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鳴門

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代休

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05/26/05 6:34:49 いつもより早起きして武庫川駅へ。今日は休日出勤の代休をとりました。昨日は帰宅してバタンキュー、夜中に目覚めて起きられないかなと思いつつ目覚ましをかけたのですけれど6時前に既に朝日がさしていて、アラームで目覚めます。ガラガラの電車で輪行、西宮で特急に乗り換えるとさすがに座席は埋まっていました。


高速バス「すだち」

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05/26/05 7:17:31 三宮で徳島行高速バス「すだち120」乗車、さすがに空いていて、車内持ち込みを黙認してもらえました。淡路行きに何度か乗っていますけれど、同じくらいの乗車率のようです。
05/26/05 7:46:13 阪神前で2-3人、高速舞子で4人ほど乗車があります。予約なしでも空席があれば乗車できるようです。途中乗車は運賃後払いになるようです。舞子を出ると明石海峡大橋を渡ります。気分は空の上のドライブです。



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05/26/05 8:36:12 大鳴門橋を渡り、阿波の国にバスは入ります。いつもの淡路島は通り過ぎていることに、ドキドキします。今日のコースは徳島のBD-1乗りの方に全面的にお教え頂いたコースです。徳島・香川はそろそろ走りたいと思っていたところでした。



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松茂とくとくバスターミナルで下車、自転車を組み立てます。出発。適当に西へ進みます。旧吉野川の蛇行した流れを細い橋で何度か渡りつつ、ずっと広がる果樹園の中を走ります。



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とても良い感じの道です。自転車でのんびり走るのに最適です。こりゃあいいや。


大麻比古神社

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05/26/05 9:58:39 霊山寺をスルーして阿波一宮大麻比古神社にお参りします。歩き遍路で阿波一国を打ったのは十年も前になるでしょうか。たしか輪袈裟や朱印帳等ここで揃えたような記憶があります。歩き遍路では、アスファルト道を延々歩くのは足首を痛めるので、難所と言われる山道の方が土の道で返って楽だったような記憶があります。



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おみくじは大吉「風吹けば 風ふくまゝに 港よしと百舟千舟 うちつどいつゝ」です。

賀川豊彦記念館

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05/26/05 10:16:06 賀川豊彦記念館に入ってみます。大正デモクラシーの頃の人らしいです。神戸で父が回漕店を営んでいた幼少期から、両親の急逝と破産、さらに結核におかされたそうです。教会で英語を学び、やがてキリスト教徒で平和主義者のローガン、マヤの影響やトルストイの非戦論などへの共鳴から、徳島中学校卒業前の野外軍事教練の最中に銃を校庭に投げ捨てグラウンドに寝転がったそうです。明治学院神学予科から神戸神学校に進みます。結核が悪化し、愛知県蒲郡で後の「死線を越えて」となる小説を書いたりしていました。1909年のクリスマスイブに神戸のスラム街に入り、路傍伝道を始め、様々な事業実践を行ないます。1914年アメリカに渡りプリンストン神学校に留学します。帰国後労働運動を行ないますが、三菱造船大争議の敗北とその後の労働運動過激化で、暴力的階級闘争を否定した賀川の主張は遠ざけられます。労働運動から身を引いたあと、共同組合運動を行ない、後にコープこうべとなる神戸購買組合を1920年に創設しました。1925年にガンジー、アインシュタインらとともに「徴兵制廃止の誓い」を国際連盟に提出しています。


大坂峠へ

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小一時間過ごした賀川豊彦記念館を出て西へ進みます。二番、三番札所を通り過ぎ、板野を北へ曲がります。



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あせびの湯を過ぎると大坂峠への緩やかな上り道がずっと続いています。道はやがて一車線の狭い道になり、走りながら木陰に入れる峠道になります。良い感じです。途中工事中で道を間違えかけて少し戻ります。自転車で走りやすい道です。



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そして大坂峠です。 駐車し、へんろ道を登って大坂峠展望台を目指します。太股がきついです。自転車と筋肉の使い方が違うためでしょう。


大坂峠展望台

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05/26/05 11:54:34 大坂峠展望台到着です。絶景!苦しんで徒歩でへんろ道の丸太段を600m登った甲斐がありました。標高392mの高台です。瀬戸内海を眼下一杯に見下ろせます。小豆島が左手に霞んで見えます。海をながめてぼーっとします。せわしない日々をしばし忘れます。瀬戸内海ってこんなに青くてこんなに広かったんだ。



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大坂峠からの眺めと、峠から山肌に沿って曲がりくねった道をどこまでも下りて行くコースは最高のサイクリング道です。曲がるたびに青い海が近づきます。



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海まで下りきると、播磨灘沿いに東に走ります。朝ホットドッグ一本食べたきり、昼を過ぎてしまっているので、空腹です。平坦な海沿いの道を惰性で回転して走って行きます。赤潮が出ています。播磨灘は汚れているのでしょうか。


びんび屋

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05/26/05 13:32:26 びんび屋で少し遅い昼飯です。びんび屋は開放的で豪快な活魚料理の食堂です。教えて頂いたびんび飯とはまちの刺身を頼みます。



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びんび飯の上に乗った小だこやはまちやえびが釜の中で蒸されて柔らかく美味しいです。これは絶品、しかも600円と安いです。味噌汁はわかめがこれでもかと山盛りになっています。堪能します。いやこれだけのために来ても良いような。
すっかり満腹します。おすすめメニューまで教えて頂かなかったら、鬼頼みして散財した上に食い過ぎで動けなくなっていた気がします。


鳴門スカイライン

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びんび屋を出て、東へ進みます。検問所の三叉路を左折して鳴門スカイラインへ進みます。来るときに高速バスの車窓から眺めた、鳴門の複雑な地形をぐるりと走れる道です。海と陸とが入り組んだ中を進みます。最初は平坦な道で、小鳴門橋を越えるあたりからアップダウンが苦しくなります。最初は有料道路だったそうで、自転車で走ることなど考慮されていない様子です。
それでもピンクのロードの人が柔軟体操をしていました。通り過ぎてしばらくするとすいっと抜かされます。ロードでもそれほどスピードは出していないようです。


四方見

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鳴門スカイラインの勾配は非情です。斜度標識を順に読んでいくと、9%、9%、8.5%、9%。そしてももう勘弁と思い始めたとき、正面真っ直ぐに「10%」という、まるですべり台を巨大にしたような無機質な登り坂が立ちふさがります。体力筋力はボロボロで、ところがその坂道に差しかかると、「四方見橋」という橋で、左右の景色が素晴らしいです。身体はひどいのに、景色を眺めるだけで心が踊ります。左には眼下はるか下に緑の樹木が谷を作り、左後方は小鳴門海峡が流れます。右側は鳴門の複雑な地形に囲まれた中海で、釣り舟でしょうか、青い海に小さな小舟が無数に浮かんでいます。
05/26/05 14:41:04 坂を登りきると四方見展望台です。さすがに下車して座り込みます。つ、疲れた。ピンクのロードの人が戻ってきました。車で来てこのアップダウンで練習している様子です。真似できないなあ。しばらく休んで、先へ進みます。
四方見から先も、アップダウンは続きます。鳴門岬への上りは、高速が遥か頭上に見える分、その高度を登らなければいけないことが分かってしまって辛いところです。


渦の道

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05/26/05 15:20:22 渦の道です。入場料を払って入ります。大鳴門橋の下の歩行者展望通路です。ところどころ床がガラスになっていて遥か下の海が見下ろせます。



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ガラスに乗ると、結構怖いです。途中までこうして徒歩で歩けるなら、有料で良いから自転車も橋を渡らせて欲しいものです。



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うず潮の上に来ました。ぼくは高所恐怖症ではないのですけれど、ガラスの上はマジ怖いです。


大鳴門橋架橋記念館エディ

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戻って共通券の片割れ、大鳴門橋架橋記念館エディに入ります。今日はよくよく徒歩で歩く日です。
エディでハイビジョンを見て休憩中に、鞄を渦の道のロッカーに入れっぱなしで戻って来たことに気付きます。ボケている、後で取りに戻らなきゃ。



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架橋記念館エディを3階まであがると自転車で大鳴門橋を走るシミュレータがあります。これだああ!と大喜びで乗ってみます。本当は大鳴門橋は自転車では走れないのに、これなら走ったような景色を楽しめます。ちょっとこぐと時速70kmを越えていて「速すぎます」と注意されます。丁度2分で渡るのが目標のゲームになっているようです。あまり気にせず自転車を走らせて景色を楽しみます。本当に走れたらいいのになあ。すっかり楽しんでしまいました。後ろに並んだ人にゆずります。
釣りシミュレータなども楽しみ、屋上に出て景色も楽しみます。さあさあ、鞄を取りに戻らなきゃ。クリートの付いた靴底の堅いシューズでひどく歩きにくいけれど、下り坂をジョギングで走って渦の道の入口に戻ります。ロッカーから鞄を出して、再度エディの前を通り、自転車まで戻ります。



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ここからは下りです。下って下って海岸線に出て、海岸沿いに西南に走ります。強い横風が徐々に向かい風に変わり、疲れも出て来たのか少ししんどい感じがします。
土佐泊まで出て、渡船を探します。どこだっけ?教えて頂いたメールを見ようとLXを鞄から取りだし・・・取りだし?ない?ええっ!?
LXがありません。どうしたんだろう。おかしいな。鞄をすっかり探しても出て来ません。どっかに忘れた?落とした?今までLXを置き忘れたことだけはないので、ショックでパニック気味です。鞄を入れたロッカーに置いたのかな?いやそんなことないはず。あっ、自転車のシミュレータだ。確か鞄がなくて、裸でLXを持ち歩いていて、ベルトポーチもないので自転車シミュレータのフレームの上に置いてこいでいたんだ。ああああ、それっきり置き忘れている。


忘れ物

取りに戻らなきゃ。LXを失うわけにはいきません。
05/26/05 17:06:12 エディまで鬼漕ぎして戻り、丁度閉館時間に受付に到着しました。自転車のシミュレータの上に電子手帳を忘れたと相談すると、わざわざ取って来て頂きました。助かった~。感謝。
無理に走ったため、すっかり疲れて腿が痛いです。ゆっくり戻ります。と言うか、速く走れません。


岡崎渡船

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05/26/05 17:42:09 岡崎渡船 土佐泊で渡しを待ちます。忘れ物で鳴門岬への往復をして、すっかり疲れ果ててしまいました。



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渡船は良いものです。穏やかな気持ちで水面を眺めます。



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すぐに向こう岸に付いてしまいました。上陸して走りだします。ええと、こっちかな。適当に走っているうち、鳴門ICへ近づいてしまっているのに気付きます。あれ、たしか高速鳴門バス停はICの少し前だったはず。しまった、GPSの地図だとICの先に向かっている。いっそのこと松茂まで行ってしまうことにします。
松茂とくとくターミナルまで走ると、道の向こうでまさにバスが出ようとしていました。間に合わない。それよりショックなのは席が埋まっていることです。満席かあ。

高速バス

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少し迷って、徳島まで走って、徳島港から和歌山港にフェリーで渡ることにして、徳島目指して走り始めます。たしか吉野川を渡れば徳島だったハズ。そんな距離でもないだろう。
走ります。結構距離があります。しまったかな。なにしろ腿を使いきってしまっている感じで、惰性でくるくる回すくらいしか出来なくなっています。きついなー。走っても走っても、なかなか着きません。やがて南海フェリー乗り場7km先を左折の看板が見えました。ちょい遠いな。吉野川を渡る橋にさしかかります。右手に赤い夕日が落ちて行きます。んん、けっこう日が長くなったはずなのに。渡りきって交差点で時計を見るともう7時です。南海フェリーの時刻表を確認すると、次は20時発で1時間待ちです。和歌山港から和歌山、なんば、梅田と計算すると帰宅は夜中になってしまいます。ありゃ。こんなに遅くなるとは思っていませんでした。右折して徳島駅に行くことにします。結局、高速バスにします。こんなことなら松茂でおとなしく待っていればよかったな。
05/26/05 19:26:40 高速バス阪神三宮行乗車。折り畳んだ自転車はトランクに入れさせてもらいます。席に着くと、どっと疲れが出ます。今日は本当に疲れました。やはり大坂峠に徒歩で登ったのと、渡船の手前で忘れ物に気付いて大鳴門橋架橋記念館まで往復したのがこたえたようです。マヌケだったなあ、我ながら。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk50521.trk trk50521.zip 22,362bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は100.0km、移動平均速度は17.9km/h、移動時間5h35m、停止時間3h49m、全体平均速度10.7km/h、最高速度44.3km/h、総上昇量1055mでした。
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文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行123]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭