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松本

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青春18きっぷ

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春の青春18きっぷの使用期限日の今日使おうと、最後の一回分は残してありました。朝6時過ぎにおにぎりひとつだけ頬張り、トレンクルを駆り甲子園口駅へ、日付印を押してもらいホームへ進みます。駅前の桜は散り始めています。
尼崎で米原行き快速に乗り換えます。折り畳んだ自転車は網棚へ載せてしまいます。これができるから、今日はトレンクルです。普通列車で信州まで行く計画です。
神戸線から京都線へ、沿線の桜など眺めながらぼーっと過ごします。京都を出ると、日常を離れて旅の世界に入って行きます。琵琶湖に沿って東海道線は米原へ走ります。終点米原で10分ほどの待ち合わせでオレンジ帯の新快速に乗換、米原-大垣間は時刻表で確認済です。醒ヶ井あたりの桜は満開です。近江長岡、車窓から伊吹山が見えます。山頂近くには雪が残っているようです。新幹線で通るといつも雨の関ヶ原も、晴れています。大垣まで抜けると桜は半ば散っています。岐阜から名古屋は満員電車です。
名古屋で多治見行快速に乗換、ここから中央線です。名古屋の都市を快速は走ります。多治見でセントラルライナー中津川行に乗継ぎます。ホームライナーではないので、多治見からなら310円は不要のようです。中津川からは普通列車の本数がぐんと減ります。hp100LXの駅すぱあとで検索、特急しなので松本までショートカットすると何円くらいかかるか確認します。青春18きっぷの一日分より大分多い金額です。中津川の普通列車乗継ぎは30分ほどなので、駅そばすすって待つことにします。


中津川

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中津川で改札を抜けます。あまり時間がないので、駅前の観光案内所で和菓子を調達します。七福のどら焼き、信玄堂の桜餅、そして川上屋の朴葉餅です。駅そばをすすり、ホームに戻ると、各駅停車松本行ワンマン列車が入っていました。座席はほぼ埋まりかけています。ここからは2時間超のコースなので、クロスシートに空きを見つけて座ります。


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中津川周辺は、目が痛いくらいに桜が満開です。車窓からも、まぶしく咲き誇る桜を楽しめます。落合川駅では、桜の花に手が触れられそうに近いです。木曽の山懐に抱かれて、各駅停車は走ります。緑の山を背景にした桜は目立ちます。やがて桜もつぼみが多くなるころに、アルプスの白い山並が遠く望めるようになります。
腹がくちくなって眠りに落ちます。
塩尻、松本と目が覚めます。松本駅で改札を抜け、トレンクルを組み立てます。松本城まですぐでした。


松本城

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桜、満開。
黒い松本城の天守閣がお堀の周りの桜で隠れるほどです。花見の人々が連れ立って歩いています。暖い日です。
松本城を巻いて進み、そば屋を目指します。


松本そば処 もとき

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少し探して、「もとき」を発見します。
入ってもりそばを頼みます。白いそば。玄ソバを磨いて更に磨いて三割まで磨いたそうです。ぼくは玄いそばきりの方が好きなのですけれど、もときのそばはなかなか美味しいです。弾力感や歯ごたえが気持ち良いです。もりそばは最初から二枚重ねで出てきます。値段が高いのはこのせいもあるのかな。


旧開智学校

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近くの旧開智学校と司祭館を見に行きます。旧開智学校の裏庭の桜も綺麗です。
暑い。長袖シャツとジャンパーを脱ぎ、Tシャツ一枚になります。腹ごなしに浅間温泉まで一走りしよう。


浅間温泉

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路地を抜け、GPSに従って浅間温泉へ走ります。温泉街の入口から入り、中程にある浅間温泉会館の前まで乗り付けます。ここにしようか、いや、せっかくだから温泉街の奥まで行ってみよう。何々湯という名の旅館が沢山並んでいます。宿泊は駅前に予約を入れているので、立ち寄り湯が目当てです。徐々に角度が付く坂を上り、浅間温泉街の一番奥までトレンクルを進めます。
湯々庵 枇杷の湯を見つけます。トレンクルを門前に停め、受付へ入ります。800円はちょっと高い。ロッカーにカメラ等を仕舞い、大浴場へ入ります。
受付で、大浴場と露天風呂殿様の湯は離れているので、一度服を来て外を歩かなければならないと説明されました。露天風呂には洗い場がないそうです。そういうわけで、まずは大浴場へ。
さらりとしたお湯に身体を浸します。気持ち良い~!たまりません。大浴場にも、屋外風呂が付いています。屋根付きだから露天風呂と呼んでいないのかなあ。木の浴槽は膚触りが良く、落ち着きます。
一通り入ってから、服を着て玄関に戻り、下駄を履いてカラコロと露天風呂へ向かいます。誰もおらず、露天風呂を独占です。青空、春の日差し、野鳥のさえずり。素晴らしいです。こっちにも来て良かった。服を着直してでも入りに来る価値があります。
さらりとして癖のない、肌触りの良い泉質です。飲用湯があるので、ひしゃくですくって飲みます。
昼間の露天風呂を存分に楽しみました。

民芸茶房 まるも

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枇杷の湯を出て、トレンクルで浅間温泉街を下ります。ここから松本駅方面へは下り基調です。川を渡り、そこから川沿いに下って行くと、とても気持ちの良いサイクリングです。青空、山々、河原に風、所々に満開の桜の木。今日のハイライトです。
松本城まで戻ると、満開の桜に、人波が揺れています。松本城の天守閣は以前亜脳さんに案内されて上りました。とても気持ち良く休める天守でした。今日は人が多いので、パスして進みます。走っているうちに北松本の駅前まで来てしまいました。うわ西に来過ぎた。松本の街をふらふらと左右に抜けながら、中心街の中町通りにやうやく辿り着きます。ここはなまこ壁の倉がトレードマークのようです。


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珈琲まるもの前にトレンクルを停め、入ります。自家製プリンとブレンドを頼みます。小振りなプリンとコーヒーを楽しみます。いい雰囲気のお店です。
民芸茶房まるもは、まるも旅館の一部だそうです。昭和31年松本民芸家具の創立者池田三四郎氏が設計、開店。旅館は創業慶応4年で、現在の建物は明治21年、松本大火災後の建築になる倉造りだそうです。なまこ壁の倉造りは大火災経験から来ているようです。機会があったら、この旅館に泊まるのも良いかもしれません。一泊朝食付6千円で、一人でも受け付けるそうです

デリー

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今日は食べてばかりのような気もしますけれど、カレーの匂いにひかれて、倉造りの店に入ります。デリー、カレーの店です。


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インドチキンカレーを頼みます。もはや松本食い倒れです。
落ち着いた雰囲気の店です。ややとろみのついたカレーを頂きます。
満腹。宿に向かいます。

ホテル1-2-3松本

ホテルにチェックインします。税込5040円、ロビーではFREESPOTが使えます。部屋には冷蔵庫すらなく、朝食はセルフサービス、毎日10時までに必ずチェックアウト、カードキー採用でチェックアウト手続一切なし。スーパーホテル同様の徹底した人件費削減です。泊まるだけのぼくには最適な宿です。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk40410.trk trk40410.zip 5,494bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
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文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行84]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭