文市の小箱茶室
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●飯田線夏から
飯田線トロッコファミリー号
今日は恒例の飯田線トロッコ(2003年 夏)です。
甲子園口で青春18きっぷに日付印を入れてもらいます。新大阪から名古屋までは新幹線でショートカットして、名古屋から豊橋は新快速で移動します。
豊橋駅で降りてホームを歩き始めると、後ろから走って○△さんたちが追い抜いていきます。
何事かと思ったら、新快速はこの駅で後ろ4両を切り離すので、鉄な息子さんが切り離しを見るためにダッシュしたのでした。
・・・順調に鉄の道を育っているようです。
先に飯田線のホームに行くと、首から灰皿の変わりにサイバーショットUを下げたkikuyanがいました。昨夜増発ながらで移動して、豊橋の市電に乗っていたそうです。
豊橋で○△さんご一家、kikuyan、MOー2さん、さとるさん、びんぼう金なしさん、てるすたー駅長と合流します。
トロッコファミリー号に乗り、豊川でトロッコ車両に移ります。
トレンクルは車両の入り口の脇のスペースに置きます。トロッコ車両には網棚がないからです。
今年はアルコール隊がいないので、モルトやビールの大群が出てこずにおとなしい感じです。
街中を出るととても良い感じになってきます。風の匂いが山へと移っていきます。
びんぼう金なしさんのeggyがなかなか楽しいです。昨日の雨があがったためか、濃い青い空が強く目に入ります。白い雲も油断ならない激しさを感じさせますが、とにもかくにも今日は晴れです。
てるすた駅長のJ-SH53に触らせてもらい、文庫ビューアをためしてみます。文字は小と中を選べ、縦書き中文字だと、縦13文字横10列が表示できます。
液晶が鮮明で文字がとても見やすいです。操作感も良いです。
液晶側に重量バランスが傾きがちな上、次頁キーが側面でなく方向キー下なので不安定になりそうですが、重量自体が軽いため読書していてあまり苦にはなりません。
いやー、J-PHONEショップが近くにあったら駆け込むところでした。
その後で、○△さんの娘さんにケータイのおもちゃを見せてもらいました。TOMYかどこかのだったと思います。
これがまたなかなか面白く、夢中になって遊んでしまいました。ちいさな子のおもちゃをとりあげてすっかりはまっていました。
やあ、SH53よりこっちのがいいかも。
トロッコファミリー号の終点中部天竜の佐久間レールパークで○△さんご一家とはお別れです。
濃い○△さん、賢い奥さん、若くして鉄の道深い息子さんと、可愛らしい娘さんの理想的なご一家です。
息子さんは鉄の道だけでなく、魚にも目覚めたようで、この後川魚と戯れに行くのでしょう。
ここから6人で飯田線をさらに進みます。天竜峡の特急伊那路のすれ違い待ち停車時間に駅そばをすすります。おいしい。
飯田で降りて、恒例の赤門やさんへ急ぎます。時間がないので、トレンクルで先に行って自分の分だけ先に買ってしまいます。
なんか、この飯田での停車時間が以前に比べて短くなってしまってつらいです。
慌てて飯田駅まで戻り、飲むヨーグルトを買います。
田切
そうして田切へ移動です。田切も変わって行きます。おばあちゃんが亡くなって閉店したお店は、建物が建て替えられて住宅になっていました。
「久しぶりに〜降りた駅は〜いつの間にか建て替えられて〜」という気分です。
中田切川の河原で水遊び・・・今日は水が冷たく、足をつけただけで冷えて痛くなるほどです。流れも強く、向こう岸まで渡れません。
強い日差しの下、ヨーグルトを飲んだり、赤門やさんの水まんじゅうを食べて休みます。トレンクルもかついで河原に運び入れて一緒に強い日光を浴びます。
てるすた駅長が一眼レフαを肩にかけたまま、ジーパンをまくりあげ、向こう岸まで歩いて渡りました。でも、途中でコケませんでした。
みんな恒例の水没イベントを期待していたのに!!!(笑)
一時間以上川遊びの後、田切駅に戻ります。
びんぼう金なしさんは、ここで豊橋方向に帰宅します。お見送りの後、少し遅れて岡谷行もやってきます。
指定していたあずさから、ひきとめて最終あずさにしたMOー2さんは間に合うのでしょうか。
やや遅れているようです。単線だと遅れは遅れを呼ぶそうです。
下諏訪でMO−2さん、さとるさんとお別れします。今晩は下諏訪で山王閣に宿泊です。駅から山王閣に向かいます。
下諏訪
たまたま、お舟祭りの宵祭りで、屋台が並び、すごい人出です。
神輿ならぬ、長持が何組も下社秋宮向けて進んで行きます。長持の柱がしなって音をたてます。ゆるやかとはいえ上り道なのでけっこう大変かも。
地元の子供、生徒、学生が楽しんでいます。高校生、中学生が沢山歩いています。地元のお祭りっぽくて良い感じです。
途中、kikuyanとはぐれてしまいます。人込みの中を大きい荷物をもって移動していたため、身軽なkikuyanは先に山王閣までたどり着いてしまったようです。
チェックインしてそのまま夕食に突入。ごちそうをいただきます。ビールコップ一杯でふらふらです。
夕食後、駅長のJ-SH53をkikuyanのニッ水単三4本で充電しようとすると、ダイソーで買ったという充電器が煙を噴き、プラスチックの焼ける臭いが漂います。
kikuyanがとっさに外して大事にはなりませんでしたけれど、電池も一本だけ被覆がむけて熱をもっているようです。
100円ショップの単三ケータイ緊急充電器は熱で変形しています。分解すると、抵抗と逆流防止用ダイオード?だけの単純な作りのようです。
どこか接点がショートしたのが原因なのでしょう。
駅長の緊急充電器が壊れたのでコンビニまで買い出しに出ます。宵祭りは丁度終わろうとする所で、一部の屋台は照明を落とし始めています。人波も下り方向に流れています。
戻って温泉でゆっくりします。
スイッチバック
翌朝も朝風呂を楽しみ、朝食でおかわりします。昨夜時刻表を眺めて立てた計画では、下諏訪−松本−長野−青海川−柏崎です。
下諏訪駅でkikuyanと別れ、駅長と松本行に乗り込みます。松本駅の公衆電話から柏崎の宿ホテルサンシャインを予約します。一泊4500円でリーズナブルです。
時間があるので駅そばをすすります。駅長は右側に席をとっています。景色が良いそうです。
松本盆地から列車は高度を上げて行きます。聖高原の停車時間にホームに降りると、空気が涼しい、高原の空気です。風がとても気持ち良いです。
トンネルを抜けると眼下はるか下に町が広がるのが見下ろせます。絶景。
姨捨駅のスイッチバックで絶景を堪能します。棚田が美しいです。
ここは昔からの月の名所で、田毎の月と言うそうです。
姨捨駅を出てからもスイッチバックの信号所があります。運転手が窓から後ろを見ながらバックで運転しています。面白い。
そうして、ようやく駅長が右側に席を取った理由に得心がいきました。
山から篠ノ井まで下りてきました。駅長に教えてもらった長野新幹線の高架が見えます。そうか長野は新幹線が走っているのか。新幹線に乗れば東京まで一気に行けて、新宿アドホックで残り20台のLXを1台買えるなあ。
アドホックも8月でLX関連の取り扱いを終了するようなので、一度行きたいのですけれど、東京に出てしまうと、そこから帰るのがしんどいなあ。
というわけで、長野で駅そばをすすって直江津へ進むことにします。
長野駅のホームの駅そばで特上かきあげそばを頼みます。これはおいしい。ヒットヒット。
松本・長野と連続で駅そばを食べたので腹一杯です。
篠ノ井線長野行と同じ車両のまま信越本線直江津行になります。トレンクルは網棚に置きっ放しで手間いらずです。
車窓からは一面にりんごの畑。小さなりんごの実が付き始めています。りんごばかりです。
二本木で三度スイッチバック。面白い。
スイッチバックのどん突きでは、夏草に埋もれた線路が見られます。
二本木ではタンクの貨物車がいくつも見えています。
北新井には松下の半導体工場があり、割と工業地帯なのかもしれません。
駅長によると、この辺りが豪雪地帯らしいです。
家を見ると、たいてい床を1mほど上げてあったり、1階部分をガレージにしてシャッターを閉められるようにして、玄関は二階になっていたりします。
屋根には滑り止めがあり、屋根に上がるはしごも常備している家が多いです。
感心して見とれてしまいます。新潟は、初めてです。
終点直江津で駅長とお別れ、駅長は西へ向かい大阪に帰ります。
青海川
ここから一人で東方向に進みます。目的があるというより(日本海が見たい)という漠然とした思いでいます。
青海川あたりで降りようかと思っています。
柿崎でようやく日本海が見えだしました。海だ。
線路は海岸線に近づき、そして砂浜に沿って走ります。ああ、海だ。
笠島からは磯になってきます。面白い。小学生が沢山泳いでいます。
青海川に到着です。ホームに降りると、目の前は全部日本海です。うわあ。
トレンクルを組み立て、海岸まで行きます。ホームの下までかつぎます。フナムシが多いです。
赤飯まんじゅうを一つ頬張り、ここから柏崎まで自転車で行くことに決めます。
道路ははるか見上げる赤い陸橋の上のようです。どうやってあそこまで登るんだろう。
巨大なプロペラが回転するのが見えます。風力発電?
道を進もうとすると、柏崎さけのふるさと公園というのがあります。入って展示を眺めます。
谷根川というとても小さな小川に鮭が帰って来るそうです。昭和53年からの増殖事業だそうです。
用を足して展示館を出て、さあ出発です。けっこうな上り坂は自転車心を呼び覚まします。楽しい!
すり鉢状の地形の底から、ぐるりと巻いて登り上げると、道路と、日本海フィッシャーマンズケープがあります。
特に寄らずに、トレンクルを走らせます。上った分を下って、下った先にまた海岸が見えてきます。いいな。
線路を歩道橋で渡って海岸に出ます。国定公園だそうです。
海水浴はせずに、何枚か撮って道路に戻ります。先へ進もう。
鯨波を過ぎて、先へ進みます。柏崎市街へ向けて曲がり、街中を目指します。駅の下の地下通路で海側に出ます。
柏崎
柏崎の街です。トレンクルでゆっくりくるくる回ります。海岸線まで出て、戻りながら街中をうろうろします。
盛来軒という店に入り、岩のりラーメンを頼みます。岩のりが山盛りで出てきました。スープはやや酸味があります。
食後は目星をつけておいた喫茶店「珈琲創房 自由人」に入ってアーモンドタルトとカーレ農園のセットを頼みます。
SL-C760を取り出してぷちぷち。
今日は早めにホテルに入って休むことにします。
北陸本線
翌朝、ホテルでゆっくり朝食をとり、柏崎駅から西を目指して輪行です。
鯨波−柿崎あたりでは車窓いっぱいの日本海を楽しみます。ええなあ。
直江津で高岡行に乗り換え。赤門やさんの赤飯まんじゅうをパクついて片付けます。
トレンクルは網棚の上。これができるのはインパクトあるなあ。裏表間違えなければ落ちることもなさそうです。
席の確保に制約を受けないというのは長時間の汽車旅には重要です。
折り畳みできるBD-1でも、どうしても車両の最後尾に自転車を置く空き場所があるかどうか確認するのが最初の作業になって、席の確保は二の次になります。常に特急指定席なら問題はないのかもしれませんけれど、値段が高いし、自転車で駅に着いて来た列車にすぐ乗る方が気楽です。
もうひとつ、これはトレンクルが軽いせいもあるし、走行能力が低いせいもありますけれど、普通の汽車旅の気分になれるというのも大きいです。
BD-1だと(さあ、自転車乗るぞ)という気持ちが大きいけれど、トレンクルだと(今日はどこに行こうかな、このまま乗っていようかな)という感じになったりします。
少しうとうとして、目が覚めます。北陸本線は新潟県から富山県に入ると徐々に乗客が増えて来ます。滑川辺りでは吊り革につかまって立つ人が多くなります。
時刻表を眺めて計画を立てます。高岡で軽くお寺を見て、金沢で降りて観光かな。敦賀まで行って長浜に出れば新快速があるから帰ったも同然。
あるいは福井か敦賀辺りでもう一泊して三方五湖を走るか・・・。
敦賀の宿は高そう。むむ。やっぱり一泊五千円以下じゃないと帰った方が良いような。鯖江あたりに泊まるのも手だな。
などど、ぼんやりと考えているうちに富山に到着です。特に降りずに終点高岡まで行くことにします。
高岡山端龍寺
高岡で降り、速効でトレンクルを組み立てて高岡山端龍寺へ。30分の乗り換え時間の間に見て来るつもりでした。
端龍寺では、丁寧な説明が聞けます。思わず説明員を三人ほどはしごして聞いてしまいました。法堂のご本尊が前田利長の位牌というのはやられました。国宝の仏殿や山門よりも、僧堂がそのまま覗き込めるので面白かったです。曹洞宗のはずだが、今は一人も修行僧はいないのか?単に観光用の展示場のように見えます。
一時間ほど見て回ってから駅に戻ります。次の金沢行きは正午発なので、駅の反対側に回り街をふらふら見てみます。ちょっと都会だ。七夕祭りの最中のようです。夕方には賑わうのでしょう。
高岡駅から輪行です。真夏の日差しで昼間の走行はきびしい季節になってきました。水をあおり飲みます。
金沢
金沢に到着、腹が減ったので昼飯にします。
駅ビルでじゃこごまめし定食にします。んまい。
トレンクルを組み立てて、兼六園目指して出発です。巨大観光都市金沢。
兼六園は自転車持ち込み禁止、兼六園前に自転車駐輪禁止です。どうせいっちゅんじゃい。
ぐるりと様子を見ると、石川県伝統産業工芸館があります。ここの駐車場に停めて、工芸館を見てから兼六園に入ることにします。
と、いつのまにかトレンクルの輪行袋を落としてしまったようです。しまったあ。サドル下に吊るしてあったのを歩道の段差で吹っ飛んだのかしら。困ったなあ、輪行袋がないと輪行できないよ。
工芸館を見て、輪島塗りや金箔作りの手順を知ります。輪島塗りのお箸はたしかになかなか剥げなくてよかったなあ。でも今の石川県の産業につながっているものなのかしら。
兼六園に入ってぶらぶら一周します。大きな庭園。
輪行袋
あまり見るでもなく一周して出て来てしまいました。それより輪行袋どうしよう。元来た道を戻りながら落ちていないか捜します。駅まできてしまいました。なかった。
代わりになる大きなナイロン袋でも売っていないかな。駅周辺で捜すと、百円ショップで千円の大きなバッグを見つけました。サドルははみだしてしまうものの、今日帰るまではこれでがまんだ。
金沢駅15時22分発普通列車で福井を目指します。福井駅での連絡が悪く、すぐに敦賀に出られません。接続の悪さは長浜に出るまではしかたないとあきらめて、このルートで帰途につくことにします。
しばし爆睡、と言うより熱と日差しにやられた模様。だいぶ疲れています。トレンクルは網棚の上。
福井駅に着いたらさっさと降りてしまいます。小一時間の間に夕食を済ませようと駅前を歩きます。路面電車の駅方向に進むと、ここも祭りか、商店街の道路で若者が踊っています。「YOSAKOI」だそうです。パワーあるなあ。少し歩いて蕎麦屋を見つけて入ります。意外にゆったりした店内。福井と言えばおろしそば、とりあえずメニューからお市そばというのを選びます。
破子そばのひとつがおろしそばになっています。越後のおろしそばはひきぐるみのそばを辛味大根おろしでたべます。これが旨い。
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk30731.trk trk30731.zip 1,497bytes,trk30801.trk trk30801.zip 5,978bytes,trk30802a.trk trk30802a.zip 1,594bytes,trk30802b.trk trk30802b.zip 2,056bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は26.9km、移動平均速度は11.4km/h、移動時間2h21m、停止時間2h03m、最高速度40.1km/h、全体平均速度11.4km/h、総上昇量331mでした。
文市の小箱茶室
\ケーキ
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\読書
\[自転車]-[輪行62]/
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文市(あやち)=青野宣昭