文市の小箱茶室
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Link:2006/10/28 08 新快速敦賀行
Link:2006/10/28 09 敦賀
Link:2006/10/28 10 武生
Link:2006/10/28 11 森六
Link:2006/10/28 12 峠
Link:2006/10/28 13 一福
Link:2006/10/28 13:40 堀口家住宅
Link:2006/10/28 14 梅田氏庭園
Link:2006/10/28 14:54 一乗谷朝倉氏
Link:2006/10/28 15:26 一乗谷朝倉氏資料館
Link:2006/10/28 16:30 ソースカツ丼
Link:2006/10/28 17:09 特急雷鳥
今月21日から、敦賀まで新快速が行くようになりました。網干発敦賀行という、5府県にまたがる列車の運行です。これまで滋賀県と福井県の間は列車本数が少なく、遠かったのですけれど、新快速が敦賀まで行くと、福井県がぐっと近くなります。
というわけで、早速その敦賀行きに乗ることにします。朝起きてパンを焼いて、auのときのケータイメールアドレスの後始末をしたりいるうちに時間が差し迫り、慌てて着替えます。ロードのフロントバッグにケータイと財布を突っ込み、慌てて部屋を出ます。駅について、パンを持って出るのを忘れたことに気づきます。ぐぅ。
甲子園口駅前には7時25分に着き、手早くロードの両輪を外しエンド金具をリアにはめ、輪行袋に包みます。トイレに行き自動販売機でジュースを買い、7時30分の電車に間に合いました。問題は尼崎駅の乗り換えです。乗り換え時間わずか1分で、階段を上り別のホームへと下り、ギリギリ新快速敦賀行に間に合いました。
大阪駅で椅子に座れました。X01HTでWebを眺めます。京都でようやく空いて、立っている人もまばらになります。湖西線経由です。702NKのときはパケット通信ができなかったものですけれど、今日は大丈夫です。EBtWM5を立ち上げてぷちぷち。
後ろ寄りの4両は近江今津止まりでした。近江今津で12分の停車時間があり、その間に前寄り4両に乗り換えます。
Link:2006/10/28 越前そば
近江今津で12分の停車中に、特急雷鳥に抜かされます。新快速は別料金かからないもんなあ。特急料金払って優等列車に乗っても新快速を抜けないんじゃ立場ないものな。
終点敦賀で乗り換えます。
Link:2006/10/28 越前そば
武生で下車、自転車を組み立てて出発です。
駅前は西側なので、線路を越えて東側に回り、そのまま東へと走ります。
Link:2006/10/28 越前そば
今立でそば屋を探します。新在家で道が突き当たります。ええと、このへんだったかな。とうろうろ探します。越前和紙の里まで行ってしまい、西へ引き返します。
越前市栗田部十字路で北へ曲がり、花筐公園の鳥居の大分手前の路地へ左折した所にあるそば屋に入ります。
越前せいろ極めつけを一枚頼みます。
普通においしい。
そば湯を飲んでゆっくりします。
谷川俊太郎などの色紙が並んでいます。
老舗の名店なのに敷居の高い所がなく、きさくなのは好ましいです。
まずは朝食代わりに一軒です。
Link:2006/10/28 越前そば
森六を出て、北へ国道をたどります。道なりに東へ、今立の街中を抜けます。広い国道を東へロードを走らせます。
空気は澄んで、気持ちが良いです。福井は自転車にいいな。
南東へ走るうち、やや上りの道になります。池田市までわずか10km強ですけれど、だんだん上りが強くなります。いつか前後のギアとも最も軽くして走っています。峠越えだったか。
汗をかきながら上ります。短いトンネルでソーラー赤色灯を見ると自動点灯しているようです。いいぞ。
もう少し上って、大谷山の峠のトンネルです。トンネルをすぎると急な下り坂で、池田市まで一息に下りきります。左折して稲荷橋を渡り、町役場の周辺を探します。
Link:2006/10/28 越前そば
くるり探して、ありました一福。
入るとお客でにぎわっています。
お茶ではなく、そば湯を湯呑で出してくれます。
おろしそば塩だしを頼むと、「ひとつですか?」と確認されます。聞くと、塩だしと醤油だし、生醤油を頼むのが普通のようです。塩だしと醤油だしだけにしてみます。
塩だし、葱の下を良く混ぜて食べるよう教えてもらいます。塩だし、旨いです。辛いです。かなり辛いです。
醤油だしも辛いはずですけれど、塩だしの後では醤油の甘みを感じます。さらに生醤油を食べれば甘く感じるのでしょう。
塩だしのインパクトが強いです。
森六の繊細な細さのそばに比べて、豪快な太さも混じるそばです。面白いな、まるで別の世界だな。
湯飲みのそば湯をどんどんおかわりでついでくれるので、飲んでゆっくりします。
他のお客さんを見ていると、一福では、塩だし醤油だし生醤油の三つをセットで頼むのがデフォのようです。
Link:2006/10/28 越前そば
一福から国道まで戻り、国道を渡ったところにある国指定重要文化財の堀口家住宅を見に行きます。茅葺の立派な民家です。
江戸時代初期の古民家で、「土座式ひろば型」という山地農家形式だそうです。
Link:2006/10/28 越前そば
国道を先に進みます。がんがん走るとすぐに梅田氏庭園がありました。
おばちゃんが来て受付してくれます。記帳して入ります。丁寧に案内してくれます。面白い。庭はけっこう広く、鎌倉-室町時代の日本庭園にしては豪壮な感じがします。
亀石鶴石の奥の滝が高いです。庭は苔に覆われています。去年の大雪でだいぶ木が折れてしまったそうです。
心字池の方の池も広く、求心的な感じはしません。水路を見ると朽木の隠れ里を思い出しました。あれは室町末期だったかな。
Link:2006/10/28 越前そば
池田を出て、北へとひた走ります。ガンガン走って、国道から県道2号武生美山線を北上します。だいぶ崖面崩落があり、何箇所も工事しています。道路片側通行で何度も止められました。
国道158号線に入り、西へ進みます。車通りが激しいです。長いトンネルを車道を走って抜けます。トンネルでスピードを上げたので、一乗谷の案内板を見て左折してからはクールダウンで流します。
一乗谷川に沿って南へ入り、一乗谷に入ります。
こんなところを朝倉氏は本拠地にしていたんだ。妙な趣味だな。引っ込んだところが好きなのか。小川の西側には住居跡か、井戸の跡がたくさん見えます。すぐに朝倉氏館跡に到着です。
朝倉義景館は山城を背にして西を向き三方に掘と土塁を巡らし、門を開き、隅櫓を構えています。小川から洒落たアプローチに見えます。こんな狭い谷の館にしては広いな。
上に登ると湯殿跡庭園があります。つわものどもがゆめのあと、といった風情です。
上から見下ろすと、発掘された庭園などの朝倉第五代当主義景館の遺構群を一望できます。
この館で、永禄11年(1568年)に後の15代将軍足利義昭を招いて盛大にもてなしたとのことです。
Link:2006/10/28 越前そば
一乗谷を眺めながら国道方向戻り、県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館へ行ってみます。入場100円です。
朝倉氏はもと但馬国(兵庫県養父郡)の出身だそうです。
三代貞景が加賀一向一揆を撃退し越前は安定したそうです。
戦国時代と言っても、経済的には、農業生産力の向上、貨幣流通の浸透、人口増大で、手工業を中心とした経済生産が活発に行われるようになっていたようです。
文化的には、4代孝景は京や奈良の公家僧侶下向してくるのを庇護しました。5代義景のときには京都の荒廃により足利義秋などが訪れ、茶の湯なども盛んだったようです。
一乗谷みたいなところにひっこんで、とんだチキン野郎なのかと思いきや、朽木の隠れ里の時も思ったのですけれど、室町時代末期というのは、なかなかに豊穣な文化の、豊かな時代だったのでしょう。一乗谷は険しい山の砦よりは、京の盆地のイメージが近く、文化と生活の都市を作っていたように感じます。敦賀に新快速が行くようになって急に近く感じた福井ですけれど、鎌倉室町の頃から、近畿に心がごく近い地域なのだと思います。いや遡れば古代継体天皇の頃からなのかもしれませんけれど、木の芽峠を隔てて戦乱から守られ、福井平野が育む豊かで落ち着いた地域なのでしょう。源氏物語の紫式部のころから京との行き来は珍しいものではなかったわけですし。
朝倉義景は加賀一向一揆との戦いに明け暮れ、一向一揆と停戦して落ち着いたものの、最後は織田信長によって滅ぼされてしまいます。戦国大名のイメージが強いけれど、朽木同様室町の親足利で、室町文化の担い手の一つのように感じました。浅井朝倉が新興勢力織田信長より昔からの同盟を取るのはある種当たり前の感覚なのだと思います。利より友誼を取る室町後期の豊かな感覚があるのではないかと想像せずにはいられません。
Link:2006/10/28 越前そば
資料館を出て一乗寺駅へ向かおうとすると、目の前を越美北線の二両編成が入って行ってしまいました。うわ逃した。きっと本数少ないんだろうな。一時間に一本か二本くらいかな。(後で時刻表を見たら次の列車は二時間後でした)
福井駅まで自走することにしてエンジンに火を入れます。ガンガン走って福井市街です。
福井駅前でソースカツ丼380円の看板を見かけ、入ります。
Link:2006/10/28 越前そば
帰りは特急雷鳥の指定席をとってみました。ゆったり座って帰ります。
Link:2006/10/28 越前そば
今日のルート
ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk61028.trk trk61028.zip 11,728bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
総上昇量467m、距離は64.9km、移動時間2h52m、停止時間2h37m、移動平均速度は22.5km/h、全体平均速度11.8km/hでした。
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文市(あやち)=青野宣昭