文市の小箱茶室
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大和路快速
そんなこんなで大和路快速。
大阪駅の環状線ホームで駅そば。かきあげそば400円を頼むと、大きな小エビがたくさん入ったかきあげがのってきて満足。
大阪駅にすべりこんで来た大和路快速加茂行は満員、人波が吐き出されると、車内は余裕ができます。自転車をドア横に置き座ります。環状線を離れると椅子もだいぶ空いてきます。
SL-C700をとりだしてブンコビューアをDFパブリフォントで読みます。ビュースタイル。q2chで落としておいたスレに目を通すうちに眠くなり、一眠りします。
目覚めると法隆寺。そうして、奈良駅に到着です。
奈良
奈良駅を出てBD-1Cを組み立て。GPSを取り付け、バッグをハンドルに固定していると、おじさんに声をかけられます。
「変わった自転車だな」
「あ、おりたたみです」
おじさんは待ち合わせのおばさんが来たらしく、交替でトイレにいってしまいました。
さて、のんびりと出発です。JR奈良駅から奈良公園へと参道のような道を抜けて行きます。近鉄奈良駅の手前から通りに出て進みます。奈良公園の前で信号が青になったので、一応興福寺の五重塔の前まで行って写します。今日は阿修羅王像はパス。そのまま通りへ戻り、出発します。鹿飛び出し注意の標識があります。
残雪
奈良の街中はさすがに車が多いですが、やがて右折して柳生方面への国道に入ると、静かな道になりました。
道は上り気味に続いています。すぐに、左右の山肌に残雪がのぞくようになります。今日の降水確率は奈良も10%のはずですけれど、左前方に黒い雨雲ならぬ雪雲が大きくなりつつあります。
柳生までは軽いアップダウンといっても、身体が暖まり汗をかき出したので、道端に停めてセーターを脱ぎ、長袖シャツも脱いでしまいます。Tシャツ一枚にウインドブレーカーを羽織って、出発です。
上り道をへいこら進んで行きます。病み上がりのためか、寒さのためか、気合が乗りません。上りはしんどいです。
周囲はだんだんと雪に覆われた景色へ変わっていきます。人家が途絶えた国道は、ときどき車が通って追い抜いて行きます。あまり爽快感がありません。
ふと下りになったと思えばまた上り、雪は路肩にわずかに積もっていたりして走りにくいです。追い抜かさせに気を使います。
BD-1のタイヤMAXXIS Birdyが雪の殻をシャリシャリと踏み潰して走る音にも慣れてきます。路面は湿っています。凍っていないのは幸いです。
上り坂に身体は暖まり、頬はポカポカとして気持ち良いです。ときどきある下りではチラつきはじめた雪が下から襲ってくるので、すばちゃんにもらったサングラスをかけます。透明なグラスにしておきます。今日は冷たい風が強いです。幸い、向かい風でなく追い風や横風ですが、真横から吹き付けてきたときは、車体ごと持っていかれそうになるほどです。周回コースにすると帰りはモロに向かい風、考えたくない事態です。
上りはしんどいです。路肩に停め、呼吸を整え水を飲みます。
忍辱山円成寺
やがて道はすっかり下りに転じます。人家ひとつない国道から、円成寺の碑があり、お寺が見えてきました。BD-1を止め、参道に乗り上げます。
門前に駐車し、参詣します。寒い。本堂でご本尊さんにお参りした後で長袖シャツを着込みます。さすがにTシャツ一枚ではたまりません。
身体が冷えてきたため、さらにセーターを着込みます。トイレを借りてから、防寒グローブをします。寒い。円成寺の庭園の池は半分氷に覆われています。
大柳生
お寺を後にして走り始めると、下り坂です。バッグを背負うようにしたので背中は大丈夫ですが、耳がちぎれそうです。耳だけでなく、頬が凍りついて剥がれそうな感じがします。
不意に景色が開けます。大柳生です。たんぼは雪に覆われていますが、里はなにか暖かみがあるように思い、ほっとします。なんだか楽しい気持ちになってきます。
今日目指している柳生の里は、高校のころに一度行ったことがありますが、剣豪とか伝説の岩よりも、里のおだやかな農村風景にとてもひかれたのを覚えています。
大柳生をこぎまくってあっと言う間に抜けてしまいました。楽しいと、いくらでも走れそうな気がします。
道は再び上り道になっています。冷えた身体を徐々に暖めながら、進んで行きます。
柳生の里
やがて下りになり、路面のなるべく安全そうな進路を取りながら走っていき、そうして何かあっけなく柳生の里に入りました。
右折して町中に行こうとすると、観光のお店は皆閉まっています。ときどき見かける歩行者は、どう見ても地元の方です。1月5日だからなあ。
柳生の里自体の観光は高校のころ済ませているので、軽く里の中を流して、再度交差点に戻ることにします。地図を広げて行き先を検討します。延々10kmの上りで峠を越えて奈良へ戻るか、月ヶ瀬へ出て川沿いに抜けるか、真っすぐ笠置へ下りてしまうか。
病み上がりの体調を考え、笠置駅へ直行することにします。関西本線は加茂までは1時間に一本ですが、なんなら加茂まで自走しても良いし。これ以上走っても食事にありつけなさそうというのも大きな理由です。
十兵衛杉の前に佇み、持ち直して日が差してきた柳生の里を眺めます。やっぱりいいな。本当に里という感じ。
笠置へ
何枚か撮り、柳生の里を後にします。
この、柳生から笠置への細い道は、とても良い感じの山道でした。今まで上ってきた高度を一気に下りて行きます。途中、小さな滝が見えたり、日差しに美しく輝く林を抜けて行きます。下り坂で寒いけれど、楽しい道です。
笠置
笠置の町に出て、木津川に突き当たりました。折り返して笠置駅前に行きます。
加茂方面は一時間に一本、毎時50分過ぎに笠置を出るようです。駅前には、合戦をしている人形が立っています。
時間があるので、近くにあるという温泉を覗いてみることにします。正月5日から開いているかなあ。
看板を頼りに天然わかさぎ温泉笠置いこいの館に行ってみます。なんかひどく立派な施設のようです。地元のお客がたくさんいます。玄関の前にBD-1を停めると、強風でひっくりかえってしまいました。向きを逆にしてカギをかけます。うわあ。入館料千円を払って入ってしまいます。
ロッカールームで服を脱ぎ、かかり湯の後で湯船につかります。カチカチに凍えた頬がなかなか温まりません。温泉につかりながら、最初は震えていました。今日は寒いよなあ。
露天風呂があるので、そちらに移って、肩までつかってゆっくりします。上を見上げると青空に白い雲がどんどん流れていきます。15分か20分もたつと、ようやく身体全体が温もります。
室内に移って気泡風呂でしばらく寝転がってから、洗い場で頭と身体を洗います。
再び湯船につかります。身体がぬるぬるするのは石鹸が残っているためではなさそうです。温泉の泉質なのでしょう。
風呂から上がり、二階の大食堂に上がります。雉飯定食は売り切れだそうで、てんぷら定食をたのみます。
大食堂というのは温泉会館の休憩室のようなぶちぬきの絨毯の部屋で、適当なテーブルの前にあぐらをかいて座り込みます。
SL-C700を取り出して輪行記を書きます。
食後ものんびりとC700で書き物をしていてふと気づくと17時半でした。温泉施設に2時間もいた勘定です。17時50分頃の関西本線で加茂に移動するため、セーターを着込んで食堂を後にします。
笠置駅前で自転車を折り畳み、青春18きっぷを駅員に見せてホームへ行きます。一駅で加茂、加茂の寒いホームで十数分の待ち合わせで奈良行に乗り換え、奈良からは区間快速で大阪へ戻ることにします。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk30105.trk trk30105.zip 8,777bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は26.2km、移動平均速度は15.3km/h、移動時間1h43m、停止時間49m、最高速度39.8km/h、全体平均速度10.3km/h、総上昇量671mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭