文市の小箱茶室
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何、好きなコーヒーを少しばかり
京都駅に着くともう1時半近く、腹が減って耐えきれずPORTAのイノダコーヒーに入り、ヒレカツサンドセットを頼みます。
「三条へ行かなくちゃ 三条堺町のイノダってコーヒー屋へね」という高田渡の歌に惹かれて三条に行ったのはいつのことだったでしょうか。
出て来たヒレカツサンドは美味しく、満足します。角砂糖もいれちゃえ、くるくる。懐かしくイノダのコーヒーを飲みます。
大田神社
地下鉄は結構混んでいました。北山まで輪行し、降りてトレンクルを組み立てます。駅から北へ、細い道を進みます。やがて地元の参拝客で賑わう場所に出ました。小さな神社、大田神社です。参道の東の池のカキツバタが美しく咲き並んでいます。ほえ~。
鴨川
大田神社を後にして西へ進みます。細い道なので、自家用車が擦れ違おうとして所々渋滞します。上賀茂神社の前に出て、ここから鴨川の河原に下ります。のんびりサイクリングです。爽やかな風が気持ち良く、進行方向の京都の北の山々も緑に美しく並んでいます。鴨川を遡り、やがて河原の散歩道はなくなりました。車道に上がって細くなった鴨川沿いに北に進みます。向かいからロードが何組か来てすれ違います。皆持越峠を越えて来たのでしょうか。
サル
道はやがて細くなり、車通りも絶えてきました。ゆるやかな上り基調の道が左右に曲がりながら続きます。左右の山は緑の杉です。ふと見ると、ガードレールに大きなニホンザルが座ってボトボトと用を足しています。おいおいこんなところで。人間を見てもあまりおびえません。慣れているな。
通り過ぎると、道の左右に何匹もサルが歩いていました。群れだな。鞄の中のA5504Tがメールの着信を告げる曲を流します。ペットボトルに手を伸ばし、水を飲みます。意外に汗をかいていて、しかも腕が疲れています。ケータイまでは手が回りません。そういえば、今日は持越峠を越えるけれど、トレンクルで大丈夫だろうか。ギアチェンジできないのはなかなかこたえます。今の所たいした坂じゃないけれど、けっこう腕力を削っています。
トレンクル登坂
山里に入ります。出会いを右に行くと林業センター喫茶店があるようですが、そのまま左に進みます。朱い鳥居が見え、厳島神社と書いてあります。なんで広島の?
さらに進むと、道は細く、坂道が厳しくなってきました。里を過ぎると前方からハイカーが連れ立って下りてきました。BD-1Cで来ているなら、歩くより自転車の方が楽だと自信を持って言えるのですけれど、トレンクルでハイキングするような道を走るのはかなりつらいかもしれません。
やがて持越峠への分岐に出、左折して細い橋を渡ります。そこから、いきなりな激坂。歯を食いしばってダンシングで進みます。汗が飛び散ります。これってどれくらい続くんだろう。これ以上きつい坂だともうトレンクルでは走れない、などと思いながら走っていると、上からMTBのお兄さんが下りて来てすれ違いました。まあ、トレンクルでも斜度10%以下ならなんとか行けるだろう、とがんばります。
坂はいよいよきついです。や、ヤバイよコレ。ふと見ると、標識が立っています。
「斜度13%」
思わずトレンクルを降ります。呼吸が苦しいです。ふと登って来た道を振り返ると、なかなかの斜度です。これはキツい。しかもこれから斜度13%。どう考えてもトレンクル向けではありません。BD-1Cで来ているなら大丈夫ですけれど、今日はトレンクルです。水を飲んで呼吸を整えます。
意を決して登り始めます。いける。いけるけど・・・こりゃ続かない。心肺機能が付いていきません。カーブを二つこなしてから停車して息を整え、またカーブを二つほど登り上げてから停車して息を整えます。
持越峠
休み休みなら、13%の坂でもトレンクルで登れる、そう思い始め、ゆっくりとでも登り続けようと思い、前に進みます。道はひどく狭く、路面は砂や石で荒れています。持越峠はそんなに長い距離じゃないはず、と切り通しの地形に近づいていることを感じながら走ります。少し景色が見下ろせる場所まで来て、トレンクルを降ります。腕が、腕力が出ない。握力もなくなってきています。脚は大丈夫でも、上半身が付いていけていないようです。水を飲みます。もうほとんど峠だと思うけれど、こりゃあトレンクルで来る場所じゃなかったなあ。荒い呼吸でそんなことを考えます。
腕力が尽きかけた状態で持越峠です。何もない切り通しの峠でした。脚が売り切れじゃなくて腕が売り切れです。
北山杉
持越峠を越えると、右に左に曲がりくねった下り坂を急降下します。左右の山の杉が美しいです。これが北山杉かあ。
小室等の「比叡おろし」を口ずさみながらのんびり走ります。トレンクルのブレーキではとてもスピードなど出せません。
北山杉の途切れる地形では、春らしく、色々な花が咲いています。
「比叡おろし」は季節外れのようです。
里に下りて左折し、京見峠方面に進みます。なんだか上り基調です。ゆるやかですけれど、持越峠を越えて腕力が出ないし、トレンクルです。スピードを出せずにのんびり進みます。
春の歌、ということで「葛飾にバッタを見た」を歌いながら走ります。
京見峠
道端に水場があるようです。車で来てポリタンクに沢山水を汲んでいる人がいます。
自切俳人とヒューマンズーの歌を口ずさみながら、北山杉の道を走ります。やがて氷室の分岐で上りは終わります。峠の先で京都を一望できる場所がありました。うわあ、これが京見峠かあ。
しばらく京見峠で景色を眺めます。空は既に雲っています。今夜は雨だな。
降り出す前に帰ろう。峠を後にします。すぐに京見峠茶家があります。中には入らず、急な下り坂へとトレンクルを進めます。
九十九折の下り坂をトレンクルで下ります。トレンクルは登りも辛いけれど、下りも恐いです。トレンクルはブレーキが効きません。路面の凹凸にタイヤがバーストしないか心配になります。BD-1のリアホイールを組み直してもらって、シュワルベマラソンを履いてからは、そういえばBD-1の出番が多かったかもしれません。安心感が違うからでしょう。マラソンはパンクしそうもないような気になります。
源光庵
京見峠から下りきり、京都の町に戻って来ました。すぐに左折して源光庵へ入ります。京都観光の原体験です。血天井、悟りの窓。わけても伏見城の遺構の血天井は迫力です。はっきりとした足跡が見られます。
源光庵は平成16年9月から修理で2年間拝観ができなくなるようです。
タンポポ
源光庵から坂を下りきるとタンポポというラーメン屋があります。入って並ラーメンを注文します。
四川豆板醤がかかって真っ赤なラーメンが出て来ました。楽しみます。
無事燃料補給したので、JR京都駅まで走ることにします。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk40515.trk trk40515.zip 10,301bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は34.9km、移動平均速度は15.4km/h、移動時間2h15m、停止時間0h58m、全体平均速度10.8km/h、最高速度38.7km/h、総上昇量438mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭