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トレンくるくる出石そば

輪行写真

二度寝

5時起きの目ざましが鳴ったものの、昨夜は2時就寝、即座にアラームを解除して、ゆっくりモードに切り換えて二度寝します。
朝日の中で再び目覚めると、時間は7時。時刻表をめくると特急「北近畿1号」に間に合いそうです。
朝の巡回を済ませて、jornada568を鞄に放り込みます。簡易輪行袋(黒い70lゴミ袋)に包んだトレンクル6500のフレームを掴んで1階の下駄箱まで下ります。軽い。
外に出てトレンクルを組み立てます。ハンドルバーにリュック型カメラバッグを装着してJRの甲子園口へ走り始めます。
ふしぎ不思議な乗り心地。シングルギアなのでBD-1のようにアップシフトして軽く高速にはできません。スピードを上げるためにはその分高速にこがなくてはなりません。回せば回しただけ進みます。


トレンクル6500

輪行写真 昨夜ヨドバシで買って、武庫川駅からの短い間をテスト走行した第一印象は、思ったより速く走る!ということでした。歩道の小さな段差も特に問題ないです。ハンドルの感触は慣れない怖さがありました。
心中、(あ、いけるよ、輪行ツーリング)と思い、翌日のコースは懐かしの登尾峠から出石そば、城崎を目指す、坂は割と軽いけれど距離はそれなりにあるコースとします。去年BD-1のサイクロコンピュータでは74kmくらいでしたから、トレンクルで走るには長距離のつもりです。(加藤さんご夫妻のような100km超をトレンクルで走る方々はとりあえず別格扱いとして)
このコースは去年BD-1買いたて、自転車乗り始めの頃に走ったし、登尾峠を越えれば下りだし、豊岡でゴールにしても良いし、とお気軽ツーリングに最適です。
去年と同様、早朝、特急より先に福知山線各駅停車で福知山にでるスケジュールは起きられずにあきらめましたけれど、北近畿1号なら朝9時台に福知山に着きますから、まあ十分でしょう。


北近畿1号

輪行写真 尼崎の2番ホームに特急北近畿が入ってきます。だいぶ慣れて、3号車後よりの入口の先頭に並び、3号車自由席禁煙車両の後の端の空きスペースにトレンクルの入ったゴミ袋を置き、椅子に座ります。
160円の切符で改札を通ったので、乗車券と特急券は車内精算、3090円でした.。
梅雨入りした曇り空の下、緑の中を特急北近畿は進みます。キオスクで買ったあんぱんをかじり、すこしウトウト。


出発

福知山到着です。降りて早速組み立て・・・キックスタンドがないとどうも不便です。なんたって写真撮るのに立てかけないといけません。組み立てても自立しないのでバッグの装着が押さえながらになります。
まあ、とりあえず出発!
ちょっとスピードが欲しいと思って、シフトアップしようと右手が動くのですけれど、トレンクルだとギアチェンジはそもそもできません。速く走るには速くこぐしかありません。
荷物をハンドルバーに固定したので、ハンドルがグラグラすることがなくなりました。これはかなり運転しやすくなって良い感じです。手放し運転もできそうな感じと言えばよいのでしょうか。


9号線

踏み切りを渡って国道9号線に出ます。次々車に抜かれていき、自転車では走りにくい道です。しかも上りです。去年来たときは、そういえばこの9号線のゆるい上りで疲れ果てたのでした。なるほど、なるほどと回想します。しばらく走って9号線はKTRの線路と離れ川沿いに進みます。交通量がぐんと減り、ちょっとましになります。去年は地図を見ながら悩みつつ走った道も、一度来ている上にGPS map21があるので楽勝です。信号待ち以外は特に立ち止まらずに進みます。もっとも、トレンクルなのでBD-1のようなスピードは出せません。
やがて、9号線から分かれ登尾峠へ続く道に曲がります。道は狭いものの、交通量はほとんどなくなってきて、走りやすいです。
もっとも、徐々に上り道になっているようです。


里の駅みたけ

たしか前回は里の駅でトイレと缶コーヒー休憩をとった覚えがあるので、そこまで休まず走ってトイレに行こうと思います。
上り坂は割とゆるやかで、たいしたことはありません。なんか去年走ったときの辛い印象はなんだったんだろうという感じです。
トレンクル6500のサドルはチタンレールのセライタリアなのですけれど、これがけっこうつらいです。走りだしにまたがったときの感触は良好で、素晴らしいと思うのですが、ロードのようにハンドルやペダルに体重分散ができず、どうしてもサドルにどっかり腰を落ち着けざるを得ません。そうすると、パールイズミのサイクルパンツをはいているのに、どうしても、「キャン太、舞いたい」な気持ちになります。ポジションを色々変えても、「キャン太、舞いたい」です。
里の駅に到着、缶コーヒーで軽く休憩、というほどの休憩はせずに、すぐ出発です。去年と違って、登り坂で泣きそうにはなっていません。


登尾峠

すぐに登尾トンネル手前の6%の登り坂です。実は旧道はここから分かれてクネクネと山道を登って、本当の登尾峠を越えます。BD-1で来ていたなら、はるかに厳しい勾配の旧道を攻めて峠を制覇したいところですが、トレンクルでこれ以上の登りはちょっとしんどい気分なのでパスして、前回同様登尾トンネルを抜けることにします。
ライトはキャットアイの白色LEDヘッドランプです。BD-1で使っているハロゲンの方が実用的なのですが、せっかくのトレンクルなので似合いそうなLEDにしてみました。目に向けるとまぶしいけれど、夜道を照らすには不足です。でもまあ、そんなハードなツーリングにはトレンクルは使わないからいいかな、と。
トンネル内は広い右側の歩道を走ります。長いトンネルの途中で、わずかながら下りに転じたことに気付きます。うわ、楽勝。


下り

長いトンネルを抜けると、爽快な下りです。
最高!かっとんで行きます。
GPSを見ると33km/hです。あれ、去年BD-1では40km/hを超えていたのに。やっぱりだいぶ違うようです。
輪行写真 快適な下り坂は延々続きます。基本的に出石まで下り基調のはずです。
こがないで済むのは楽だけれど、セライタリアがくいこんで「キャン太、舞いたい」です。
たしか、出石までは結構距離があったような。去年もなかなか着かなくて遠いなあと思った記憶があります。
畑の柵に電流を流している所があります。猿かなにかに荒らされるて動物よけにしているのでしょうか。
ようやく出合交差点です。ここからがまた近そうに見えて結構あるのです。


出石そば

輪行写真 そうして、出石の町に入ります。ええと、今日は南枝本店かな。灯篭の近くの南枝本店に入ります。
「とりあえず一人前」
一人前は、皿そば5皿です。
つるり。


輪行写真 「追加10皿お願いします」
ここの玄いそばは好みなので、一軒ですませることにしてしまいます。
そば湯を飲みます。甘くておいしい。幸せ。


輪行写真 南枝本店を出て、一応出石中心部に行って何枚か写します。
せっかくなので、タクアン寺の門前まで登り、そうして出石を後にします。


農道

出石から豊岡の道も走りにくかったことを思いだし、車の多い街道を避けて細い田舎道を辿ります。ほっとんど車は通りません。トレンクルなのでBD-1のようにスピード出しすぎになることもありません。くるくる。中学生くらいの制服の女の子とすれちがいます。素朴な感じです。
輪行写真 GPSを見ながら走りますが、農道を中心に通るので、けっこう大回りだったかもしれません。でも自転車にはとても走りやすいです。お百姓さんの軽トラックくらいしかみかけません。緑の田園を進みます。
やがて、けっこうまっすぐな広域農道にでます。ここはなぜか交通量が多く、ダンプなどけっこう走っています。
立ち止まってGPSで確認すると、この道をまっすぐ行けば、円山川の河原の側まで行けそうです。らっきー。
中学生の男の子三人組がママチャリで抜かしていきます。GPSの地図を確認し終わり、ぼくもぼちぼち出発します。
くるくる、くるくる。無理しないよう、休まないよう、ゆわんゆわん振動してしまわないよう、くるくる回します。ふと気付くと、立ちこぎしていた中学生の男の子三人組に近づいていきます。100mくらい差があったはずなのに。
そうか、こうやってやすまず速すぎずくるくる回せばけっこう走れるんだ。もちろんスピードはBD-1ほどでていないはずです。時速は15km/hから20km/hの間、たぶん17km/hくらいでしょうか。
三人組の先頭にいたリーダーっぽい子はこちらに気付きます。ちらちらと確認してから、立ちこぎをはじめます。後の二人は気付かずおしゃべりしながら走っています。
トレンクルはいつのまにか肉薄しています。先頭の男の子が、後から来てる、と注意します。もっともこちらもトレンクルで抜き去るほどの速度はだせないので、ぴったり着いて走ります。これってあおってることになるのかな。後の二人も慌てて立ちこぎをはじめます。あっという間に離されてしまいました。ところが、安心して速度を戻した三人組に、トレンクルは徐々に間をつめていき、追いついてしまいます。先頭の男の子はかなりこちらを気にしています。こちらは立ちこぎなどしていません。小さな車輪のオモチャみたいな折りたたみ自転車で、ニコニコ笑いながらくるくるとこいで追いついてくるヘンな人、と思われているに違いありません。
後の二人も気付いて、あわてて立ちこぎをしてちぎりますが、しばらくするとトレンクルはおいついてしまいます。兎と亀というか、単にアオってる嫌なヤツと言うか。
途中で三人組は曲がり、こちらが直進して着いてこない確認するまで、なぜか恐ろしそうに後を振り向いてビクビクしていました。なんか悪いことをしてしまったのでしょうか。


玄武洞

輪行写真 農道が終わるとちょうど円山川の土手です。川向は豊岡駅周辺のはずです。こちら岸を玄武洞まで楽しく走れそうです。
円山川の土手はずいぶん整備が進んでいて驚きました。去年はここで昼寝をしたのですが、すっかりアスファルトで舗装されていたりしました。


輪行写真 代わりに、去年は見なかった玄武洞に行ってみることにします。丁度、アジサイの花の季節です。
玄武洞まで、道からトレンクルをかついで石段の坂を登ります。軽い軽い。


輪行写真 玄武洞のアジサイの前で、今日の相棒を撮ります。
玄武洞見物後、去年と同じ橋を渡って城崎の街に入ります。


城崎温泉

輪行写真 いつもの鴻の湯に行きます。やはり太陽の出ているうちに露天風呂というのは魅力です。旅館のゆかたを着た人々が城崎の街を歩いています。外湯巡りなのでしょう。
汗を流し、露天風呂でゆったりのんびりしました。


輪行写真 着替えてさっぱりして出てきました。元湯の前でジェラートを食べます。
サイクルパンツは脱いでしまったので、パッドがない普通のトランクスです。セライタリアはくいこみ、かなり「キャン太、舞いたい」です。うう、トレンクル乗りはみんなどうしているんだろう。あ、そういえば加藤さんご夫妻はボディジオメトリーの全モデルを片端から試したとか、そんな話があったかもしれない。なるほどー。ボディージオメトリのサドルはそのまんまトレンクルで使えるのかなあ。多少重くなっても、どっかり安心して座れるサドルに変えたほうがいいかも。


土曜の北近畿14号

輪行写真 特急北近畿14号は:17:05城崎発です。十分間に合いそうなので、駅に戻ることにします。
窓口で乗車券と特急券自由席を買います。なぜか来るときよりも千円ほど高く、4940円です。
あ、そういえば来るときは福知山で下りたんだ。つまり、だいたい千円分くらい走ったわけかな。
GPSを見ると、69.1kmとなっています。去年より5kmほど少ないのは、出石の街をうろうろしなかったり、福知山駅から9号線も最短距離を通ったりといった、慣れで短く済んだのが原因かもしれません。


輪行写真 飲料を買って、自転車を折りたたみます。ゴミ袋ですっぽり包んでフレーム握って持ちこみます。軽い。
土曜日の北近畿14号はガラガラです。
自由席車両の一番後にトレンクルを置いて、椅子4つを占拠します。乗客は一両に3-4人しかいません。
jornada568をとりだしてぷちぷち。
いやあ、今日はトレンクルでも70kmは楽に走れることが分かりました。スピードを出し過ぎない分、身体には良いかもしれません。
・・・それにしても、「キャン太、舞いたい」です。


今日のルート

ハンディGPS「ポケナビ map21」の軌跡ログ(ポケナビEditer用 rt020615.pet rt020615.zip 11,010bytes)の表示です。(付近のMapion地図
距離は69.1kmでした。
輪行写真


文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行21]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭