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●小さいPocketPC hp iPAQ hw6510
QWERTYキーボード内蔵でコンパクト、Bluetooth搭載のiPAQがメインマシンになっています。(7/26/2006)
●HP iPAQ hw6510 BlackBerry対抗のiPAQ (7/26/2006作成)
●HTC hermesと比べ (7/26/2006作成)
●HTC BlueAngelと比べ (7/26/2006作成)
●Treo 700wと比べ (7/26/2006作成)
●付属品類 (7/26/2006作成)
●日本語化、通信 (7/28/2006更新)
●圧倒的な大容量 (7/26/2006作成)
すでにHP iPAQ hw6910が発売されています。けれど、ぼくのメインマシンはiPAQ hw6510です。iPAQ h4150やO2 Xda IIs(HTC BlueAngel)やTreo700wやDopod CHT9000(HTC Hermes)やSL-C3100も並ぶ机の上で、毎日手にとって持ち出すのは決まってhw6510なのです。Dopod CHT9000(HTC Hermes)以外は、同じ一枚のSDカード差し替えだけでいつでも他の機種も運用できるようになっています。どうしてこんなにHP iPAQ hw6510を気に入って使っているのでしょう。
実のところ、Treo700wを購入し、ちょっと触っただけで実に良くできていることに感心し、hw6510はもう使わなくなるな、と思ったものです。実際には、しばらく交互に使ったりした結果、Treo700wよりhw6510を愛用するようになりました。
GSM/GPRS/EDGE携帯であり、当然日本HPから日本語版が発売されなかったため、情報が乏しい上、Treoとの比較劣位や、WM5バージョンであるhw6915が後に出荷されるとの噂もあったため、評判も集めず、ぼくも実際入手したのはBlueAngelの後でした。EBtWMが動くなら、QWERTYキーボード標準装備のPocketPCが便利に使えるというのが入手動機です。
HP iPAQ hw6510はもともとRIMのBlackBerry対抗のiPAQです。HP iPAQ hw6510 Mobile Messengerと呼ばれています。GSM/GPRS/EDGE通信・通話機能を内蔵し、QWERTYキーボードを搭載することにより実現しています。さらにTomTomのナビゲーションを利用できるGPS内蔵です。
なお、デジカメ機能も内蔵したモデルがhw6515になります。
BlackBerryはDoCoMoが法人向けにサーバーとのセット販売で日本語化もせずに2006年秋頃提供すると発表しています。今や、シェア過半数の市場独占により莫大な利益をあげたまま消費者に還元せず、良いものをダメにしてしまう負の企業の代表のようになっているDoCoMoです。
TomTomは日本では聞きなれないものの、欧州カーナビ市場を席捲しているPND(パーソナルナビゲーションドライブ)の代表です。日本市場の高機能カーナビとは毛色が違っている模様です。
BlackBerryもTomTomも、日本市場では見かけません。もちろんGSM/GPRS/EDGE携帯も日本では使えないので、日本HPが販売しないのも仕方ないことと言えるでしょう。
QWERTYキーボード内蔵の小さなPocketPCという意味では、iPAQ hw6510/hw6515は非常に興味深い存在です。日本での入手性が悪いのは大変残念です。
幸い、expansysで日本向けに通販していますので、こちらを利用する分には容易に入手が可能です。
ぼくはいつでもどこでもメモするツールとして、iPAQ hw6510を利用しています。この用途では、打ちやすいキーボードが必須です。
Dopod CHT9000(HTC Hermes)は非常に打ちやすく良く出来たスライド式キーボードの小箱です。キーの大きさ、枠無しでやさしく盛り上がったキー形状、軽いキータッチとしっかりしたクリック感、スライドの感触など、触っていて気持ち良い出来です。
スライドするときに、横型に持ち替える形の筐体です。画面はスライドさせてキーボードを出すと、レスポンス良く画面もランドスケープモードに切り替わります。特に待たされることはありません。
ただ、PocketPCはもともとQVGA縦長画面をベースに画面がデザインされているソフトも多く、横長画面にしたときに無駄なスペースが多く必要な領域は狭く感じることも多いです。Webなどのフォームに入力する場合は縦横の比率が変わるため再描画になることもあり、思わぬ誤操作の原因になってしまうことがあります。
ぼくはPocketPCはQVGA(VGA)横長画面は馴染まず、縦長QVGA画面のままでランドスケープモード変更が起こらず入力操作ができるO2 Xda IIsの方が使いやすく感じます。キータッチなどは、Dopod CHT9000(HTC Hermes)の方がずっと良いのですが、キーボードはある程度は慣れです。
スライド式にキーボードが出てくる筐体でも、Dopod CHT9000(HTC Hermes)は厚みがかなりあります。正直、この厚みは耐えがたいときがあります。電話機能もあるから仕方ないかと自分をごまかしても、CDMA2000 1x EV-DOケータイのW44Tよりはるかに分厚いのですから、どこか納得のいかないところがあります。他に選択肢がない場合しかたありませんけれど、ぼくの使い方ではO2 Xda IIs(HTC BlueAngel)があるわけですから。
O2 Xda IIsと比べ、iPAQ hw6510のキーボードは打ちやすいです。O2 Xda IIsはスライド式にキーボードが出てくる機構で、ビューアとして使う場合はコンパクトに画面サイズ、キーボードを使うときだけスライドさせて打てるという理にかなった仕組みです。
O2 Xda IIsのスライド式キーボードはガタがなく、ビューア縦画面からインプットのために横画面にしなくても済むという長所があります。PocketPCは元々縦画面240x320なので、インプット時もこのまま使うのが何かとやり易いのです。
O2 Xda IIsの場合、キーボード左下のキーを打つときに周りの枠に当たってしまいます。この点は不満だったところです。もう一点、タイピング時の筐体バランスですが、左右の端のキーを押下するときにhw6510の方がホールドしやすい形をしています。この二点でO2 Xda IIsよりiPAQ hw6510の方が入力用途に使い易く感じます。
他にも、キーの突起が少ないフラットな構造なのも、スライド収納してなお筐体が薄いという長所を生んでいますけれど、iPAQ hw6510のキーの突起に慣れるとやはり手触りで確認できるhw6510の方を好んでしまいます。
キー配列についてはO2 Xda IIsもhw6510も同程度に使いやすいです。どちらかといえばO2 Xda IIsの方がわずかに好みかもしれませんが、大きな差はありません。
キーボードについて、O2 Xda IIsとiPAQ hw6510で決定的に違う点が一つあります。それはO2 XAD IIsはキーボードがスライド収納されてしまうという点です。対してiPAQ hw6510は常にキーボードが露出しています。いつでもどこでもメモを取るには、キーボードがいつでもすぐに使えることが効いてくるのです。O2 Xda IIsも一々横にしなくて良い分使いやすいのですが、それでもスライドしてキーボードを出さなければいけないというのはhw6510のように即座に打ち始められるのに比べると敷居があります。
もっと言うと、モードがあるというのが問題で、キーボードを収納したビューアモードでの操作ボタンのカスタマイズと、スライドキーボードを展開したときの操作で違いがあることによるストレスがあります。使い込んでいくと、複数のモードを切り替えることが手に馴染む道具としては弱点になります。どうしても、主用途に即して、どちらかのモードで使い込んでカスタマイズしていく方が、シンプルに強力に使える道具になるように感じます。
最初から、EBtWMのテストという用途がはっきりしていたため、少しでも言葉を綴りやすい機種を選択するようになったのだと思います。
O2 Xda IIsとの比較してきましたけれど、hw6510/hw6515/hw6910/hw6915はむしろTreo650/Treo700wと比較される運命にある機種ではないかと思います。
画面が正方形で筐体下部はQWERTYキーボードという見た目は、確かによく似ています。そして、Treoは実に良く使い勝手を考えられ、練りこまれたデバイスです。触って喜びを感じられます。
Treo650やTreo700pはPalmOSなので、Treo700wと比較するのが良いでしょう。
Treo700wはWM5.0ですから、比較対象はhw6915が一番良いのかもしれません。しかし僕はhw6915を持っていないし、仕様上の理由で買う気もないです。
(ぼくはWM5.0が個人的にキライというか、素晴らしいとは思っていないので、同じ筐体でWM5.0とWM2003SEがあったら迷わず2003SEを選びます)
ここではTreo700wとhw6510を比較します。実際に両方持っていて、同じように環境設定をして、同時期にそれぞれ使ってみて、Treo700wでなくiPAQ hw6510が選ばれたのは意外と思われるでしょう。WM5.0キライが決定的な原因というわけでもないのです。
ここではまずキーボードを比較します。Treo700wのQWERTYキーボードは凄いです。キータッチ等ももちろん良いのですが、なんと言っても、「片手で気持ちよく打てるQWERTYキーボード」という点が絶賛に値すると思います。
Treo700wは、使っていて、痒いところに手が届くような気の利いた機能が満載です。キー一つで記号一覧が出る機能、数字パスワード入力時には自動でテンキーモードになっている機能など、使っていて作り手の作りこみに感激する部分です。
キータッチも素晴らしく、変にミス打鍵をさそうようなところもありません。
WM5.0ですが、WM5.0というのはこんなに使い易いものなのか!と思ってしまいます。機能キーの割り振りの仕方が、練りこまれていて最初からとても使い易いのです。
そういうわけで、iPAQ hw6510を使っていたのに、Treo700wに乗り換えました。iPAQ hw6510での不満点だったカーソルキーがスティック状になっていて扱いに神経を使う点も、Treo700wではクリック感のある固めのカーソルボタンになっていて、ずっと使いやすいです。
なぜTreo700wを使いつづけずiPAQ hw6510に戻ってしまったのかというと、様々な使い勝手で、iPAQ hw6510が良く出来ていて、それがぼくの使い方とぴったり合っていたからなのでしょう。
まず一番に、画面の大きさです。Treo700wもiPAQ hw6510も同じ240x240の正方形画面です。でも物理的な大きさが違うのです。Treo700wはぼくには小さすぎます。これは、ぼくがケータイがQVGA画面が普通になり、今はVGA画面のケータイもあるけれど、画面がみにくいと感じる理由の一つです。
もちろん画素のピクセル数が多く高精細な方が良いのは間違いありません。けれど、物理的な大きさが小さすぎると、いちばん効いてくるのは画素数よりも、横何センチある画面なのかということです。あるていどの大きさがあれば、画素数がもちろん効いてくるわけですけれど、最低限これだけという基準に満たないのです。たとえば紙の手帳は、小さな手帳でも手書きで文字を綴れるだけの幅をもっています。小さい紙の手帳でも、たとえば7cm程度はあるでしょう。あまり小さい紙の手帳は使いにくいのです。もちろん紙がザラザラした再生紙か、表面処理を施した細かい文字を比較的書きやすい紙かで違いはあるものの、絶対的な大きさが大事です。
紙と小箱の液晶画面では事情が違いますけれど、たとえば動画データを見たりするのに、電車の中で座ってみる分にはけっこう小さくても良いけれど、立っていたり、ホームや道だったりすると、あまり小さい画面では見にくいです。
個人の使い方によって変わってくるところですけれど、ぼくには、Treo700wの液晶画面の横幅と、iPAQ hw6510の液晶画面の横幅には、かなり違いを感じています。Treo700wは小さすぎるのです。
重要なのは画面の大きさだけではありません。重さです。Treo700wよりiPAQ hw6510の方が軽いのです。長時間片手で持って動画鑑賞をしていると、わずかな重さの違いと画面の大きさの違いがはっきりと感じられます。どちらかしか選択肢がないなら仕方ありませんけれど、毎朝、どちらを持って出てもかまわないように環境設定してあるので、画面が大きく、軽い筐体に手が伸びます。
また、個人的な好みですけれど、筐体の厚みが、Treo700wは厚く、iPAQ hw6510は薄いのです。Treo650やTreo700wは厚くても握り心地が素晴らしく、持っただけで満足感を感じてしまいます。それでも、たとえばポケットに入れたり、ポーチに収納したり、鞄に入れたりしたときに、Treo700wが厚いのは確かです。
ぼくは筐体が大きかったり、厚かったりするPocketPCは好みではありません。小さいiPAQシリーズが好きなのも、この好みが大きいです。
iPAQ hw6510は薄いです。これはぼくには大事なことです。
キーボード周りの筐体の使い勝手は、Treo700wが優れていますけれど、iPAQ hw6510も微妙に扱い良い点があります。それはキーボードと画面の間に空きスペースがある点です。
片手で持って操作したとき、ビューアとして使っている場合、親指の置き場をどこにとるかが問題で、iPAQ hw6510では、この空きスペースに丁度親指を置けるのです。誤ってキーを押してしまうこともありません。空きスペースに人差し指を入れて挟んでもホールドできます。Treo700wのカーソルキーなど、堅いため、筐体をホールドしつつカーソルに親指を置いておけてなかなか良いのですけれど、ホールド用の空きスペースがある方が実際使っていて疲れません。
Treo700wは、仕様で明らかな通り、メモリが極端に少ないという欠点があります。その割にはなかなか使えるのですけれど、メインマシンとして安心してまかせるには、弱いです。
付属品類 (7/26/2005作成)
Treo700wのように快感を誘う魅力はありませんけれど、iPAQ hw6510には実務に徹した使いよさがあります。
iPAQシリーズではよくある、画面保護用のフリップカバーがhw6510にも付いています。キーボードは保護せず、液晶画面だけを覆うような形です。これがあるので、気兼ねなく裸で持ち歩けます。
付属のベルトクリップも、ぼくのようにベルトポーチ好きにはたまらない出来で、カチャっとはめ込み、パッと外せ、勝手に外れることは決してなく、腰につけたまま走っても大丈夫です。hw6510は軽量なので、ベルトクリップで腰につけると存在を忘れがちなほどです。
一点、このベルトクリップでは、ステレオイヤホンを挿したままの付け外しができないので、カッターで削って挿したままの付け外しができるように改造しました。もっとも、現在はW44Tに付属していたBluetoothレシーバーで音楽やWebラジオや動画の音声を聞いているので、本体に直接ヘッドホンのプラグを挿すことはなくなっていますけれど。なお、hw6510のステレオイヤホンジャックは、日本の市販品のプラグ変換アダプタで、普通にステレオで接続できます。P50やBlueAngelのように仕様の違いで苦しむことはありません。まあ、Bluetoothにしてしまえば万事解決なので、Bluetoothを使い込むに従ってこの辺は気にしなくなるものではないかと思います。
ActiveSyncや充電用のコネクタも、従来の小さなiPAQシリーズと共通です。今までのオプションなどを使い回せます。これは従来ちいさなiPAQシリーズを愛用していた身には有難いです。
日本語化については、Asukalさんの「レッツ・ジャパン!」で一発です。
Bluetoothで他ケータイのDUNを利用するのも、Asukalさんの成果で一発です。
スマートフォンなんだから、日本で使えるW-CDMAな機種で通信すれば一台で完結するじゃないかというのも道理です。
ぼくの生活範囲では、キャリアの優劣は決定的に明快で、auのWIN(CDMA2000 1x EV-DO)がFOMAとSoftbank 3Gの倍以上速くて、エリアも圧倒的に広く、同額もしくは安価、WILLCOMは数分の一以下の速度の上に移動中に弱く、論外です。ぼくの使用頻度では、定額使い放題プランのWILLCOM契約と通話用ケータイの二回線契約するより、高速快適なau CDMA 1X WINで通話と通信を一本化し、パケットWINスーパーで何の気兼ねもなしに使いまくった方が、たいして変わらない金額か、逆に安価だったという実体験があります。ちなみに先月は総額月12000円程度です。速度が6倍で、支払い金額も6倍だとイヤですけれど、1.6倍ですらありません。
CDMA2000 1x EV-DOのどこが良いかというと、無線LANは別にいらないやと思える程度の速度が出ることです。auの場合はエリアが広いだけでなくエリア内の穴も少ないので、ようやく本当にいつでもどこでもつなげられる環境がそこそこ安価に整ったと言えると思います。
スマートフォンと言うと聞こえは良いですが、現状日本ではキャリアの紐付きで不自由になるだけです。キャリアは最適なキャリアを、小箱は最適な小箱を選び、BluetoothでDUN接続するのが一番だというのが、ぼくの現在の考え方です。もちろん一台で全部済んだ方が便利だというのも道理ですけれど、それによって回線選択の自由を奪われるのはごめんです。
Dopod CHT9000(HTC Hermes)はHERM200ですが、CSC TELECOMのTravelSIMを挿して、DoCoMoローミングで、問題なく、通話ができました。こんな風に、毎月ネットワークオペレータに直接基本料を払わない方法もあるわけです。ちなみにデータ通信はBluetooth経由でau CDMA 1X WINなどを利用することが実際には可能です。
携帯電話のハードと、SIMを別々に、DoCoMoでもauでもSoftbankでもWILLCOMでもない会社から購入し、利用するのはこの先あたりまえのことになっていくのでしょうか。それとも極端な独占かつ寡占市場の歪みはなくならないのでしょうか。(7/28/2006)
iPAQ hw6510には、他を圧する長所があります。
それは、miniSDとSDのダブルスロットです。他の小箱は、たいていSDが1スロットです。
Dopod CHT9000(HTC Hermes)は、microSDが1スロットです。1GBのmicroSDを使っていますけれど、かなり辛い仕様です。こんなに分厚くてmicroSD一枚だけしかささらないなんて。ステレオミニジャックがないなんてのはBluetoothを使えばよい話ですけれど、SDが入らないのは致命的です。
現在、miniSDは2GB、SDは4GBを入れて使っています。
miniSDは入れっぱなしで、SDに音楽やWebラジオや動画データを放り込んで、再生しています。
SL-C3100の8GB CF内蔵+SDカードには及ばないものの、安心の大容量です。その上、この小ささ軽さ薄さでQWERTYキーボード内蔵です。
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文市(あやち)=青野宣昭