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南光町

輪行写真

ひまわり150万本

輪行写真
梅雨の時期、台風が接近する毎に天気が崩れ、また短時間夏の日差しが厳しいかと思えば雨が降ったりします。
恐いくらい正確になった天気予報も、このところ外れてばかりのようです。
昨日は仕事で走れませんでした。今日は雨模様かと思いきや、厳しい夏の太陽で目が覚めました。
ひまわりを見よう。
佐用郡南光町林崎のひまわりを見に行くことにします。
甲子園口から芦屋で新快速に乗り換え姫路、姫路から姫新線で播磨徳久。
・・・姫新線?身支度を整えBD-1を担いで部屋を出ようとして、念のため時刻表をチェックします。


時刻表

・・・ないよ、今行っても。10時過ぎ姫路発の次は、12時5分姫路発まで列車は走りません。龍野までなら間に2本ほど走っているようなのですけれど。龍野から播磨徳久まで自走するのは、山間に入っていくため、ちょっと厳しそうです。12時まで待った方が早そうです。
JRのポケット時刻表からJTBの大判時刻表に持ち換えて、智頭急行経由など検討した結果、やはり12時5分姫路発の姫新線で行くことにします。時間が余るので、甲子園口からJRに乗るのはやめて、阪神電車から山陽電鉄の直通特急を利用して姫路に出て、姫路で昼食をみつくろい、姫新線で佐用方面に進むことにしました。
播磨徳久のひまわりを見た後、雨が降らなければ一走りしたいので、BD-1で出動します。臨機応変にルートを変えても、BD-1なら安心です。トレンクルでは登れない坂や、走りきれない距離でも大丈夫、パンク等のアクシデントがあってもパンク修理キットはもちろん、チューブやリムテープまで準備があります。


輪行写真阪神電車の甲子園駅で山陽直通特急に乗り換えます。三宮までは混んでいますが、自転車をドアとシートの背の間の邪魔にならない場所に置けたので、もう安心です。三宮を出ると空いたので、クロスシートの背を持ち上げて向きを進行方向に合わせます。
山陽電車は板宿を過ぎると地上に戻ります。須磨の辺りは、JRより山側を走っています。これが途中で入れ替わって海側を走っていたりするのはいつも面白いと思います。この辺りから海が見えます。波はとても荒く、台風が南方海上にあることを思いださせます。海開きはしていても、今日は遊泳禁止かもしれません。
JRを一段下に眺めながら、山陽電車は走ります。明石海峡大橋が見えてきます。海は白い波頭が沢山並び、淡路島の上には雲がかかっています。台風はまだまだ南海上のはずで、夕方までは雨は大丈夫のはずです。淡路島リベンジ半周も走りたいと思いながら昨夜地図を眺めていたのですが、今日は行かなくて正解のようです。でも、せっかく夏だから、自転車&綺麗な海岸で海水浴はぜひやりたいです。やっぱり日本海かなあ。丹後半島のどこか、もうちょっと東にあるかな、早く天候良くならないかなあ。
舞子公園を出るとJRは山側に、山電は海側に入れ替わっていました。また、どこでクロスしているのか見逃してしまいました。


姫新線

輪行写真
ウトウトしているうちに姫路に着きました。JR駅ビル2階の喫茶店で姫路城を正面に眺めながら昼食にします。食べ終わると正午、佐用まで行く姫新線の汽車の出発まであと5分です。切符を買い改札をくぐると、目の前の一番線に停車している一両編成が姫新線でした。一枚撮って乗り込みます。

輪行写真予想外に混んでいて、車両の中ほどまでも入れません。BD-1を足下に置き、吊皮につかまります。後乗り前降りで、後に乗ったつもりが走り始めたのは逆方向でした。すっかり勘違いをしていました。よくよく思い返してみると、山陽電車が姫路に入るときに、海側からJRを横切って山側に回りこんだため、進行方向が逆転していたのです。
ワンマンかと思ったら、検札が回ってきます。一瞬、運転手が運転台を離れたのかと思ってしまいました。制服の中学生や高校生は定期なので混んだ車内をさくさく検札が進みます。
数駅走ると、乗客が減ったので、壁際にBD-1を寄せます。座席はまだ満員です。


輪行写真本竜野を出るとようやく座席も空き、あまり邪魔にならない位置にBD-1を置いて座ることができました。
姫新線の両側には意外に急峻な丘が近づいてきています。三日月の手前では線路はついに山の中に入り、上っていきます。速度は落ちて、ゆっくりと登ります。トンネルをくぐった先にも山間のわずかな平地に田がつくられています。
播磨徳久は終点佐用の一つ手前、三日月の次の駅です。


輪行写真三日月と播磨徳久の間で、線路から見事なひまわり畑が見えました。乗客からため息がもれます。なんて鮮やかな。


佐用郡南光町

輪行写真
播磨徳久で降り、BD-1を組み立てます。二-三組が徒歩でひまわり畑を目指して歩き出しました。・・・歩ける距離なのかなあ。
とりあえず、林崎地区のひまわり販売の会場まで行きます。10分足らずで到着しましたが、どこにもひまわりは咲いていません。
どうやら、ここから4kmほど北上し中国道に近いくらいまで行った漆原地区と、先ほど線路際に咲いていた宝蔵寺地区の二箇所が今満開とのことです。どちらも駅から徒歩だと1時間以上かかるでしょう。でも自転車なら、4kmなら10分余りで着いてしまいます。今日は二箇所回ることにして、とりあえず北を目指します。
8速に入れてこぐと30km/h出ます。でも苦しい、持続しません。なんだか辛いです。暑さでバテているのか、フラットな道を走っていてしんどいです。うーん。
10分ほど走ると、道の右手に黄色いものが見えてきました。
ひまわり畑です。
花の正面に回ります。ひまわりほ本当にどの花も同じ方向を向いています。
正面から見たひまわり畑の強さに圧倒されます。緑の丘をバックに、強烈なひまわりの花がいっせいにこちらを向いています。
今日はけっこうひまわりを見に来ている人が多いです。皆車で来ているので、乗用車があふれかえっています。臨時で係員が交通整理をしています。
自転車をあぜ道に入れ、写真を撮ります。
一眼レフと三脚をかついだおじさんが、「自転車撮らせてね」と言ってBD-1とひまわりを撮っていきました。
数本なら、「ぼくのなつやすみ」みたいなイメージのひまわりも、これだけ沢山並んでいると、強すぎて美しいという言葉は出てきません。凄い、とか、うゎあ、とか、ぐゎあ、という感じです。
大型バスが3台乗りつけ、沢山の観光客が吐き出されてきました。そろそろ退散しよう。


輪行写真ひまわり畑を一回りしたので、次は線路の南側の宝蔵寺地区を目指します。
先ほどの道を戻ると、とても快適です。ふと、わずかに下り坂なのに気付きます。そうか、来るときにあんなに辛かったのは、わずかに上り坂だということに気付かず、フラットだと思いこんで漕いでいたからだったのかもしれません。
なにも考えず、気付くと駅に戻っていました。地図を開いて道を確かめ、小学校の前を急角度で曲がれば宝蔵寺地区へ行けるとわかり、先に進みます。
こちらはあまり見物人の自家用車がたまったりしていません。なにかみんなのんびり見ている感じです。というか、先ほどは中国道近くの田畑と山しかない地区でしたが、こちらは住宅もあり、なにかホッとする感じです。
Optio230にはギガエナジーを入れっぱなしにしています。電池の残り容量に全く気を使わないで、まるで銀塩フィルムのコンパクトカメラのような気軽さで扱えます。128MBのCFをさしてあり、フィルム交換のようにメディアの残り容量に気を使う必要もないので、とても扱いが楽です。


千種川

ひまわり畑を後にし、名水百選にも選ばれた千種川に沿って南を目指すことにします。佐用から上郡へ、さらに南に行けば千種川は赤穂で海に注ぎ、赤穂御崎にとどりつくはずです。
川に沿って進むと、智頭急行の高架をくぐります。駅が見えるので、輪行しようかと一瞬思いましたが、それだと上郡までで、播州赤穂には行けなくなってしまいます。自転車ならまっすぐ下れば海まで行けます。
千種川の左右の山は意外に厳しい傾斜を見せて迫っています。白旗城祉のあるという白旗山のふもとで、千種川は大きく湾曲しています。道も川に沿ってカーブをたどっていきます。
自動販売機を見つけて停車し、500mlのジュースを飲みます。GPSと地図を見ると、橋を渡ったところが上郡の駅前になっているようです。


上郡

輪行写真
早速、上郡駅方向に向かい、インターネットホームページを作成中の三浦建材店の前で記念撮影します。店は閉まっているようですが、日曜なのであたりまえかもしれません。家にもカーテンがかかっている感じです。
とりあえず、上郡駅まで走り、休憩します。ここから輪行しても、かぶーんうね駅を通り相生まで戻って、赤穂線に乗り換えて播州赤穂まで行くことになります。まっすぐ南に自走することにします。その方が早いでしょう。
千種川まで戻り、川下へ進みます。有年で右折し川を渡り、県道90号線を進むことにします。高架が横切っています。新幹線が目の前を通りすぎて行きました。
坂越を過ぎても左右に丘が切り立っています。この向こうは海のはずなのに。まるで出雲のような不思議な地形です。
右、赤穂城祉、左、赤穂御崎の案内版を見て、左に曲がり橋を渡ります。とりあえず千種川の河口まで走ることにします。地図では赤穂海浜公園というのがあるはずです。


播州赤穂

輪行写真
海浜公園の入口に到着すると、もう公園は閉まっていました。入場は無料ですが開園しているのは5時までだったようです。


輪行写真千種川河口の唐船サンビーチまで走ります。もう5時半過ぎですが、家族連れが何組も海水浴や潮干狩りを楽しんでいるようです。
BD-1を停め、海岸まで下りてみます。
潮の香り。
曇ってきていて、ときどき太陽が雲間からのぞきます。


輪行写真陽が沈む前に赤穂御崎まで行ってしまおう。そう思い、BD-1まで戻り、GPSをたよりに御崎を目指します。


赤穂御崎

輪行写真
赤穂御崎は温泉街になっていました。岬の神社のさらに海の近く、波がかかりそうな遊歩道にBD-1を乗りいれます。うわあ、恐いぞ。瀬戸内なので南方海上の台風の影響はそれほどでもないのでしょうが、岩場に波が打ちつけています。アップダウンもあり、とても狭い遊歩道です。散歩しているカニなどを避けながら進みます。


輪行写真
BD-1の低速安定性に助けられ、岩場に転げ落ちることはありませんでした。
遊歩道を楽しんだ後、赤穂御崎灯台まで登ることにします。今日は基本的にフラットで、川に沿って下る楽な道でした。最後にちょっとだけ登りがあってもいいかな、と。


輪行写真
灯台への道を探して走り、最後は石段と草むらを担ぎ上げて、相棒のBD-1と真っ白な赤穂御崎灯台まで登りました。
日は沈もうとしています。御崎から北上して、坂越に行くか播州赤穂に戻るか地図で距離を調べます。播州赤穂の方が近そうです。
かんぽの宿赤穂の向かいの市営レストハウスでトイレに行きます。ついでに夕食も食べようか?空を見ると、もう日没を迎えようとしています。ここで食べると、帰りは真っ暗かな。うーん、とりあえず駅まで戻ろう。
御崎からの下り坂をとばしながら、西の空の雲に気付きます。夕日を覆い隠してしまってる厚い雨雲。う、これは降る。む、む。
とっととJRに乗って、新快速で東へ進めば雨が降りだすまでの時間稼ぎができるかな。経験上、JRの新快速は西からの雨雲の移動より速いです。
赤穂市街に入り、歩道を走行していると、GPSの電源が頻繁に落ちてしまいます。どうも、歩道の段差の衝撃で電源が切れてしまうようです。むううう、ポケナビmap21ではこんなこと一度もなかったのに。
電池は赤穂海浜公園の手前のコンビニで買った金パナ単三を入れたばかりです。
きっと接触でしょう。電池室の左側の板バネとスプリングの両方がふにゃふにゃでした。
帰ったら、板バネにゴムでもかましてやらなければ。
播州赤穂の駅に着くと、次に新快速が来るようです。ラッキーとばかりに改札をくぐります。ホームに下りると、信号故障でダイヤが乱れ、十数分遅れとのアナウンスがあります。
水分を補給し、汗を拭います。新快速が入ってきたので、BD-1をドア横に置いて、近くの椅子に座ります。
冷房が効いているので、Tシャツの上にシャツを羽織ります。
jornada568をとりだしてぷちぷち。
甲子園口のモスバーガーで夕食。はらへった。もう9時過ぎてるし。やっぱ赤穂って遠いのね。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk0714.trk trk20714.zip 15,338bytes)をカシミール3Dで表示し注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は69.3km、移動平均速度は18.6km/h、移動時間3h44m、停止時間1h25m、最高速度43.7km/h、全体平均速度13.4km/hでした。
輪行写真


文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行25]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭