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博多

輪行写真


ムーンライト九州

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金曜の仕事から帰り風呂を浴びて慌ただしく出発、三宮までとって返します。
ムーンライト九州の指定は京都から福岡までとっていますけれど、ゆったり京都から乗るような時間の余裕はありませんでした。
検札で、明日の日付印をもう一枚の青春18きっぷに押してもらいます。これで二日残りが一枚できました。
ムーンライト九州は三ノ宮22:30発、早々に眠りに落ちます。目覚めると4時前、もう一眠りすると厚狭駅停車でした。
再びうとうとするうちに、あと4分で下関の案内放送が流れます。
下関駅12分の停車時間に「ふくめし」をホーム売店で無事購入、ムーンライト九州のためだけに開店している模様です。あっというまにふく寿司もふくめしも幕の内も売り切れてしまっていました。
下関のホームには雪がちらついています。下関を出発と同時に駅弁の蓋を開け、朝飯にします。ふぐ雑炊を駅弁にしたような味でおいしいです。これ好きだな。
満足して、温いお茶を飲みながら、まだ真っ暗な車窓を眺めて過ごします。昨夜から悩んでいた朝飯問題が解決したので、今日の旅程をぼんやり考えます。
ざんねんながら天気予報は雪、海の中道を全行程トレンクルで行くと風邪ひくかも。
せっかくだから午前中は太宰府でも行こうか。時刻表を繰ります。午後には天候も回復するみたいだし。
いつのまにか眠ってしまい、目覚めると福岡です。ムーンライトを下車し、快速荒木行に乗り継ぎます。


太宰府天満宮

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座席のヘッドレストが気持ち良いです。二日市駅で降り、トレンクルを展開、太宰府天満宮を目指します。
丁度高校生の通学時間で、徒歩や自転車で学校へ行く制服が沢山います。
西鉄太宰府駅から参道を進み、石の鳥居をくぐってトレンクルを担ぎます。担いだまま天満宮をお参りします。


光明禅寺

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鳥居まで戻り、そのまま南の路地へ入ると、光明禅寺です。まだ早い時間ですけれど、門は開いています。200円払って拝観します。ここは庭がなかなかおもしろく、しばらく縁先に座って眺めていました。意外に良い所を発見です。
光明寺を出ると、自転車で大宰府政庁跡方面に走ります。始業時間ギリギリなのか、高校生が十数人ダッシュで道を急いでいます。雪がちらついています。


大宰府政庁跡

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観世音寺の梵鐘を眺め、戒壇院を経由して、大宰府政庁跡に到着です。雪が激しくなってきました。気温が低いせいか、雪は溶けずに転がります。
大宰府政庁跡の写真を撮ろうとしても、風でトレンクルが倒れてしまいます。デジカメも低温で動作が不安定です。
そこへ案内のおじさんが近寄ってきて、「観光ですか?」と尋ねられます。「はい」と答えると、パンフレットを渡され、説明を始めてくれました。
大宰府の歴史、礎石の下には、藤原純友の乱以前の礎石と、飛鳥時代の遺構があること。
北の大野城と南の城、そして水城で環状防衛ラインを構成してあったこと、百済援軍が白村江の戦いで破れ、環状防衛ラインを構成し、大野城も山上をぐるりと囲み、いざと言う時は政庁を移して立てこもれるようにしたこと。
古くは福岡市にあり、現在の太宰府に移されたこと。政庁であったときは大宰府という字を書いていたこと。
政庁跡から南に見える小さな緑が榎社で、菅原道真が雨漏りのするような家で暮らしていたこと。
菅原道真が死に際して京に送らぬよう言い、牛にまかせたことなど。
2年後には、国立博物館ができるそうです。


香椎線

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説明をして頂き、もっとじっくり見ようと政庁跡にトレンクルを担いで入って行きます。立派な施設だったんだな。
さらに国分寺跡も見に行きます。足を延ばして水城跡を。
水城は今は国道がぶち抜いていますが、立派な堤防、というより直線に丘が築かれています。すげーな。
とって返し、榎社まで戻って行きます。雪はだいぶ小降りになりました。
そのままJR二日市の駅まで戻り、輪行です。快速に間に合わないかと階段を駆け抜けましたけれど、入線していませんでした。ややダイヤが乱れ、遅れ気味のようです。雪の影響でしょうか。
香椎で香椎線に乗り換えます。海の中道駅までいかずに雁の巣止まりですが、気にせず乗車します。
終点でトレンクルを組み立て、ここからは自転車で先を目指します。駅から北側は別荘地で行き止まりなので、南に線路をわたり、街道を進むことにします。


海ノ中道

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半島はなだらかに続いています。潮の香りと波音がするものの、ずっと海は見えません。線路に沿って、トレンクルを踏んで行きます。どんどんどんどんどこまでも。
やがて、松の間に海が見え、海の向こうに都市が見えます。博多湾です。
少し進むと道路の横は砂浜となります。自転車を停めて博多湾に浮かぶ福岡市を眺めます。福岡市は山に囲まれています。九州はなんだか山が険しそう。
半島が終わると、志賀島へ続く砂州を道路は渡って行きます。


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凄い!両側が砂浜で、しかも激しく波は逆立っています。風が強いです。雪はあられに変わったのか、顔に当たるつぶが痛いです。
先程博多湾を見て波が強いと思いましたが、玄界灘はそんなもんではありませんでした。怖い。
これが玄界灘か。これを渡るなんて、考えられない。島影も切り立った崖となっているのが見え、厳しさばかり感じます。


志賀島

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志賀島に入り、金印公園に行きます。「漢委奴国王」なんでこんな場所で出土?
向かい風が強くなってきました。志賀島一周はたいして距離がないはずですけれど、つらいです。


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Trattoria ISLANDに入りパスタランチを頼みます。どうやらハンガーノック気味。
前菜の「サザエのブルゴーニュ風」という壷焼きは小さいけれどなかなかおいしいです。サラダも少ないけれどドレッシングがおいしいです。
パスタともちもちしたパンを食べ、デザートとコーヒーで落ち着いた後は、出発です。


玄界灘

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志賀島の西北端を過ぎると風が順風に変わります。すいすいと自転車をすべらせます。
海は冗談のように荒れています。玄界灘の空は雲に覆われ、海は荒れ白い刃が黒い岩に噛み付いています。


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激しい白く吹き上がる波を眺めながら、トレンクルを飛ばします。最高!
あっと言う間に志賀島一周です。市営渡船の時刻を見ると、あと40分あります。
待っているのも寒そうなので、潮見公園まで登り上げることにします。
意外に坂が急で、トレンクルを降りて押します。押したり走ったりしながら20分、潮見公園到着です。海の中道と福岡の街がすっかり見下ろせます。
潮見公園から戻るのは5分で下り切ってしまいました。


市営渡船

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「きんいん2号」に乗船し、福岡市の中心部に戻ります。


福岡

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30分弱で福岡築港。降りるとコロッケを売っているので早速一つ買ってほお張ります。普通においしい。
さて、西へ移動し、元祖長浜屋に行きます。店に入って座ると、水を出すようなタイミングでもうラーメンが出てきます。早い、早すぎ!
あっさりしたスタンダードな味です。


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福岡の街を自転車で抜けて行きます。中洲まで行き、中洲ぜんざいの店に入り、ぜんざいをたのみます。
小さな四角い焼き餅が三つ入っています。年末年始も営業しているそうです。ちょっと行けないけれど。
駅前に移動し、カプセルに宿をとります。疲れた。腰が疲れたのか、トレンクル乗り疲れか、両方か。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk31220.trk trk31220.zip 15,966bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は48.3km、移動平均速度は13.0km/h、移動時間3h43m、停止時間2h09m、全体平均速度8.2km/h、最高速度42.1km/h、総上昇量648mでした。
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文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行74]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭