文市の小箱茶室
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カシミール3Dとetrex VISTA CをUSBで接続し、トラックデータをダウンロードできました。もともと、この用途のためOQOを入手しました。
初代OQO model 01は大きさを知って欲しくなりましたが、スペックを知りやめました。理由の一つはスピーカがなく、ビープ音しか鳴らないこと。また一つはWindowsXPでメモリが256MBで増設できない上、CPUがCrusoeであること。
OQO model 01+にはスピーカーがつきました。
音量も十分大きいです。これでようやくWindows PCらしく起動してきます。
音楽鑑賞するような音質でもないけれど、ゲームや動画再生を本体だけで手軽に楽しむには必須の機能です。
Windows XP SP2でメモリ256MBというのは、経験上メモリが少ないです。もしハードディスクが3.5インチの高速タイプでCPUも十分速ければまだ我慢できる可能性もありますが、OQOでそうはいきません。しかもOQO model 01の場合は256MB固定で増設が不可能です。OQO model 01+でメモリ512MBになったのはようやく最低限のスペックをクリアできたという感じです。
もちろん、テキストエディタとメール程度の使い方なら256MBでも良いのでしょうけれど、それでは電池の保ちが2-3時間しかないWindows XPマシンであるOQOを使う理由が弱いです。iPAQやZaurusやLXや、たぶんW-ZERO3でもできることです。
Windows用で、他のプラットホームにはないアプリケーションソフト、たとえば「カシミール3D」や、Windows用の市販パッケージソフト、たとえばビジュアルノベルなどでコンシューマ機に移植されていないゲーム、フリーソフトなどでまずWindows用がリリースされるものなど、他のプラットホームの小箱では簡単にいかないソフトの利用では、OQOの価値が出てきます。
あるいはWindows PCでの再生を前提に作成された動画の再生、大容量メモリを活かして巨大な写真データをハンドリングすることや、ぼくの用途で言うとケータイ等の小箱用に動画やネットラジオをエンコードする作業などもOQOで試したい用途です。しかし初代OQO model 01のWindows XPでメモリ256MBでCrusoe(CPUのコードモーフィングソフトウェアもメインメモリ256MBの一部を利用します)というスペックは、つい冷静になって買うのをやめるのに十分な理由になりました。
Crusoeがきらいなわけではありません。以前メインマシンで使っていたFiva 206VLはCrusoeでした。Crusoe 600MHzでWindows2000を動かしていました。
Fiva 206VLからPentium Mのレッツノートに乗り換えた理由の一つに、MPEG4の動画再生が満足にできなかったということがあります。エンコードではなく再生の方の話です。また、Crusoe 600MHzではIE5を動かすのすらもっさりしていたという感触でした。Efficeonならかなり良い速度になったらしいでけれど、OQOはEfficeonではなくCrusoeです。
Fiva 206VLではブロックノイズが多かった手持ちの映画の動画再生を試します。スムースで、不快なノイズもなく、まったくひっかかることはありませんでした。良い感じです。
録画した地上波テレビのMPEG2データを(何のコンバートもせずに)そのまま再生するのも問題ありません。これは予想外に使える感じです。
MPEG2で録画した1.2GBほどの動画データを携帯動画変換君でW21CAII用にQVGA高画質3gpp2に変換してみます。50分弱かかりました。うわやっぱCrusoe遅いわ。まあここは出来ることに驚くところかもしれませんけれど、ごく普通に使えているので出来るのは当然としか思いませんでした。
OQO model 01+では、純正ツールで画面の90度ずつの回転ができます。回転したときに電磁誘導デジタイザのポインタも追随します。
OQOの画面は美麗で見やすいです。これも、気に入る理由の一つになっています。縦にしたときの方が違和感がないのはSL-C Zaurusと同様です。
デジタイザがあるため、電磁誘導ペンでタッチしたときに薄い虹の縞模様ができるようです。トラックポイントそっくりのポインティングデバイスが使いやすいので、あまり電磁誘導ペンを取り出すことはありません。
デジタイザの調整は微妙です。斜めにしているとポインタがずれます。ひどく狂うような印象はありません。model 01より改善されているらしいです。少し離していてもマウスカーソルを動かせるのは電磁誘導ならではです。
お絵描きに向いているかと言うと、微妙です。ドライバにもよるのでしょうけれど、このサイズでは電磁誘導式デジタイザよりタッチパネルの方が精度を上げられる場合があるかもしれません。タッチパネルのように飛んだりすることはないので、そういう意味では良いです。ペンはSL Zaurusのように短く小さいのに、しっかり電磁誘導ペンです。
さて、ビジュアルノベルも最近は高スペックを要求します。「Fate/hollow ataraxia」は、メモリ384MB必須448MB以上推奨です。model 01では動作条件に合致しません。model 01+ならメモリは大丈夫です。
CPU PentiumIII600MHz以上必須GHz以上推奨、HDD 3GB以上の空き領域、画面800×600 65536色以上です。
OQOの画面は800×480です。縦600には足りません。どうなるのでしょうか。とりあえずインストールして起動してます。画面の下の方が切れています。Windowsの画面設定は標準のまま、800x480です。
マウスカーソルを下に動かすと、画面が自動的にスクロールして下の方を表示します。Windowsの画面設定はいじっていませんが、アプリケーションソフトの方で全画面モードにしたときに、自動的にこのような設定に変わるようです。
Fate/hollow ataraxiaの場合、ノベル文字の表示が画面の中ほどに表示されるので、丁度良い感じに位置を合わせれば、全く支障なくプレイできます。
ちょっとした空き時間に、OQO model 01+でFate/hollow ataraxiaをプレイしています。表示が美しいので、気持ちよくプレイできます。
18禁の話題はFateだけににとどめて、CLANNADです。
縦480なのではみ出ることがありません。全画面にするとかなり入り込めます。
ウインドウ表示にすると、実は全画面モードでは横に広げられていたことがわかります。
ToHeart2を「委員ちょすきすきー Lv3.06 (GDI版) 」で動かします。CLANNAD同様です。プレイに支障はありません。
ついついビジュアルノベルの話が長くなりました。OQOで想定した用途は本来カシミール3Dです。
Windowsでなければならない必須ソフト、ってぼくにはこれしか思いつきません。
iTunesで曲を流しながら、カシミール3Dを起動し、ハンディGPS etrex VISTA CをUSBで繋げてGPSのトラックデータをダウンロードしてみます。512MBのおかげでメモリにはまだ余裕があります。Google デスクトップで物理メモリの利用状況表示をみると、256MBでは大分ページアウトしないとならなそうです。512MBモデルのmodel 01+でよかった。
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文市(あやち)=青野宣昭