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砥峰高原

輪行写真


誤字訂正しました。「損保川」→「揖保川」 ZEROさん、ありがとうございます。(2004/11/4)


ビンデイングシューズ

ぽんばしの帰りに初めて心斎橋のOD-BOXに寄ってみました。冬用のウェアをながめてから、た-ぼうさんに落書き伝言板ですすめられたビンディングペダル用シューズを見てみます。やっぱり細いなあ。店員が近付いて来たので、用途を伝えてすごく幅広の靴がないか訊ねてみました。出て来たのがSIDIのSCARPE MTB DOMINATOR 5 MEGA(SIZE 41)です。試し履きしてみるとヒッタリです!あるもんだなあ。速決でぺダル・クリートと購入しました。四面のぺダルもすすめられましたが高いので普通の両面SPDにします。一応片面フラット用アタッチメント付にしてみます。
夜帰宅後にBD-1Cに取り付けてみます。部屋の中でまたがってはめはずししてみると意外にむつかしいです。片面はやめてやっぱり両面にすることにして片面フラット用アタッチメントを外そうそするのですけれど取れません。四苦八苦してから取説を読んでマイナスドライバーでこじって外すことを知りました。
さて、待ちかねた週末です。BD-1を担いで部屋を出ます。自転車を組み立てぺダルをはめます。カチャン・カチャンとロボットのように合体します。クランク回すと面白い感触です。ん、サドルが低い。フラットペダルのときのようにいいかげんなサドルの高さではつらいです。外して・・・外れない。ただ踵を外側にひねるのではだめで、ぺダルが下死点辺りでないと軽く外れないようです。ふむふむ。最寄のJR甲子園口駅に行くまでに何度かはめ外しして慣れます。簡単でいいな。



播但線

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西へ。芦屋で新快速に乗り換えて姫路へ。姫路から2両編成播但線です。駅弁を確保しておきます。寺前で1両編成ワンマンカーに乗り換えて一駅。台風の影響で和田山から不通のようです。


輪行写真
長谷駅で下車、自転車を組み立てます。

長谷

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何もない駅前が良い感じです。SPDペダルにも大分慣れてきました。早速の登り坂、超楽に走れます。こりゃ凄い。瞬間最大出力5倍UP!という感じです。調子に乗ってガンガン回していると、尻と腿の裏側が痛くなります。今までと違う筋肉を使っているのでしょう。それにしても上りが楽です。高原への登り坂を走っていて、これまでより1-2枚上のギアに掛けても息切れせずに走り続けられます。すごいすごい。砥峰高原への道は予想外にキツい上り坂の連続でしたけれど、休みもせずに走り続けられます。長谷ダムヘの急な登りも楽に過ぎてしまいました。


輪行写真
途中、清水の地蔵さんの所で水を飲むため下車した他は、ー度も休まず砥峰高原まで走ります。
播但線の寺前までは播磨のはずですけれど、ここはもう但馬に入りはじめています。日本海側に強風で被害をもたらした今週の台風の爪跡がはっきり残っています。
路肩が所々崩れ、道路は荒れて砂が撒かれ土嚢が積まれ、これから復旧工事が行われる模様です。すべりやすいのでちよっと走りにくい感じです。何ヵ所かある斜度1O%の標識を原マスミの「約束の満月」を口ずさみながら通り過ぎ、砥峰高原に到着です。


砥峰高原

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自転車を停め、視界一杯のススキを眺めながら、姫路で買った駅弁で昼食にします。地鶏弁当うまいっす。
汗がひくと風が冷たいです。寒い。標高800mくらいのはずですけれど、ウインドブレイカーだけでなくアームウォーマーか長袖ジヤージが欲しいです。いつの間にか10月下旬、そういえば朝晩は冷え込むようになっています。午後2時前なので、これからさらに冷えるのでしょう。弁当を食べ終え、「とのみね自然交流館」に入ってみます。地場の農産物がテントに並んでいます。小さなリンゴ一袋100円を買ってみます。中でホットコーヒーを頼み、ビデオで川上小学校児童による砥峰太鼓を見ます。ここ砥峰高原は、4月上旬に恒例の山焼きが行われます。かつてはこのススキがかやぶき屋根の材料として刈り取られていたそうで、放置しておくと雑木林に変わってしまうため春にススキ草原の山焼きを行っていたのだそうです。


輪行写真
また、砥峰高原の非常に細かな起伏や角張った斜面、砂で満杯のなだらかな谷間は、鉄穴流しによる地形だそうです。兵庫県中・西部の山地では、地質が山陰花崗岩系の岩石である場合ほとんど例外なく鉄穴流しが行われた人工の地形が見られるそうです。山の形を完全に変えてしまう大規模な開発が、昔に行われていたわけです。


枝敷道路

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小雨が降って来た項、砥峰高原を出発します。福知渓谷への県道へ進路をとると、台風で折れて道路一面に落ちている枝と、水の流れで路上に散乱している尖った石ころの除去作業を始めた最中のようでした。作業員のいる場所までアスファルトが見えていましたけれど、その先はかなり危険な状態です。極力路面の見える所をゆっくり走ることにします。


輪行写真
ビンディングペダルはとても良い感触です。下りだと漕げないのが残念なくらいです。全く異和感ありません。ペダルから外すのも楽なものです。落車なんてしそうもありません。
原マスミの「夢ならば簡単」などを歌いながら走ります。前方に排水溝が道路を横切っているらしき枝の山が見えるのでわずかに見える銀色の蓋の上を通るように抜けます。いや、そのつもりでした。枝の下には蓋と蓋の隙間が口を開けていて、前輪が すっぽりはまって・・・
大・落・車!
次の瞬間顔面がアスファルトに突き刺さります。鼻が折れたかなと手を当てるとグローブが茶色くなります。血ではなく泥と枯葉のようです。血の匂いがしないから鼻血も出ていないようです。BD-1Cは横倒しになって後三角がフレームの下に入っています。展開するとチェーンが外れているだけのようです。自転車は大丈夫。体も鼻は折れていない、前歯も折れていない。顔面から落ちた気がしたけど?ふと気付くと両手のひらにじんわり痛みを感じて来ます。無意識に前受け身をとったようです。


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問題の場所まで戻って路面を確認します。BD-1の18inch小径が災いした感じです。タイヤがすっぽり入った跡に穴が口を開けています。


福知渓谷

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とりあえず先へ進むことにします。そろそろ紅葉の名所福知渓谷です。脇を流れる渓流が良い感じです。下り坂は相変わらず急角度です。今年はあまり紅葉も色付いていません。


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慎重に下って行くうち、路面がまともになり、観光地風の場所に出ます。紅葉よりも、台風でなぎ倒された沢山の木々が目をひきます。


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こりゃひどい。それも何ヵ所もです。


揖保川

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福知川に沿って下って行くと、下りがゆるやかになり、29号線に出ます。確か朝来からの帰りにも走った道で、揖保川沿いに山崎に出、播磨新宮に続いていたはずです。
ようやくクランクを回せるようになってご機嫌です。足にピッタリ合ったシューズとSPDぺダルのおかげで漕ぐのが楽しくて仕方ないです。合体したままくるくるとクランクを回していると、まるで自転車と会話しているようで、とても楽しいです。一体感があって、回転が推進になるのが分かります。
気持ち良く回していると、自然に30km/h以上出ています。高速で安定しないBD-1では怖い速度です。いや単に整備不良と言われればそれまでなのですけれど。そうこうしていると山崎に到着です。道の駅山崎に入ろうとして歩道の段差を横切るとき急に車が出て来てとっさに止まったまではいいがそのまま立ちゴケしてしまいました。左足は外してあったのに、右足をはめたままで、そのまま左足が届かずぱたりと倒れました。怪我などは全くないけれど、恥ずかしいものです。
道の駅で顔の傷を洗います。雑菌が入ったのか、上唇がちょっと腫れてきています。左あごも傷があります。
後で良く見たところ、打撲ではなく擦り傷でした。足がペダルに固定されていたため、頭から前方にふっ飛んで受身で止めきれずに顔をアスファルトにこすってから止まったもののようです。
山崎からの揖保川沿いは県道26号線で走りやすいです。以前は脚が攣って難儀した記憶がありますけれど、今日はビンディングペダルで快速走行です。いつの間にか播磨新宮も過ぎ、龍野に到着です。

龍野

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夕焼け時の龍野の町並をゆっくりポタリング。うす口醤油の工場などあります。16時半を回ってしまったため各資料館には入れませんでした。


輪行写真
せっかく来たので、国民宿舎赤とんぼ荘の所まで登ります。三木露風がトラピスト修道院時代に作詞した童謡「赤とんぼ」の歌碑や、敗戦半年前に治安維持法で検挙され敗戦直後9月26日に獄死した哲学者三木清のレリーフなどがあります。
日が落ちて、龍野を後にします。揖保川を渡り、斑鳩寺の横を走って、JR網干駅から輪行します。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk41023.trk trk41023.zip 15,111bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は66.9km、移動平均速度は17.5km/h、移動時間3h49m、停止時間0h54m、最高速度44.6km/h、全体平均速度14.1km/h、総上昇量756mでした。
輪行写真


文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行105]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭