文市の小箱茶室
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●月ヶ瀬梅渓
20日ぶりの輪行
朝5時半に起床。5時50分出発。
外はもう明るいです。空気は冷たく手が冷えますけれど、春分の日を実感します。
JR甲子園口から輪行。尼崎で快速米原行に乗り換えます。大阪で椅子に座って・・・すぐに眠りに落ちてしまいました。南草津でようやく目覚めます。草津駅で乗り換え。意外に賑わう駅です。1番線へ移動すると、ローカル線だと思っていた草津線は8両編成もの列車です。乗客も少なくありません。
草津線に乗って進んで行くと、貴生川で前2両と後ろ4両を切り離すとの車内放送が入ります。うわ、柘植行の前2両に乗り換えなきゃ。
貴生川駅のホームに降りると、切り離し位置に赤い旗が立っています。こりゃ分かりやすいなあ。あれ、前も4両あるみたい。
ホームの向かいに停車していた2両編成の汽車が出発していきます。信楽高原鉄道のようです。おお、ごんごん走って行く。おもしろーい。
4両編成で柘植まで乗り、柘植駅で加茂行に乗り換え。ワンマンカーです。運転席の後ろから前を見ると、線路が一筋走っていて、なかなか良い感じです。草津線より関西本線の方がローカルだなあ。伊賀上野駅で降り、BD-1Cを組み立てて出発です。
伊賀上野
走り出すと、後輪の空気圧が気になります。む、入れねば。空き地に停めて、フレーム上部に装着しているターボモーフで空気を入れようとすると・・・、いきなりレバーがスッポ抜けてしまいます。ありゃりゃりゃりゃ。どうもネジ込みが外れたようです。とりあえず差し込んで当たりを付けながらくるくる回してピストンに装着しようと試します。何度かやっているうちにうまくはまったようです。ふう。
さて、と気をとりなおしてタイヤの口に差し込むと、空気入れの口金が空気入れからスポンと外れてしまいます。はにゃ、今度はこっちが。あわててネジ込むと、ようやく空気を入れられるようになりました。
さて、伊賀上野城を左に見ながらBD-1Cを走らせます。まっすぐ南下してから、国道25号線に右折します。こちらは旧国道で、新国道25号線は近くを通っているため、車通りが少なく、自転車で走るにはとても良い感じです。少し汗ばんできたので、セーターを脱ぎます。今日は防寒グローブではなく、指有りの風通しのよい自転車用グローブですが、あまり寒くはありません。
途中で国道を離れ、月ヶ瀬に向けて上って行きます。 JRのホームでは涙とくしゃみが止まらなかった花粉症も、もがきながら汗を流して上って行くと、存外気になりません。
月ヶ瀬
上り切って、月ヶ瀬村に入って行くと、あちらこちらに「梅まつり」というのぼりが立っています。
泉谷しげるでしたでしょうか、
脳に来た、脳に来た、脳まで来たよオー脳!オー脳!オー脳!頭の中は梅祭り〜!
という歌が脳内を駆け回ります。ぐはぁ。
月ヶ瀬梅渓に到着です。遊歩道の急坂をBD-1を押して歩きます。売店の並ぶ道を通り、
梅渓
渓谷を見下ろす梅林にたどり着きます。
素晴らしい景色。
本当に、絵のような。
そぞろ歩くと菅原道真を祭った尾山天満天神社や頼山陽の詩碑があります。
「非観和州香世界 人生何可説梅花」
そ、そこまで言うか、頼山陽。
ところで和州って奈良県辺りのことなのでしょうか?
ztenで串刺し検索すると、広辞苑で
「わ‐しゅう【和州・倭州】‥シウ
大和やまと国の別称。」
とでました。なるほど。
今の月ヶ瀬は、高山ダムでダム湖になっていますけれど、以前は渓谷だったのでしょう。奇岩、巨石の景観と梅林が見事だといいます。梅林は江戸時代染料をとるために栽培されたそうです。
花見も楽しめる産業というのもいいかんじかもしれません。
10時半頃には観梅客がだんだんと増えて来ました。月ヶ瀬梅渓の中心部から観梅路を先に進みます。売店が途切れた先は、月ヶ瀬橋へ向かってジグザグの急坂を下りていきます。もちろん乗車は無理なので腰を落として下って行きます。
月ヶ瀬橋
下り切り、車道に出てからBD-1Cに乗車します。月ヶ瀬橋を対岸に渡り、右折します。対岸にも梅の木がたくさん生えています。梅の花の香りがどこまでも続きます。走っても走っても梅の花の香りに包まれて、晴天の彼岸の中日に自転車を楽しみます。
次の橋の先で左折すれば、一山越えて柳生です。でも名張川を離れたくありません。まだしばらく梅の香りに包まれていたい。谷沿いに北上を続けることにします。
川沿いに下流を目指すのだから、当然下り基調なハズ、と思うのですけれど、アップダウンできゅうきゅう上ります。毎週末の雨で久しぶりの自転車で、意外に苦しいものです。
やがて、アップダウンも下りが多くなります。けっこう身体使うなあ。というか、半月走らないとこんなになまるものなのかな。
渓流
弓ヶ淵と白滝明神のあたりは、ダム湖よりずいぶん不思議な景色です。白い巨石が多数並び、川の中州に巨大な岩がそびえ、上に木が生えています。奇観です。かつての月ヶ瀬もこんな感じだったのでしょうか。
木津川を越えて、線路沿いに奈良方向に進みます。というか、笠置の温泉をめざします。街道筋に入った様で、車が多く、走りにくいです。タンクローリーやダンプや10トントラックがどんどん追い抜き、自家用車もたくさん走っています。うわ、この道を奈良まで走るのは勘弁。
笠置の変わった色の橋を見付けたときはうれしかったです。これで車の往来ともオサラバ。
笠置
笠置いこいの舘わかさぎ温泉に到着です。この建物は屋根に兜のような帽子を被っています。後醍醐天皇の元弘の変にちなんだものでしょうか。
たっぷり温泉につかり、きじ飯を食べ、最後にソフトクリームをなめてから、笠置駅から輪行です。
加茂で大和路快速に座ると、爆睡、目覚めると水の都大阪でした。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk30321.trk trk30321.zip 10,436bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は38.6km、移動平均速度は16.0km/h、移動時間2h24m、停止時間46m、最高速度41.2km/h、全体平均速度12.1km/h、総上昇量515mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭