文市の小箱茶室
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●マキノ・奥琵琶湖
マキノ
昨日は5時過ぎに起きたけれど雨。梅田まで買い物に。午後も雨がパラつき、帰って「月光に濡れる教室で、僕は。」を4人目のシナリオまで終わらせました。とても綺麗な立ち絵です。シナリオもしっかり楽しめました。壁紙にしたりします。しかし人前で使える壁紙率が低いです。データ集とか出さないかな。
今朝は7時を大分回ってから目が覚めました。起きて巡回、天気予報を確認すると降水確率0%、時刻表を繰ります。湖西線も、マキノ駅まで行くには本数が激減してしまいます。1時間に1本です。む、福知山線で氷上町に行くにしても、石生に止まる各駅の本数は少ないし。結局、湖北を目的地に決め、時計を見ると、今すぐ出れば湖西線永原行に間に合いそうです。急げ!あわてて服を来て鞄に輪行セットを放りこんでBD-1を担ぎます。
甲子園口のみどりの窓口でマキノ駅まで片道切符を買います。間に合った。ホームでペットボトルの水を110円で買い、飲みます。ふう。クリスタルガイザーって何で安いんだろう。コストって概ね一緒だよな、たぶん。というか、コーラなんかの方が材料費は安いんじゃないのかしらん。水だとむしろ物流コストが増えるのでは。まあ、安くないと売れないだろうと言う市場面の理由で値付けされているんだろうな、などと思います。
尼崎で新快速に乗り換えます。京都で朝食にと、可愛い売り子さんからパンを買います。湖西線に乗り込み、パクつきます。
今日はカタクリの花を見に行きます。丹波の氷上町清住でも良かったのですけれど、たまには滋賀県方面も行ってみようかと思います。帰りは足回りの良い新快速が使えそうだし。
カタクリの里
マキノ駅で降ります。すごい人。皆カタクリを見に来たのかな?どうやら半分以上は海津大崎の桜を見に来たようです。有名なのかな?ふーん、後で見に行こう。
まずはカタクリの里目指して走り始めます。神社や中学校の桜が満開です。案内板に従って進むうち、だんだん人気のない場所へ。いつしか案内板も見なくなっています。
自転車を降りて、SL-C700に取り込んだカタクリの里の詳細地図とGPSの地図を見比べます。あやや、北に進み過ぎてる。Uターンして戻ります。北上するときは厳しい向かい風でしたけれど、南下するなら追い風でろくにこがなくても面白いようにスピードがのります。マキノ西小学校の角を西に曲がり、進むと観光センター マキノピックランドに着きました。そのままカタクリの里まで直行します。
カタクリの里では入口でチケットを回収していました。どうやら先ほどのマキノピックランドでチケットを売っていたらしいです。面倒なので、カタクリの里を突き抜けて、先に進みます。
山近い田んぼに囲まれた細い道を流して、適当な雑木林を覗き込むと、カタクリの花が咲いています。よくよく見ながら、自転車を押して歩くと、あぜ道にもときどきカタクリの花が見られます。下を向いたつぼみが、日の差す場所ではクルリと開いています。うつむいたように咲く薄紫の花は、たしかに可憐です。
カタクリの里まで戻ります、裏口にも係員がいますが、先ほど通り抜けたときと同様に軽く会釈をして走り抜けます。カタクリの里はやはり圧倒的な群生地です。カタクリの花、花、花。人もそこそこ増えて来ているようです。バスが着いたのかな。
カタクリの里を抜けてマキノピックランド方面に進もうとすると、沢山の人がカタクリの里目指して歩いて来ます。もう1時間早い湖西線で来て、自転車でここまで来れば人波に遭遇せずに抜けられたかも。
マキノピックランドの前は、見事なメタセコイアの並木道です。新宿御苑よりずっとすごいや。
しおからくない うみ
人波を抜けると、追い風にのってマキノ駅を通り過ぎ、琵琶湖の湖岸にたどり着きます。自転車を降りて岸まで押して歩くと、対岸に桜がずっと並んで咲いています。これはこれは。さらに向こう岸は水平線の彼方に消えています。ああ、やっぱり「うみ」だな、琵琶湖は。
湖岸周遊道路に戻って海津大崎方面に進もうとすると、凄い車の渋滞です。長い長い行列の横を自転車でスイスイ進みます。この車の人達が目的地に着くまでには1-2時間以上はかかるだろうなあ。
海津大崎の桜並木は素晴らしいです。満開の桜のトンネルの下を、自転車で快走します。どこまで走っても、漕いでも漕いでも桜並木は終わりません。ずっと、ずっと、ずっと何kmも続く桜並木。水平線の見える琵琶湖、反対側には山がせまっています。道路の脇にはところどころにタンポポや菜の花が咲き乱れ、春を主張しています。湖北の入り組んだ湖岸を走ると、先ほど通り過ぎた桜並木が琵琶湖の向こうにけぶっています。春だな。
ロードな自転車乗りと何人もすれ違います。やっぱり自転車乗りが多いんだな、琵琶湖。
奥琵琶湖パークウェイ
二本松遊泳場を過ぎると道は北上するため、向かい風がきつくなります。がんばって漕いで進みます。大浦から国道のトンネルを使わず、奥琵琶湖パークウェイへと進みます。桜並木は終わりません。竹生島が見えるなあなどと思いながら快適に走っているうち、突然登りになります。今までずっとフラットだっただけに腿にこたえます。ふと前方を見ると、山肌を道路が登りながら続いています。げ、げげげ。
シフトダウンして気持をヒルクライムモードに切替えます。満開の桜の中、坂を登り上げます。まだか、まだまだ登りか。高度を上げていっているため、景色が琵琶湖を見下ろすように変化していきます。素敵。
竹生島を見下ろし、でもその先はやはり水平線です。やっぱり琵琶湖は「うみ」だなあ。
切れ切れになりながらも桜の花は終わりません。汗をかきながら、呻吟しながら登って行きます。しんどいしんどい。つづら尾崎展望台に到着し、休憩をとります。トイレ、飲物。ふう。
SL-C700を取り出してパチパチ。
ソフトクリームを食べてから出発です。
大分登ったので、ここからは下りだろうとたかをくくっていたところ、いきなり上りです。すでに腿は痛くてヘロヘロです。この後も、下ったかと思えばまた上り基調に転じたりして、下りだけというわけにはいきませんでした。
それでも、この奥琵琶湖パークウェイから見下ろす琵琶湖の景色は、間違いなく今日のハイライトです。高度を上げれば上げるだけ琵琶湖を真下に遠く見下ろすように、下れば下った分だけ湖面が近くなります。基本的には、岬の西側を南下するときは湖岸沿いを、岬の東側を北上するときは稜線を辿ります。ふと左側が開けたと思うと左にも琵琶湖が見えて驚きますけれど、そこは先ほど湖岸を桜に包まれて走った場所でした。
尾崎を過ぎて少しすると桜は途切れます。ときどき停車して、降りて眼下の琵琶湖を眺めます。琵琶湖ってすごいよな、でかいよな。
何度かのアップダウンを経て、下り道になります。風を全身に受けて、高速で路面に注意しながら下って行きます。速い速い。対向車線は次々車がすれ違いますが、オートバイはさらにその車を追い越して行きます。黄色いセンターラインを大きく越えてこちらに迫ってきたときは恐怖でした。こちらが時速40km、オートバイが時速70-80kmとしたら相対速度は100kmを超えています。接触しただけでもこちらの命はないかもしれません。
奥琵琶湖パークウェイを下り切って、平地に出ます。勢いに乗って北に進み過ぎ、渋滞国道にあたってから湖方向に戻ります。数珠つなぎの車。路肩を走るのも恐いです。トンネルに入ると、空気が悪い悪い。うげえ。琵琶湖一周は自転車では定番のようですけれど、国道を通るのならいやだなあ。どちらかというと、「自転車で走ってみたけど二度と走りたくない道」に類する道です。奥琵琶湖パークウェイが素晴らしかっただけに、落差に驚きます。
木之本
これはなるべく近くの駅から輪行で撤収しようと地図を見ると、木之本が最寄りでした。ああ、余吾湖から栃の木峠に行くときに降りた駅だ。なんか、つながったな。
再びトンネル、おとなしく歩道をゆっくり抜けます。とにかく直進すれば木之本駅です。まっすぐ駅に行き、ふと時刻表を見上げるとあと10分で列車が来ます。さくっと折り畳んで輪行します。長浜まで各駅、長浜で乗り換えて新快速播州赤穂行に座ります。お腹が鳴っています。そういえば、朝パンを二個食べた後は、ソフトクリームだけです。こりゃ疲れるのも道理、まあとりあえず寝ることにしよう。
SL-C700をとりだしてパチパチしてから寝ることにします。車窓からはどこまで走っても琵琶湖が見えています。やっぱり、「うみ」だなあ。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk30413.trk trk30413.zip 12,580bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は52.4km、移動平均速度は17.5km/h、移動時間3h00m、停止時間1h29m、最高速度47.2km/h、全体平均速度11.7km/h、総上昇量625mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭