻められるようなことがあっては間違いです。公にはこういう勝手なインストール作業を試すユーザーが攻められるもののようです。
Windows Mobile 5.0 for PPCにアプリ上位互換性がそれなりにあるだろうと勝手に思ったほうが間違いなのでしょう。
Windows Mobile 5.0 for PPCデバイスは、現状で確認できる対応ソフトが非常に少ない、ということは言えそうです。
TCPMPやSkypeやmiminoのように積極的に開発が進行し、Windows Mobile 5.0対応が既に始まっているソフトは報告が上がっていますが、自分のお気に入りのあの小さなCE用ソフトがWindows Mobile 5.0で動くんだと頭から思い込むのは危険なようです。
TCPMPでは見られない動画データは色々ありますが、その中でもDRMはどうにもなりません。
バンダイチャンネルのサイトで無料視聴できるコンテンツから選んでみます。現在放映中の「ノエイン」は各話を翌週月曜から一週間無料視聴できるようになっています。録画し忘れとか、電波状況が悪いとか、そもそも放映地域でないとか、録画環境を持っていない場合にありがたいです。問題はDRMで縛られていて、普通にSDに入れてTCPMPで見ることが出来ない点です。
たとえば30分番組を見るとして、無線LANの接続状況の良い場所に30分留まれるとは限りません。と言うか、すき間時間に活用できてこそ小箱ですから、動画データそのものはSDに入れて持ち歩くのが当然です。これを正当な手続きで視聴可能状態にすればいいはずです。ダウンロード自体はGetASFstreamのようなソフトを利用させてもらえば簡単にできます。
一つ気をつけなければならないのは、ライセンスのダウンロードのためにrx1950側でのインターネット接続が必須だと言うことです。この部分だけは済ませておいた方が安心です。なにしろ全く視聴することができなくなり、ただのSDの場所ふさぎファイルでしかなくなります。
ライセンス取得にそれほど時間はかかりませんでした。また「ノエイン」の場合は、再生のたびに毎度ライセンス取得にいかずに、その日何度でも再生できました。
「ノエイン」のような試みが今後どんどん広がれば、Windows DRM陣営にとっては魅力的なのだろうな、と思いました。Windows DRM利用者にとっても、Windowsを使わなければいけないというのは気持ち悪いし、一手間かかるのは確かですが、使い勝手はそう悪くないと感じました。
PCでのTV録画環境がもしあるなら、MPEG2なりに録画したファイルからPocketDivXEncoderでQVGA動画にさくっと変換して、SDに放り込んでTCPMPで見る方がずっと高画質で何の縛りもなく楽しめて良いのは間違いありません。
それもまあ、アナログ地上波放送が続いている間の話ではあります。暗黒時代はもう間近らしいですが、そうなればテレビ番組の視聴は一切しなくなるだけでしょう。地上波テレビ番組に無理して見るだけの価値はありません。みんなタダだから見ているだけだし、必要な人はDVDを買いますから。
このサイトでやらないことのひとつにベンチマークがあります。使いこなしとは関係がないことなので、あまり興味がないというだけです。たまには、ということで、TCPMPのベンチマーク結果を上げておきます。
Maker | Name | LCD |
OS | Version |
XQ | HQ | MQB | SD |
hp | rx1950 | QVGA | WM5.0 | 0.71 | 63.77% | 87.18% | 167.56% | ATP2GB |
やっぱおせーな、といったところでしょうか。QVGAなら快適ですが、どうせQVGAに再エンコードするんなら3gpp2にしてW32Tで見てもいいじゃないか、という気もします。
やっちりん帝国さんによると、やっちりん帝国Blog: iPAQ rx1950レビュー No.3 TCPMPのBench結果でTCPMPの画質を「オプション」-「ビデオ」-「Quolity」の設定でLowにしてみたら、XQ 126.36%、HQ 170.37%、MQB 279.38%という値だったそうです。これならPC用にエンコした640x480 1500kbpsなどのファイルも見られますね。画質は若干落ちる場合もあるものの、再エンコードしなくても普通にrx1950で見られるというのは嬉しい情報です。(2006/1/14)
W32Tは所詮ケータイなので電池の保ちが悪く、動画再生は3時間も続けられずに電池が切れます。rx1950は保ちが良い印象です。rx3715のようにどんなに使っても電池切れにはならないというほどではありませんが、割と安心して使えそうです。めずらしくベンチマークをしたのに、いつも通り個人的な印象の話になってきました。
ArmなPocketPCのハードウェアが速くなるにつれ、PocketPCの大きな欠点だったRAM上の圧縮ファイルシステムの遅さや不安定さが解消され、小さなPocketPCシリーズでは実用的なサクサク感がありました。
rx1950はストレージがフラッシュになりました。フォントファイルなどの巨大なファイルをWindowsフォルダ配下に放り込んでも遅くなる感じはありません。これはいまのところ、Windows Mobile 5.0 PPCで良いと思った唯一つの点です。細かいファイルがたくさんある方が足を引っ張るかもしれません。
rx1950自体の操作にはサクサク感がありますが、RAMが足りなくなるといけません。起動しただけで23.68MBのうち11MBほど使われています。UKToday,UKCalendar,UKTenkiをTodayに組み込んだ状態です。ユーザーが自由に使えるプログラム実行用メモリは10MBちょっとです。
たとえばSkypeで3MB、GSPlayerで2MB、TCPMPで4MBあたりでもう一杯ということです。これじゃちょっと足りない。ユーザーが自由に使えるプログラム実行用メモリがせめて20MBは欲しいところです。標準の「予定表」や「連絡先」を使う程度の用途を想定しているのかもしれませんけれど、それらをぼくは使っていないし、使いたくもありません。
(キャプチャ画像は再起動直後、ActiveSyncでつなげてrCEで画面キャプチャをとったときのものです)
キャンペーンで激安だったrx1950が届きました。残念ながらキャンペーンは終わっているし、amazon.co.jpでも扱いが見当たりません。
ようやくamazonでもrx1950を扱い出したようです。(5/4/2006)
まず、h4150やrx3715に比べて、箱が小さくなりました。開けてみて、クレードルが別売りだと思いつきました。
とりあえずrx3715のクレードルに挿して充電開始します。使いまわせるのは便利です。h4150のを探し出さなきゃ。
まずは、画面ですが、美しい発色の液晶で、全く文句はございません。素晴らしいです。
メモリを大量に必要とするアプリケーションソフトを試してもうまく立ち上がりませんでした。うう、残念。メモリの問題ではなくバージョンの問題かもしれません。ビジュアルノベル関係は後回しにします。
TCPMP 0.71でSDにある手持ちの動画再生などは問題ありませんでした。
電池はh4150と大きさは同じでわずかに容量が増えています。使い回しができそうなのは助かります。
形もh4150とまるで同じ、rx1950はロゴや裏面などでやや黒色が立って、精悍な印象です。
h4150との違いは、Bluetoothがないこと、メモリが少ないこと、そしてなにより、Windows Mobile 5.0 PPCであることです。
さて、最初に無線LANでつないでブラウジング・・・しようとして、使いにくさに感情爆発しました。今までのPocketPC2003/2003SEのIEで、画面に合わせたレンダリングで下ボタンで軽快にページスクロールするのが気に入っていて、3715でもNetFrontはすぐアンインストールしてしまいました。ぼくはPocketPC2003/2003SEではIE派でした。(rx3715の場合これがラッキーだったのか、内蔵フラッシュの破壊に苦しめられることは一切ありませんでした)
Windows Moblie 5.0のIE Mobileはページスクロールしません。左右ボタンでもページスクロールしません。愕然。
色々設定を探します。IE内では設定できませんでした。
スタートメニューの設定の「ボタン」を試してみます。
「上/下コントロール」タブで、「ハイライト移動開始までの待ち時間」を最も短く、「ハイライトの移動速度」をかなり速く設定変更しました。
望んだ動作にやや近い感じになりました。慣れればこっちの方がいいのかなあ。ちょっと自信がありません。
TODAYをカスタマイズ、UKシリーズがあれば予定表は必要十分です。とりあえずこれでいってみることにします。
HPオンラインストア→
日本hpのPDA 【HP iPAQ Pocket PC】
残念なことに、iPAQ rx1950は、まだamazon.co.jpで扱いがなく、通常店頭販売も行われていません。秋葉原のラオックスザコンピュータ館でのみ店頭展示販売が行われていますが、他の場所では見たことがありません。HP Directplusは何度か利用しましたが、悪い印象はなく、無駄なくらいに納期が正確な印象です。メーカー直販だけというのは割引の楽しみがありません。お得なキャンペーンをやっているときに注文を入れるのが賢いかもしれません。
ようやくamazonでもrx1950を扱い出したようです。(5/4/2006)
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文市(あやち)=青野宣昭