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生石高原

輪行写真


海南

輪行写真
和歌山海南駅まで輪行。
紀州路快速の車窓から眺める札立山は、鮮かな紅葉に彩られています。
猛暑の今年、今月の冷えこみで濃く色づいています。
紀州路快速は、通常和歌山終点のところ、そのまま「ぶらり海南」臨時列車になって海南まで各駅を進みます。
終点海南駅で降り、BD-1を組み立て。駅近くのコンビニでおにぎりを買い、出発です。
ところどころ野上鉄道の廃線跡が見える道を東にひた走ります。
車道に猫がはねられて死んでいます。近づくと顔が猫とは違います。タヌキでした。通り過ぎてから、自転車を停めます。停めた所に丁度お地蔵さんがあったので、手を合わせ冥福を祈ります。
いや、いっそ狸汁にでもして食べた方が菩提を弔えるのかもしれませんけれども。


迷い道

生石高原への道はいくつかあり、黒沢ハイランド経由で行く道は入口をいつのまにか通り過ぎてしまったようです。ひたすら道なりに進み、道路が狭くなり「生石ハイキングコース」の表示があります。小川宮バス停があり、公衆トイレがあります。休憩にし、自動販売機で缶コーヒーを買います。ここからきつい坂道らしいです。
登りはじめます。妙に急な坂です。確か大観寺へのハイキングコースとなっていたからこの道でも大丈夫でしょう。深い谷の脇を細い道はどんどん高度を上げていきます。坂道はひどく急です。なあに、暗峠にくらべれば。
そうして、・・・道は行き止まりになってしまいました。
え。
え、道、間違えた?
ええと、戻る?でも・・・。
GPSなどを見て、さんざん悩んだ末、覚悟を決めてUターンしました。あ、あんなに登ったのに。
またたく間に里まで降りてしまいました。今度は車が通るような大きな道まで戻ります。


楽しい山道

輪行写真
再出発です。
車道は味気ない道で、見とおしが良い分つらいです。GPSの画面を見ると、先ほどの道は思いっきり横に逸れていました。
谷を右に見ながら進んで行きます。そのうち、道は細くなっていきました。間違いでないことをGPSで確認しながら走ります。ところどころにみかん畑があります。
山道は林に囲まれ、車も通らなくなってきます。良い感じです。右ふくらはぎがつりそうな気がして、ギアを見ると2速でした。なんか登りでも楽しい気持ちです。休みもせずに、淡々と、林の中を自転車で登っていきます。最初の頃、遠くの山の頂上にパラボラアンテナが見え、あんな所までは登れないけど、生石高原はどれくらいの高さなんだろうと思っていましたけれど、どうやらその高い山に向っているようです。


輪行写真
いつのまにか高度は上り、徐々に峠が近づいている気がします。
曲りくねった細い山道をどこまでも登って行き、いいかげん疲れ果てて来たとき、突然に峠を迎え、県道に突き当ります。札立峠です。
峠のドライブインのような食堂の駐車場にBD-1を停め、立ったまま休憩します。
ここから西方向へ折り返し、広い道を国民宿舎生石山荘の方へ進みます。ところがこれが辛い。先まで見通しがきく分しんどいです。腿がキリキリ痛みます。休憩を入れながら進むと、工事中で舗装の剥げた区間がすこしあり、さらに先はまた細い道になっていきます。意外に早く生石高原キャンプ場に到着してしまいました。


生石高原

輪行写真
ここが今日の目的地、生石高原です。


輪行写真
駐車場を抜け、ススキの原へと乗り入れます。笠石はすぐでした。


輪行写真
何枚か写真を撮っていると、ライダーの方が「撮りましょうか?」と声をかけてくれました。相棒のBD-1と一枚撮ってもらいます。バイク乗りなので、自転車乗りに親近感を持ってもらったのかもしれません。


輪行写真
それから、BD-1を崖っぷちまで進め、何枚か撮ります。生石高原は遮るもののない、解放感溢れる見晴しです。


輪行写真
笠石周辺の撮影が終わると、BD-1を生石ヶ峰へ向けます。生石山頂までダートなススキの原をBD-1で駈け抜けます。
最後の坂を押して登り、山頂に辿り着きました。
周りは一面のススキ。
座り込んで、遅い昼食にします。
おにぎりを頬張ります。


輪行写真
ゆっくり休憩を取りました。Tシャツ一枚にウインドブレーカーだったのを、間に長袖シャツを着込みます。ここから下りです。
生石ヶ峰山頂から、さらに先へ進むと、生石神社へ降りるハイキングコースとなっています。最初だけBD-1に乗って進みますが、すぐに丸太階段の急なハイキングコースになってすまいます。BD-1を両手で抱えて持ち上げ、足元に気を付けながら下りていきます。途中何度か休みながら、どうにか無事神社まで行けました。
神社の前で座っていた女の子が目を丸くしていました。


みかん畑

輪行写真
さあ、下りです。
よくもまあこんなに登ったものだと感心しながら、急坂をまっさかさまに落ちて行きます。本当にあっという間に、一気に高度を下げてしまいました。
下に降りた方が紅葉の彩りが広がっています。途中から周囲は右も左もみかん畑になっています。
色付いたみかんの実が目を楽しませてくれます。


輪行写真
夢の中のように、みかん畑の中を自転車は下って行きます。
走っても走っても、終わらないみかん畑。
里まで下りきると、そこは有田という住所でした。ああ、有田みかんとはこれだったんだ。


帰途の登り

輪行写真
ここから国道を北に向います。ところが、これが上り道なのです。斜度はゆるやかなハズですが、そのゆるやかな坂を漕ぐことが出来ません。もう、登る力が脚にありません。
1速でへろへろ進んで行きます。黒沢ハイランドの手前の登りが急らしいのですけれど、そこに近づく前に呻吟しています。
帰り道に登りがあるコースは辛いです。
道は少しずつ少しずつ高度を上げていきます。
腿は乳酸で痛くて、エンジンはまるで出力がない状態です。それでも、こんなところで時間をかけていては、この先が思いやられるので、ギアをなるべく2速3速に上げて走るようにします。
道端に一山100円のみかんを見かけなくなった頃、道は川を離れて山へと続いています。急坂のようです。
思わず降りて休憩を取ります。


GPS etrex VISTAの電池室

輪行写真
GPSの電池の交換をしていたら、当てゴムを落として失くしてしまいました。
衝撃で電源が落ちまくっていたので、先週から電池室の板バネの間にゴム片を挟んでいました。これが効果抜群で、今日も相当激しい衝撃でも一度も電源が落ちませんでした。
しばらく探したものの、アスファルトと落葉に紛れ、見つかりませんでした。
あきらめて走り始めます。休憩のおかげで、坂道を上っていけます。距離が短かいためか、意外にあっさり峠を迎えました。


下り

輪行写真
ウインドブレーカーを再び着込み、今度こそ思う存分下り始めます。あっと言う間に下り切ってしまいました。


輪行写真
国道を海南を目指します。GPSは切れまくりで、とうとうあきらめて仕舞い込んでしまいました。
海南駅前のレストランでカキフライを食べ、きのくに線に乗ります。人身事故の影響でダイヤが大幅に乱れているそうです。早々にあきらめ、SL-A300を取り出しすらすら。輪行記をつけることにします・・・。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk1110.trk trk21110.zip 18,403bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は52.8km、移動平均速度は14.0km/h、移動時間3h46m、停止時間1h34m、最高速度45.1km/h、全体平均速度9.9km/h、総上昇量1396mでした。
輪行写真


文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行42]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭