文市の小箱茶室
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●都祁村
酷暑
平日にクラクラする暑い日が続き、土曜は雨。日曜に晴れたのでようやくおさんぽです。
こんな日は涼しげな山道であまりきつくないのがいいかな。距離を短めにしようか。トレンクルで出動です。
iPAQ h4150のJRトラベルナビゲータに従い、武庫川から野田、谷町六丁目へ行きます。上本町の地上改札を通り、急行に乗車します。
h4150で私本太平記を読みます。ぼくは割とボイジャーびいきのつもりなのですけれど、XMDF形式を購入してしまいました。ビューアの出来がブンコビューアの方が良いのだから仕方ありません。PocketPC2003に一応対応したものの、T-Timeはビューアソフトで負けています。
桜井で各駅停車に乗り換えます。長谷寺駅で下車、トレンクルを展開します。駅から急坂を下りて長谷寺へ進みます。
長谷寺
長谷寺前の草餅屋で焼き草餅を三つほど買って、長谷寺の門前でパクつきます。タコ焼屋のおばちゃんに話し掛けられ、どこへ行くのと聞かれます。都祁を越えてと指差すと、ここからはずっと上り、大変やと言われます。挨拶して出発。もう正午はとうに過ぎています。自動販売機で水をもう一本確保します。
初瀬ダム
長谷寺の先に進むと、周りの景色はすっかり変わり、気持ち良く自転車ツーリングできる山間の深い谷道になります。いい感じです。川沿いに道は続きます。ゆるやかな上りと思っていると、ダムへの単調な登りがトレンクルではなかなかきついです。登り道、最軽量トレンクルは重く感じます。BD-1ならギアチェンジしながら比較的楽に上ってしまうだろう道も、シングルギアのトレンクルは重いペダルを単調に踏むしかありません。厳しい日差しの下、とりあえずダムまでの道を登り上げます。
ダム湖を右に眺めながらペースを落として進みます。ここからは、左手の山の斜面の木々で、うまい具合に所々木陰となっている中を走れます。トレンクルだからゆっくりいこう。ダムへの登りよりはずっとゆるやかな上りに変ったので、気持ちに余裕も出て来ます。
都祁村まではまだあります。色々な歌を歌いながら、山道を走ります。微妙に祠などもあり、素敵です。道は細くなり、一部は軽自動車も擦れ違えない区間もあります。自動車では到底快適なドライブになりませんけれど、自転車にはおあつらえ向きです。
木の香りの山道を進みます。BD-1なら楽勝の上りでしょうけれど、トレンクルだとなかなかいい運動です。
都祁(つげ)村
「都祁村」の標識を過ぎて少し行った先で上りが途切れます。大和高原まで上ったようです。山道から集落へ変わり、学校や田んぼの中を気持ち良く走ります。心なしか風も涼しく感じます。
アップダウンを進むうち、針ICを越えているようです。あれれ。都祁村役場があります。お目当ては過ぎてしまったのかな。逆「の」の字を描くように都祁村を回ります。けっこうアップダウンがあります。お寺などを覗きながら都祁村を散歩しているうち、土饅頭を見つけます。トレンクルで無理にダンシングで登ります。上には「忠魂碑」なるものが立っており、天皇即位五十周年記念とか皇太子御成婚記念などの石が立てられています。ここって元々は古墳じゃないのかな。なんでまたこんな。下に下りると道を挟んで向かい側に、ようやく三陵墓古墳の小さな標識を見つけました。これこれ、やっと見つけた。古墳公園内は自転車走行禁止なので、トレンクルを担いで歩いて入ります。
三陵墓古墳群
都祁村の地は、古代大和のなかでも最も早くから人が住み着き、小さな文化圏を形成した地域と言われているそうです。
都祁村内には、高塚遺跡など縄文時代早期以降の遺跡が確認され、弥生時代にも東山遺跡、丸尾遺跡、そして竪穴住居跡や方形周溝墓のあるゼニヤクボ遺跡があります。
大和高原最大級の古墳三陵墓西古墳は五世紀前半、五世紀後半には三陵墓東古墳が築造されています。古事記・日本書紀にみえる都祁直(つげのあたい)、闘鶏国造(つげのくにのみやっこ)が被葬者に想定されるそうです。
大化の改新後、ツゲ国は郷里制により都介郷と星川郷になったそうです。
三陵墓西古墳の前には、巨大な像が立っていました。犬の散歩のお兄さんくらいしか見当たりません。あまり観光地という感じではないようです。西古墳の上まで階段を上ります。
三陵墓西古墳の主体部にはベンガラが散布され、竪櫛が多量に出土したそうです。
西古墳からは東古墳が目と鼻の先に見えています。
三陵墓東古墳も墳丘長約110m、前方部長約39m、後円部径約72mの規模です。トレンクルを担いでの砂利道は歩きにくいです。
知らずに走っていましたけれど、都祁村内の急なアップダウンは古墳の跡かもしれません。
興味深い遺跡なのに、あまり注目されていないのはなぜでしょうか。天皇家との関係が不明だからでしょうか。
しばらく時を過ごした古墳群を後にし、出発することにします。
布目ダム
都祁村内の急なアップダウンをこなし、柳生の里方向へ進みます。まっすぐ柳生の里に行くのもつまらなそうなので、右に折れて一本東の道を北上することにしました。
ちょっと坂を登ると隣の道です。こちらの県道は車通りが少ないです。これはいいかも。基本的には下り基調なのでどんどん先へと進みます。道は右に左に曲がっています。二輪車のローリング走行を止めるためか、アスファルトにわざと段差がついています。これは自転車、とりわけ小径車にはつらいです。やがてダム湖に出ます。湖沿いに走って行くと、向かいからロードの人が一人二人走って来てすれ違います。
柳生の里
ダムを過ぎ、さらに北上してから西へ曲がって行くと柳生の里です。柳生の里の手前の上り坂がトレンクルではこたえます。ふらふらになって柳生です。逆光の中に十兵衛杉が白い姿を見せています。
ここから笠置までは、トレンクルのブレーキとの真剣勝負です。ぼくがいくらヌワヌワのゆるいブレーキが好きだからと言っても、柳生から笠置への急な下り坂をトレンクルで下りるときは一瞬も気を抜けません。速度を落として、握力でなんとか乗り切ります。
笠置わかさぎ温泉
駅で時刻表を確認してから、わかさぎ温泉笠置いこいの館へ行きます。
今日は、「駅の近くの温泉で締められるコース」というコンセプトで選んだものです。わかさぎ温泉は千円と高めなのですけれど、タオル・バスタオルは持参しなくても大丈夫ですし、設備は広く落ち着けます。
汗を流し、露天風呂でゆっくりします。染み入ります。
温泉から二階に上り食事にします。鉄火丼セットをかきこんで、笠置の駅へ向かいます。
iPAQ h4150の最期
帰宅してh4150を見ると、液晶のガラスが割れて表示できなくなっていました。表面のタッチパネルには傷一つありません。思い当たるのは、近鉄電車の椅子から鞄が転げ落ちたことです。デジカメRR30とeTREKとA5504Tとh4150の入った側が下になって落ちたのですけれど、h4150だけが壊れてしまいました。そういえばjornada568も同じように壊したことがありました。h4150は最も稼働率の高い小箱で、愛用していたのでショックです。iPAQの新機種を待つ間、SL-C760を復帰させねば・・・。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk40711.trk trk40711.zip 13,085bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は47.2km、移動平均速度は17.3km/h、移動時間2h43m、停止時間0h43m、全体平均速度13.7km/h、最高速度43.5km/h、総上昇量506mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭