文市の小箱茶室
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Link:2005/02/06 07:32:18冬
Link:2005/02/06 09:18:19下市口
Link:2005/02/06 10:01:26樺の木峠
Link:2005/02/06 11:57:03福寿草自生地
Link:2005/02/06 12:19:56きすみ館
Link:2005/02/06 13:22:00新 山里
Link:2005/02/06 14:16:12穴生
Link:2005/02/06 15:46:48南海橋本
寒い冬です。2月初は立春というのに、この冬一番の寒気らしいです。ロードレースはオフシーズンです。おさんぽくるくるはいつも通りですけれど、寒さや道路の凍結に注意が必要な季節です。今週来週は仕事が佳境、土曜は日中一度ならずてるすた駅長言うところの「プチ轟沈」で寝ていました。
iPAQ h3715のアラームが鳴り、日曜の朝が明けます。よし、今日こそ自転車だ。おにぎりひとつ食べて、BD-1Cを担いで外に出ます。組み立てて、赤い朝日が上がる武庫川を越えて尼崎市に渡り、武庫川駅の尼崎側改札から入ってから輪行します。梅田で御堂筋線に乗り換え、天王寺へ。日曜のこの時間なら、御堂筋線もガラガラです。近鉄あべの橋から近鉄特急吉野行に乗り輪行です。全席指定で埋まった席が半分以下のためか、車掌の検札は席表と乗客が座っているかだけの確認で、一々特急券の提示を求められませんでした。代わりにJスルーカードとスルッと関西カードの販売を放送でアピールしています。あべの橋駅で買った二見の豚まんにかぶりつきます。
Link:2005/02/06 福寿草
下市口駅で下車、自転車を組み立てます。
駅から川を渡って南下します。下市の町が途切れずずっと続いています。町並みを眺めながら、身体を温めていきます。町並みはそのままに、下市中学校の前に出ます。割り箸を干している店があります。ずいぶん立派な割り箸だけど特産なのかな。中学校の先、下市町役場の前から、広橋梅林・洞川・天川方面と分かれ、樺の木峠を越えて西吉野へ通じる坂道が右へ上っています。下車して呼吸を整え、登り坂へ入ります。役場の前は工事中です。ここだけでなく、それから何度も工事箇所があります。舗装は剥げていても、既に落石避けフェンスが設置されているので、それほど心配なく走れます。役場から曲がりくねった道を登って行きます。路面が凍結していないのは幸いです。
大きなヤマモモの樹があります。工事区間も、今日は通行可能と書いてあります。
Link:2005/02/06 福寿草
時に急な、時にゆるやかな細い道を走り、樺の木峠にたどり着きます。
樺の木峠は、下市方面と十津川方面を結ぶ十日市街道(下市宗檜街道)の難所で、茶屋が数軒あった峠だたそうです。文久3年(1863年)9月10日の栃原・樺の木峠の戦闘で、周辺の茶屋も陣屋にあてられ、その大半が天誅組の敗北とともに焼失し、現在は角屋と呼ばれた榎氏宅一軒が残っています。
Link:2005/02/06 福寿草
道を下り、川に出ます。川沿いに下り、途中で津越の小さな案内板を見つけ、左折します。清冽な渓流に沿って細い道が続いています。アスファルト舗装された道には積雪が一部残り、路面は濡れています。渓流の美しさに目を奪われがちですけれど、雪を踏まないよう走ります。しばらく入ると、右側にコンクリート舗装の登り坂があります。ここが津越集落への入り口でしょう。
このまま乗って登るか、押すか、駐車して歩くか、一瞬考え、登れるところまで登ることにします。賀名生梅林のような急坂の細道です。賀名生梅林は左右が梅の木でしたけれど、ここは単に山の斜面です。ゆっくりゆっくり登って行くうち、家が見えてきます。集落です。
福寿草はどこだろう?登るうち、ふくじゅそう自生地の説明板が立っています。花はどこにも見当たりません。斜面を眺めながらゆっくり進んで行きます。道路はやがて積雪で覆われ、通行禁止区域になります。Uターンして、案内板まで戻ります。案内板から数十m進んだ所に、雪の小道を人が何人か登ったらしき足跡があります。ここしかないな。登って見ると、団体さんが福寿草の花を探してうろうろしています。一昨年設けられたという遊歩道が斜面をジグザグに通っています。斜面は雪で覆われ、一株の福寿草も見当たりません。団体さんに追いついて見ると、やはりないない話しているようでした。
奈良新聞の情報では咲き出したはずです。おそらくまだ数株なので見つからないのでしょう。
団体さんを追い抜いて、雪の途切れた辺りの斜面を眺めると黄色いつぼみらしきものが見えます。近づくと、福寿草が可憐に花を咲かせています。早速写真を撮ります。ふと気づくと、一株ではなく何株も咲いています。へえ、気づくまではまるで見えなかった花が急に見えてきました。
団体さんも寄ってきて写真を撮り出したので逃げ出します。上から下りてきた人が、奥の梅林にも咲いていると教えてくれます。お寺の手前まで登ってみると、地元の方に教えられて数人が写真を撮っています。邪魔にならぬよう、少し離れた場所で咲いていた一輪をデジカメのフラッシュカードに収め、戻ります。
ずいぶん迷ったけれど、十数株の開花を確認出来ました。雪の下でも、もしかしたら開きかけた蕾があるかもしれません。雪から顔を出して黄色い花を開く福寿草というのは写真家の演出だけとは限らないようです。
案内板まで戻り読んでみます。フクジュソウはきんぽうげ科の多年生草木で、日本での野生は中部以南では稀にしか見られないそうです。原産地はシベリア東南部アムール地方で、中国東北地区、朝鮮半島にも自生しているそうです。西吉野村の自生地は広範囲で株の数も多く大群落の様相を示しているそうです。
西吉野村の福寿草は昭和48年に県天然記念物指定を受けました。その40年前に、鹿児島県大隅半島高隅山周辺にあった自生地は消滅してしまったのだそうです。
サングラスをかけ、首までチャックを閉めて、出発します。
Link:2005/02/06 福寿草
目的の福寿草を楽しんだ後は温泉です。以前一度来たことがあるので、迷わずに、きすみ館到着です。何はともあれ風呂に入ります。気持ち良い!身体を洗い、すっかり温まってから出て来ます。
きすみ館では食事はできませんけれど、畳の休憩室に寝転がってお茶を飲みます。そんなに走っていないつもりなのに、畳に身体を投げ出す心地よさにとらわれます。う~、最高かも~。
13時を回っています。さすがに空腹、どうしよう。五條に行っても食事処は期待できないし。その辺に食堂があったはずだから、適当に食べて南海橋本駅まで走るかな。
Link:2005/02/06 福寿草
きすみ館駐車場から下りたところにある山里という店に入って、鍋焼きうどんを注文します。
店内おみやげ品で、陀羅尼助丸や吉野杉の箸などを売っています。陀羅尼助丸は大峯山洞川の定番和漢胃腸薬だそうです。
下市口から南下して、まっすぐ走れば修験道発祥の地大峯山の手前、洞川(どろがわ)温泉や、天の川温泉のある天川村でした。厳しい山道になってしまうので、今日は行けません。暖かい季節になってから、行ってみたいものです。
ぐつぐつと煮立った鍋焼きうどんが運ばれて来ました。あっさりして美味しいです。鳥肉、きのこ、山菜、卵等々が入っています。とても好みの味です。この店はまた来よう。
Link:2005/02/06 福寿草
新 山里で満足して出発します。長いトンネルを一本くぐってから北を目指して走ります。やがて賀名生梅林前に出ます。賀名生皇居こと、堀氏住宅の前を走ってふと見ると、「賀名生の里 歴史民族資料館」が出来ていました。
去年工事していた場所です。300円払って入場し、ミニシアターなどを見ます。南北朝の歴史を賀名生から眺めています。
Link:2005/02/06 福寿草
賀名生から五條へ向けて走ります。柿が特産、西吉野村のマスコットキャラ「カッキー」の看板に別れを告げ、走行を続けます。やがて紀ノ川へ近づきます。五條へ直進せずに左折し、県道55号五條橋本線を辿ります。おだやかな田園風景を楽しみながら、やがて奈良県五條市から和歌山県橋本市に入ります。そうか和歌山県なんだ。行きが近鉄だったので帰りは南海に乗ろう、というだけの理由で橋本を目指していました。橋本駅前では、「駅前一番計画」の幟が立ち、クレープやピザボールのテント、巨大木製パチンコ1回100円といった催しが行われています。なかなか活気があって良い感じです。BD-1Cを折り畳み、ジュースを飲みながら南海の急行が来るのを待ちます。
Link:2005/02/06 福寿草
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今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk50206.trk trk50206.zip 12,237bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は44.0km、移動平均速度は14.8km/h、移動時間2h58m、停止時間2h13m、全体平均速度8.5km/h、最高速度37.9km/h、総上昇量884mでした。
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文市(あやち)=青野宣昭