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上れない坂

輪行写真

シャカリキ!

あっぱくさんが、amazon.co.jpで曽田正人作「シャカリキ!」を買ったというので、真似して全18巻買ってきました。
クレイジーな「坂バカ」野々村輝がロードレースをする話で、もえ燃えでした。

今週はお盆なのに本業多忙で、休みの日に早起きができず、家を出たのは15時を回っていました。こうなると、遠出はできません。いつもの武庫川サイクリングロードから甲山を走ることになります。
仁川から甲山への坂道は仁川の川原から仁川自然植物園まで1km弱とはいえ、かなり強烈です。BD-1Cで行ったことのあるこれ以上の坂というと、暗峠の大阪側がもっと急で、しかも2km以上あります。
急坂ということでは、なにやら「芦屋の岩園トンネルの東側側道」が急坂で、長さは2-30m程度ですが、普通の道路の坂の斜度としては、それこそ日本一でもおかしくないという話を聞きつけ、行ってみることにしました。
・・・近所なので輪行ではないのですけれど。


武庫川サイクリングロード

輪行写真家を出て目の前の堤防を上ると、武庫川です。堤防を河原に下りると、武庫川サイクリングロードがあります。寝坊して遠出する時間がないときや、午後から雨になりそうな休日は、ここを走ることになります。下流に行くとすぐ海につきあたってしまうので、いつも上流に向かって走り、サイクリングロードがなくなったところから、武庫川支流の仁川に沿って走り、阪急仁川駅を越えてそのまま仁川渓谷の手前まですすみ、最後の橋で対岸に渡り、甲山への急坂を登る、というコースです。
今日は向かい風がとてもきついです。武庫川サイクリングロードを走るのがこんなにきついのは初めてです。どうやら台風の接近の影響か、強風のようです。いつも8速で走り抜けるサイクリングロードを5速や6速でのたのた走ります。でも風を切るスピードは速く、そいういう意味では爽快です。
武庫川の河川敷を出て、道路を仁川に沿って上流へ向かいます。のどが渇いたので、仁川駅近くの自動販売機で飲み物を買おうとすると、なんと財布を忘れて出てきたことに気づきます。輪行だと駅で気づくのでしょうけれど、自走だと全く気づきませんでした。鞄をひっくり返して捜しても、1円玉1枚出てきませんでした。
うーん、GPS、デジカメ、LX、携帯はあるのに、財布、時計、定期、カード入れは入れ忘れています。いや自転車で走るために必要な物はパンク修理キットからアーレンキーセットからレンチからチューブにリムテープまで持ってきているのです。風景を撮るためのデジカメも、輪行記を書くためのLXも持っています。予備の単三電池まで持っています。でも財布はありません。わはは。
ええと、水分さえとれれば、何ら問題はないよなあ。空腹は我慢して、自走で帰ればいいんだし。水のみ場ってどっかにあったかなあ。夏の盛りに水が飲めないと危険かも。まあ甲山に上ればどっかにあるだろう。
覚悟を決めてまた走り出します。いつもは、要所要所で休むのですが、汗がまだ出ているうちに甲山を上りきってしまうことにします。
いつもは仁川の橋で休憩して、十分呼吸を整えてから急坂にとりかかるのですが、今日は止まらずに上り始めます。う、キツイ。


甲山

仁川から甲山への急坂は、なかなか厳しい坂です。一番初めにBD-1Cで来たときは、20回以上途中で立ち止まって休憩しました。二回目に来たときも、5回以上立ち止まったと思います。
ここ最近は仁川から頂上の古墳までは休まずに上りきることができるようになっていたのですが、今日は数回足をついて休みながら登ることになりました。ここまでの向かい風で疲れていたのか、財布を忘れた精神的ダメージか、水分不足のためかは分かりません。

この急坂は、一度トレンクル6500で走ろうとして断念した場所でもあります。

登れないのです。クランクを回すことができませんでした。そうして、トレンクルでは走れない道がある、ということに気づいた場所でもあります。BD-1Cなら休まず登りきれる急坂でも、トレンクルだと最初の急坂でもう走ることができなくなりました。やっぱりギアチェンジできないと、走りきることができない道があるのです。

ようやく五箇所古墳展望台まで登りきり、少し休みます。自動販売機があるのですが、小銭すらないので飲めません。あうう。おかね、おかねさえあればジュースが飲めるのに。
すぐに甲山の神呪寺までのアップダウンを走り出します。神呪寺に水のみ場あったかな・・・。いつもは神呪寺からすぐに坂を下りてケーキ屋「POWDER」に行くのですが、おかねがないので、逆方向の北山貯水池方面にもうひと上りします。貯水池なんだから水のみ場くらいあるかも。
北山貯水池の散歩道に入ると、ちゃんと水飲み場があります。
助かった〜!
ごくごく飲みます。ああ、水さえあれば大丈夫。
北山貯水池から緑化公園へのハイキングコースを押して通ろうかと思っていたのですが、見つかりません。あれえ?
しかたなく、車道に戻り、鷲林寺の交差点まで上り、左折して坂を下りることにします。ここは確か六甲山最高峰からの帰り道に通ったコースです。
急坂を下り、越木岩神社の横を通って夙川に向かいます。ええと、岩園トンネルはどっちだろう。夙川まで下り切る前に曲がるはず。うろうろと迷っているうちに、阪急の線路際まで下りてしまいました。少し西にいってから、北上します。そうするうちに、岩園トンネルの西詰に出てしまいました。東側に移動します。


岩園隧道東側側道

輪行写真ここかあ!
いやここは一度散歩の途中に見たことがありました。そうか、ここか。いや確かにここはキツイ坂です。


ここまで登った

輪行写真 意を決して登り始めます。思いっきりこぐと前輪が浮いてウイリーしてしまいました。前輪が浮かないようにゆっくりこぐようにすると、クランクが回りません。必死にこいで、坂の半ばまでは登りました。が、途中で進まなくなってしまいました。


輪行写真 がんばって、そこから再度こぎはじめようとするのですが、最初の一回転ができません。車体を保ってこぐことができません。
あきらめて降ります。横から見ると、えらい角度です。


輪行写真 しかも、ここからはさらに微妙に角度が急になっています。無理だ〜。


輪行写真 とうとうあきらめて後半は押して上がりました。
坂の頂上の角度はえらいことになっています。崖にしか見えません。

BD-1Cでも、ぼくには上れない急坂の道路があることがよくわかりました。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk0817.trk trk20817.zip 8,726bytes)をカシミール3Dで表示したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は28.0km、移動平均速度は14.8km/h、移動時間1h53m、停止時間0h35m、最高速度46.1km/h、全体平均速度11.3km/hでした。
輪行写真


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文市(あやち)=青野宣昭