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DELL AXIM X30

Bluetoothと無線LAN内蔵のAXIM X30が発売になりました。(9/8/2004)



対決h4150 (10/8/2004作成)
三日目の使用感 (9/9/2004作成)
AXIM X30新発売 - 無骨なPocketPC2003SE (9/8/2004作成)


対決h4150 (10/8/2004作成)


iPAQ写真
AXIM X30をメインマシンとして一ヶ月使っています。筐体の横持ちにも慣れて、PocketPC2003と比べての長所も実感しています。
実はiPAQ h4150を買いなおしました。改めて銘機iPAQ h4150と比べても一長一短だと分かりました。



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AXIM X30は横長表示が標準でサポートされています。IEでのレイアウトも「画面に合わせる」以外に「一列に表示する」ができるようになっていて、IE派としては快適です。筐体を横にしての持ち心地や使い勝手はなかなかです。



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AXIM X30は劇速で、T-TIMEの画面初期化なども快適です。バックライトの明るさも他を圧倒しています。発色は完璧です。タッチパネルの感度の良さは、触れか触れないかのうちからタップとして認識します。ハードボタンが左右に一つずつ多く、機能の割り当てに余裕ができます。無線LAN/BluetoothのON/OFFがハードボタン一発でできるのはしごく便利です。クレードルは挿しやすく安定しています。付属のケースは秀逸です。ボタンやコントローラのクリック感が固すぎず柔らか過ぎず最高です。



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対して、iPAQ h4150は掌にすっぽり収まり、握りやすさは最高です。コンパクトでかさばりません。軽いです。電池蓋等の作りもしっかりしています。ボタン周りの操作性を十分に考えられた筐体デザインはほれぼれします。日向と日陰が頻繁に変化する環境でも画面の視認性が落ちません。ヘッドホンジャックが上部にあるので扱いやすいです。スピーカーが前面なので音がダイレクトに届いて聞きやすいです。小型のキーボードとDecuma Japaneseで輪行記にも使えます。


機能面ではどちらも合格点だと思います。どちらを取るかは好みなのでしょう。
少なくとも、うんざりするほど重かったりするようなことはありません。かつてMI ZaurusでVGA液晶採用の機種は重くて大きくて評価最低でした。その後Zaurusは軽くて持ちやすい機種が多く出ています。PocketPCってなぜ何年もたった今頃VGA液晶の重い機種が次々出ているのでしょうか。ぼくは使いやすいビューアを望みます。


三日目の使用感 (9/9/2004作成)


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AXIM X30が届いてから三日目です。購入時のDELLの悪印象も忘れ、便利に使っています。付属のベルトホルダーがお気に入りです。
届いた初日にDecuma Japanese 2.0を試したのですけれど、どうにもおかしくなって初期化しました。初日に環境構築を三回ほどしています。Decumaが原因だと絞り込むのに時間がかかりました。Decuma Japanese 2.0をMicrosoft Windows Mobile 2003 Second EditionのAXIM X30にインストールすると、ファイルエクスプローラやIEやActiveSyncが起動しなくなります。どうにも解決できません。あきらめて標準の手書き入力を利用しています。PocketPC2000の頃より大分よくなっています。

筐体の細かい使い勝手について口汚く罵っていましたけれど、使えば使うほど持ちにくいです。左の掌に赤く痕が付きます。

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PocketPC2003SEのランドスケープモードで横にして使うととても持ちやすいです。ところが、これだと側面のスクロールダイヤルを全く使うことができません。スクロールダイヤルの位置がもっと上端に近ければ指が届くのですけれど、どう持っても無理です。
横に持ってナビゲーションボタンで操作していると快適です。ボタンのクリック感も申し分ないです。けれどすこうし、あとほんの少しナビゲーションボタンが出っ張っていたらもっと良いのですけれど。つくづくiPAQ h4150はこの辺りの操作感が素晴らしかったと思い知ります。
横持ちの場合、重心がボタン側にもっと寄っているほうが有難いです。AXIM X30は筐体の端近くに一列にボタンが並んでいるので、ちょっと使えば使いにくいと分かると思うのですけれど。宣伝文句は「スタイリッシュなデザイン」だけど、操作性は無視ということなのでしょうか?「使うために設計したのでなく、売るために設計した」という感じがビシバシ漂ってきます。
電池の保ちですけれど、バックライト輝度を最高にして無線LANで大量の通信をしていると見る見るうちに電池のゲージが減っていきます。もっとも、バックライト輝度最高はまぶしすぎるので、中間くらいまで輝度を落として(それでも明るいです)いればそれほどでもないはずです。Ogg Vorbisデータの再生では、5時間くらい聴いていても大丈夫でした。負荷をかけなければそれなりに保つようです。大容量バッテリーを買うほどでもないけれど、旅行などのためには予備バッテリーがあってもいいかな、という感じです。

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Decuma Japanese 2.0とUKTodayEx以外の設定はさくさく進めます。互換性はそんなに悪くないみたいです。常用二大アプリが動かないのはつらいですけれど。


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電源設定の「プロセッサ」タブでプロセッサ速度を設定できます。速度面では不満はありません。とてつもなくサクサク動きます。T-Timeの画面展開などでも速さを実感できます。小箱に速度を求める方には最強の1台でしょう。624MHzだなんて表示を見ると単純に凄いと感心します。



AXIM X30新発売 - 無骨なPocketPC2003SE (9/8/2004作成)



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Microsoft Windows Mobile 2003 Second EditionのAXIM X30が届きました。

DELLで買い物をするのは初めてです。注文しても二週間以上放置されたあげく、納品には四週間かかるとの連絡、あきれ果てます。受注日が8月18日、製造開始日が9月3日、その間一切連絡もなく放置でした。製造開始されたときに9月14日納品予定となり、ずいぶん先だと思っていると9月6日に配送センターを出荷済みとのこと、予定が急に早まります。DELLに対する第一印象は最低に近いものでした。


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それでも物が届くと嬉しいものです。早速開封、まずは充電を開始し、ActiveSyncをインストールします。
5V出力のACアダプタから直接給電できるように、iPAQのような小型のアダプタが付属しています。付属のACアダプタは5.4V 2410mAの出力です。ためしにパワーバンクやZaurusのACアダプタから給電しても充電ランプは点灯しました。ふむ。


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クレードルは本体と別途電池の同時充電も可能な形をしています。X30を挿すと、ブルーの「DELL」のロゴが光ります。これはなかなかの演出です。


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同封のベルトケースはなかなか良い出来です。iPAQ h4150みたいに挟むだけの簡易ケースですけれど、ベルトクリップが付いて実用性がぐんと上がっています。AXIM X30はワイシャツのポケットにすっぽり収まる薄さですけれど、h1920やh1937に比べるとわずか重く、ワイシャツが崩れます。h1920だとワイシャツの胸ポケットに入れっぱなしにできたけれど、AXIM X30の重さだとそういう気になれません。ほんの少しの差ですけれど、ケースが必要になる分岐点を越えていると思います。冬になれば背広の内ポケットに入れられるのですけれど、まだ日中は残暑が残るこのごろです。
開封して思ったのは、iPAQをよく研究して機能面で劣らないようにパッケージしたのかなあ、ということでした。


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PocketPCとしては薄型軽量の部類に入るのでしょうけれど、愛用していたh1920と比べると幅も高さ も大きく感じます。手のひらに包まれるのではなく、がっしと握り締めるような印象です。


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側面のスクロールダイヤルの位置ですけれど、いただけません。まず低すぎます。筐体の左下が掌に当たって、長時間閲覧していると痛くなります。h1920やh4150の丸い下部が恋しくなります。


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スクロールダイヤルは右手で筐体を握ったときにも、いただけません。スクロールダイヤルの裏側に背面板が飛び出していて、右手の指ではスクロールが困難です。


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全く使い勝手を考えていない筐体設計です。h4150の痒いところに手が届く筐体設計とは正反対です。ひどいものですけれど、なんとなく初代pilotを思い出してしまいました。



iPAQ写真 iPAQ写真
AXIM X30でどうしても許せないと思った欠点は、背面の電池が上下に遊びがあってガタガタ揺れる事です。電池蓋を開けて電池を入れるのではなく、電池が筐体外面を兼ねている形式なのですが、ゆるいのです。AXIM X30を片手で操作すると、背面の電池部分を指で押さえて操作するため、このガタつきは非常に気になります。小箱として、かなり最低の筐体設計です。



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A5504Tと早速つなげてダイヤルアップ、全く問題ありません。無線LANも感度良く繋がります。画面輝度を最大にすると気持ち悪くなるほど明るいです。発色も悪くありません。処理速度もパワフルにスカスカ動きます。これら機能面では文句のの付け所がありません。素晴らしいです。


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付属CD-ROMからaximdiagというユーティリティを入れると、ハードのチェックや無線LANのMACアドレスの確認ができます。ROMに導入済みの切替バーというユーティリティはなかなか便利です。

四角い筐体も、PocketPC2003SEの機能で画面を横に回転してWEB閲覧をする分には持ちやすかったりします。細かい使い勝手で不満はあるものの、カタログスペックには文句はないマシンです。

PocketPC2003SEの互換性だけは気になりますが、悪くない選択だと思います。おすすめの逸品ではありませんけれど、他人に勧められないような粗悪品でもありません。


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なにはともあれ、落として壊してしまったiPAQ h4150の後釜として、メインマシンでバリバリ使いはじめました。


文市の小箱茶室ケーキ小箱--[AXIM]/ LX紅茶読書自転車好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭