文市の小箱茶室
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くろしお1号
梅、といえば南部です。
そういうわけで、くろしお1号に始発駅新大阪から乗車して、紀伊田辺を目指します。Treo90で読んでいるうちに寝てしまいます。
くろしお1号は紀伊の国に入ると、車内販売と観光案内放送が流れます。休日だからでしょうか。
紀ノ川を渡り、東燃ゼネラル石油の不気味な工場を過ぎ、いつの間にやら紀伊田辺です。降っていた雨はほぼあがったように見えます。
田辺
BD-1Cを組み立て、都会の田辺市を抜けて南部を目指します。路面は雨で濡れています。ときおり止み残った雨粒が身体に当たります。ぐいぐい漕ぎます。35km巡航はとても無理ですが、30km-33kmで走ると身体が汗ばんで行くのがわかります。海岸沿いの道はいい感じです。一昨日から鼻水が止まらないのはてっきり花粉症だと思っていたのですけれど、まだ花粉はそれほど飛んでいないそうです。風邪みたい。気管支炎のときのようないやな痰が少量出て気づきました。風邪にしては熱も出ないし悪寒もしない、ずいぶん浅い風邪です。
南部市に入り、「南高」こと南部高校の横を通って梅園を目指します。さくさく漕いで南部梅園です。梅の花の匂いが漂っています。
南部梅園
駐車場を過ぎて梅園入り口から急坂を少し登って行くと、入場ゲートができています。自転車を脇道に入れて停め、料金250円を払って梅園に入ります。
細い上り坂の両側には、沢山の売店ができていて、梅の花や梅の実、梅干し、梅酒、みかん、八朔、レモン、山吹、こんにゃくなどを売っています。
少し登ると、梅公園があり、売店や展望台があり、観賞用の梅の木が並んでいます。後でゆっくり見ようと先を急ぎます。梅園内の鑑賞路はAコース、Bコース、Cコースとあるようです。短そうなCコースへの分岐はスキップし、ABコースを進みます。
梅の木は白梅がほとんどですが、花が沢山咲いていて、桜か桃かと思うほどにぎやかです。山の斜面を覆うように梅が栽培されており、横の山も、裏の山も、ことごとく梅の木に埋め尽くされています。新興住宅地風の綾部山と異なるのは、住宅地の向こうにも延々梅林が広がり続けるところでしょうか。
Aコース
BコースとAコースの分岐に出ました。Bコースの方が平坦で短かそうです。せっかくなので、一番大回りらしいAコースを上ります。
丁度裏山が見渡せると、日の当たる斜面は満開になっています。さらに向こうの山の斜面まで梅林です。Aコースはあまり人気がないようです。山道を進むと、崖としか言いようのない急な斜面にも梅が隙間なく植えられています。実の収穫が大変そうだなあ。
先程の売店や展望台などの梅園中心部が梅の谷を越えた向こうに見えます。げ、戻れるんだろうか。
反対側を見ると、梅の花のずっと向こうに、海が見えます。紀州の海。
白梅の花は近寄ってよく見ると、一本の木に、白い花、ピンク色の花が混ざっています。
Aコースは下り道になります。半分駆け足で下りて行きます。Aコースはいつ終わるともなくどこまでも梅の林が続いて行きます。頭の中にリフレインするのは、
「走っても走っても終わらない花の波・・・」
Aコースは完全に里まで下りてしまいました。住宅地に入り、梅園の入り口をとうに通り過ぎている気がします。それでも、アスファルトの道の左右は梅林が続いています。
歩いて歩いて、結局駐車場の前まで出てしまいました。梅園の入り口に向かい、急坂を徒歩で上って梅園に入り直します。
梅園の一番にぎわう公園まで上り直しました。展望台から谷を眺めると、一面梅林です。「一目百万、香り十里」というのもあながち嘘ではないかもしれません。
梅茶
梅茶を配っているようなので行ってみます。梅おにぎりや梅巻き鮨、梅酒羊羹なども一口づつ配っています。喜んでごちそうになります。空腹に梅おにぎりは嬉しいです。梅巻き鮨、美味しい。
梅茶をもらいます。梅の実が丸ごと一つ入っており、梅の枝で実をつぶしながら飲むようです。ああ、梅の実おいしい!
自転車の後梅林の山を早足で一周した疲れが取れて良い気分になります。梅の実ってこんなにおいしいものなんだ。
一息ついた後、帰途に着きます。梅園の入り口に停めたBD-1Cまでようやく戻って来ました。自転車を押しながら人の多い急坂を下ります。売店で八朔でも買おうか、カナリアをプレイしたばっかりだし、などと思っているうちに、通り過ぎてしまいました。自転車に乗ると、徒歩で疲れた足を休め、腿で漕ぎ始めます。時速30kmに乗せ、駐車場から出た自動車の流れに乗って走ります。梅林一周でかいた汗を風で吹き飛ばしながら走ります。国道に出ると、岬の根元のためやや上り気味でスピードが落ちます。ダウンシフトしようとすると、思うようにシフトしてくれません。撥ね水で汚れたためでしょうか。泥よけを付けていないBD-1Cなので、きっと、背中には
泥の撥ね跡が一筋出来ていることでしょう。
ふと見るとフレームも泥で汚れています。うーん、こりゃ帰ったら洗わなきゃ。
国道が下り坂に転じたため、GPSの地図を眺めながら、海岸線に左折する道を探します。
小さな細道を見つけ左折します。岩代の駅はどこだろう。走っていると海岸の手前で行き止まりになったので、適当に見当をつけて岩代駅を探します。すぐに見つかります。駅前の薬局の自動販売機で水分補給します。
岩代
そうして、岩代の海岸です。
波打ち際までBD-1Cをひきずっていきます。ああ、変わらないな、この海は。
ぽつぽつと雨が降ってきたので撤収します。丁度、紀勢本線各駅停車が南部あたりまで来る時間です。駅に戻り折り畳みます。岩代駅の人気のないホームのベンチの前に折り畳んだBD-1Cを置き、各駅停車を待ちます。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk30211.trk trk30211.zip 7,252bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は26.6km、移動平均速度は13.0km/h、移動時間2h02m、停止時間34m、最高速度39.5km/h、全体平均速度10.2km/h、総上昇量143mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭