文市の小箱茶室
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●樽見の大桜
IMKit-uim
Linux Zaurusのかな漢字変換はケータイ用モバイル書院かなにかなのか、思った言葉がまるで出ないです。IMKit-Anthyならその点普通の辞書なのですけれど、KeyHelperとの共存で不具合があり、使い辛い所がありました。
ヤマケンさんがこの度バイナリも公開してくれたIMKit-uim(0.4.0pre9)では、KeyHelperとの連係機能が実装され、KeyHelperと共存できるようになりました。とうとう、SL-B500/C700以来の実用上の問題点が解消され、完成の域に入ったと感じます。
小箱の機能の大きな進化が個人によって成し遂げられるのを見るのは、ある種の感動を覚えずにはいられません。
現在、毎日持ち歩き小箱はiPAQ h4150とhp100LXです。CLIE PEG-TH55は机の横でMI-C1やHandEra330やブラウザボードやSL-A300とともに積まれたままになっています。h4150が戻ってきてみると、どうしても握りやすさ、使い勝手の良さ、シャツの胸ポケットに入る軽さで手放せません。一方、日本語テキスト打ちはhp100LXが慣れきった環境で快適です。C760+IMKit-uimが同等に快適な環境になってきたわけですけれど、透過型液晶のため、日陰と日向が頻繁に入れ換わる列車内は苦手です。hp100LXのような反射型液晶は電池消費が少ないものの、暗い夜道では見えません。h1920のようなどんな環境でも弱点なく見やすい液晶を使ってしまうと、SL-C760の透過型液晶は旅の供には弱すぎるように感じます。SL-C760+AirH"のウェブブラウズの実用性は突出していますから、週末の持ち歩き小箱の選択は悩みます。今日は、ウェブを見る必要性は低いだろうと、SL-C760を外してh4150+hp100LXにします。BluetoothケータイA5504Tが発売されればh4150でかなり補完できるようになりそうなので、期待して待っているところです。
福知山線-山陰本線
近所の桜も綺麗に花開いています。福知山線沿線も、桜並木や公園のソメイヨシノが咲いています。阪急の三宮-梅田の車窓も、間もなく満開の桜の観覧席でしょう。日本の春です。
今日は一本のエドヒガンを見に行きます。5時起きでおにぎりとゆでたまごを腹に入れ、BD-1Cで出ます。甲子園口5時台の各駅で輪行です。今年の杉花粉はとても少ない感じですけれど、寝足りないせいか今日は少し花粉症気味です。分水嶺を越えてからの方が桜は綺麗に開いています。
養父
和田山で前の車両に移ります。ワンマンカーなので無人駅では運転席のすぐ後ろのドアしか開きません。和田山の売店は閉まっています。駅弁「モー牛々づめ」販売はしているのでしょうか。和田山を通るたびに買おうとするのですけれど、停車時間が短すぎるか、売店が閉まっているかで買えません。
和田山の次の養父(やぶ)駅で下車、外に出て自転車を組み立てます。踏切を渡り、樽見の大桜方面にショートカットする道へ進路を取ります。車通りが多いです。地図では平地でも、ちょっと上り坂らしく汗をかきます。下りに転ずる所のバス停は「峠」となっていました。
下って行った先に、温泉施設のあるドライブウェイというか道の駅があります。時間が早いためまだ開いていないようです。それより、温泉の手前に、気になるお店があります。ケーキ屋発見、早速入ってみます。PATISSERIE CAFE KATASHIMA(養父郡養父町上野1136-1TEL079-664-0351)というお店です。イチゴとチーズのタルトとベリーとナッツのロールケーキを買い込みます。鞄に押し込んだら荷物が入らなくなり、一眼レフカメラを取り出して肩にかけます。何やっているんだか。
左折して樽見方面への県道6号を辿ります。川沿いのため、比較的平坦な道を走って行きます。ごくゆるい上りより、向かい風がけっこうきついです。車通りもぐっと減って、走りやすいです。踏みます。やがて左右は山にはさまれたような地形に入って行きます。大アベマキの案内を進みます。
樽見の辺りで道路工事中でした。缶コーヒーを買いがてら、店のおばちゃんに樽見の大桜への道を尋ねます。「学校の横から登山口があるよ。すぐ下までいい道で行けるよ。・・・・・・自転車。」とBD-1を見て一瞬絶句されました。学校の所ですね、ありがとうとお礼を言って出発します。いい道ってなんだろう。
大桜
おばちゃんに教わったとおり、学校の横で曲がります。すぐに登りが始まりました。道路は舗装されて広いです。自動車で来るなら、擦れ違いも問題ないし、良い道でしょう。自転車には、なかなか歯ごたえがありそうです。九十九折にくねくねと、はっきりした上り坂は続いています。くう。ここまでが楽だった分しんどいかも。まあ丁度良い運動だ、と踏んで行きます。さほど時間もかからず駐車場まで登り上げました。この上に樽見の大桜があるはずです。駐車場からは登山道のような道が細々と、ぬかるみながら続いています。せっかくなのでBD-1を担いで登ることにします。道はガレていて、歩きにくいです。ぬかるみに足をとられないように登ると、一瞬右脚の裏側が攣りました。ここまでの登りで少し疲れている上に担ぎです。少し慎重に歩くことにします。
林を抜けると、段々のある崖のような場所に出ます。元々桑畑だったらしいです。ふと見上げると、一本の桜の木が霞んだように花を広げています。おお!と思わず声を上げ、担いだ自転車を脇に下ろして眺めます。
すでに十数人が大桜見物に来ていました。桑畑跡は左右にゆるやかな道を上れるので、そちらを自転車を押して登ります。ときどき立ち止まって見上げながら、大桜まで登ることができました。
段々の崖の上、巨きな桜の老木が立っています。溶岩が固まった岩にも似た、瘤だらけの幹をジャングルジムのように支えで覆ってあります。それとは対照的に、小さく可憐な花が霞のように取り巻いて満開です。曾お爺さまと少女のような、怪異と妖精のような、鬼と天女のような、魅力的な姿です。
眼下遥か下に、自転車で走ってきた道が遠く見えています。登ってきたなあ。
座り込んでKATASHIMAのケーキを取り出して食します。おいしい。
国天然記念物「樽見の大ザクラ」種類:エドヒガン、樹齢:約千年、目通り幹囲:5.2m、樹高:約20m、元禄の頃は樹冠二十間四方にわたっていたとのことです。
しばらく座り込んで大桜を眺めるうち、花見客が続々登ってきました。空は曇ってきて小雨でも降りそうです。撤収しよう。
花の寺
自転車を担いで下ります。登るときは人が少なかったのですけれど、続々登って来る人とすれちがいます。足をぬかるみにとられないようにするのに気を付けます。
駐車場まで下りて乗車します。下り坂を一気に走り下ります。ずっと下に見えていた樽見の集落がぐんぐん近づき、すぐにそこまで下り切ってしまいます。
少し戻り、琴引峠への分岐を探します。地図の少し手前に新しい道が出来ています。方向はこっちだけど。新しい道を進むと、トンネルがありました。ありゃ、これからかなり厳しい峠越えかと思っていたら、トンネルで抜けられそう。
トンネルを抜けると、西方寺です。門前のしだれ桜が美しいです。
しばらく眺めてから、八鹿方面へ出発します。道沿いの桜を眺めながら、ときに立ち止まりながら、楽しく走ります。
お寺や神社の桜の最後に、高照寺にお参りします。関西花の寺第五番木蓮の寺拇尾山高照寺です。白い木蓮は盛りを過ぎていましたけれど、紫色の花は美しく開いてきたところでした。
高照寺の境内に飼い犬が座っています。人懐っこくすりよってきてはぺろぺろなめられました。
八鹿
高照寺を出て、八鹿の街を目指して踏みます。街中を抜けて、うろうろ駅を探します。八鹿駅に到着、時刻表を繰ります。ここまで来たら城崎行って風呂入ろうか?でもまあ、今日は帰途につくことにします。各駅停車なので、福知山何時発に乗れるかが気になります。本数が少ないので、まっすぐ戻って、夕方に尼崎に着ける乗り継ぎにします。北に向かうなら泊まることを考えたほうが良さそうですけれど、それは来週のお楽しみに取っておくことにします。
駅の外に新しいお手洗いが建っています。用を足し、洗面所で頭から水をあびます。冷たくて気持ち良い。まるで夏の自転車旅みたいに頭から汗をかいていました。もうあったかいのかな、それとも今日は踏んだからかな。
山陰本線福知山行きを待って、輪行します。和田山では階段の向こうのホームの売店が開いており、駅弁も売っているようにも見えました。停車時間1分、残念ながら「モ~牛々詰め」はまたしても買えませんでした。
福知山で接続待ち40分、外に出ます。うろうろとラーメン屋を探します。とん吉という店を発見したもののシャッターが閉まっています。前まで行ってみると4月3日休業の貼り紙がありました。駅まで戻って再び自転車を折り畳み、駅の大江山鬼そばをすすることにします。天ぷらそばをたのむと、出石そばのような玄いそばがでてきました。うれしい。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk40403.trk trk40403.zip 8,808bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は34.8km、移動平均速度は16.3km/h、移動時間2h8m、停止時間1h14m、全体平均速度10.3km/h、最高速度43.2km/h、総上昇量447mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭