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綾部山-白龍城

輪行写真


TH-55

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愛用のiPAQ h1920からh4150へと乗り換えたものの、PocketPC2003版GENIOeシリーズに添付されているバージョンのT-Time for PDAでないと、ドットブックはまともな表示になりません。h1920で「続・氷点」を読んでいる途中だったので、T-Timeの入手のためだけにGENIOeを買うかどうか悩み、結局CLIE TH55を買いました。
そういうわけで、Pookで「続・氷点」を読み始めました。これをきっかけに、毎日持ち歩きセットががらりと変わりました。
SL-C760+h4150 → hp100/200LX+TH55
です。
LinuxとWindowsCEの組み合わせから、DOSとPalmOSの組み合わせになりました。CLIE TH55のメモリースティックPro 256MBは、CF 4in1アダプタをLXに挿せばそのまま読み書き可能です。テキスト打ちでは、書いている合間にぼーっとしていても電池の心配をする必要のないLXが楽です。テキスト打ちが強化される反面、通信は弱含みです。CLIE TH55は無線LANのある環境でWebや2ch巡回、Air-H"しか使えない場所ではLXでの通信ですが、無線LANでWindows共有フォルダに入れないのは弱いです。留守番ばかりだったF212iを鞄に放りこんでおくことで後詰めにします。まだ残っているniftyの巡回はSL-C760からLXに変え、母艦のシェルスクリプトをちょこちょこ書き換えて対応です。


山陽電鉄

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今日はZEROさんにおしえてもらった綾部山梅林です。
西宮で姫路行特急に乗り換えます。三宮を過ぎ、山陽電車に入ると座席にゆったり座ってのんびりとできます。姫路の一つ手前、飾磨で乗り換え待ち10分ほど、駅そばをすすります。飾磨からは単線、駅毎に擦れ違い待ち停車があります。終点山陽網干で下車、自転車を組み立てます。セーターを脱ぎ、さあ、出発!


綾部山

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一汗かくと綾部山梅林です。むむ、遠目にも満開に遠いな。観梅遊歩道を歩くと、紅梅は満開です。急な坂道を、汗をかきながら歩きます。正玄塚古墳の前まで来ると、甘酒か梅ジュースをもらえます。梅ジュースをもらい、瀬戸内海を見下ろしながら飲みます。


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ここからぐるりと綾部山を回ります。綾部山の梅の7割を占める白梅「玉英」はまだ1分咲きです。梅干し用ではなく梅酒用の品種です。梅干し用の紅梅「林州」は綺麗に咲いています。一目二万本の玉英の段々畑がさみしいため、まだまだ、という感じです。


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反対側の斜面はそこそこ咲いていました。


世界の梅公園

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綾部山を下り、自転車を駆って、大回りして綾部山の西側にある世界の梅公園を訪れます。入口脇に自転車を停め、道を歩いて上ります。途中の受付から石段の遊歩道があります。


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様々な種類の梅が植えられています。


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満開だったり、固いつぼみだったり、それぞれですけれど、深紅や赤、桃色、ピンク、白、黄緑を帯びた白など、色とりどりです。公園の建物は中国風です。これがなかなか良い感じです。


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一巡りして、尋梅館の2階の喫茶店であなご丼を食べます。播磨の名産あなご、美味いです。こりゃ満足。
世界の梅公園の出口で、車で来た人に、「咲いてますか?」と聞かれました。公園は種類毎に様々、綾部山は紅梅は咲いて白梅はまだまだ、全体で三分咲き、と答えておきました。


播磨シーサイドロード

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世界の梅公園から、御津町の海岸沿いの道路を西へ走ります。今日はこのまま相生まで進む予定です。室津の手前の七曲りで見下ろすと、室津の海の水は澄んで透明度が高く、碧く美しいです。まさかこんなに綺麗だとは思わなかったです。この播磨シーサイドロードはなかなか良い道で、ヒットです。ツーリングらしきオートバイを何回か見かけましたけれど、オートバイも気持ち良いことでしょう。頻繁に立ち止まって、澄んだ碧い海を気軽に見下ろすには自転車は良いものです。


室津

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すぐに室津の入口に着きました。古い町並を真っ直ぐ港に下りずに、室津城跡の横を通り小さな岬を巡って回り込むことにします。城跡の横まで登り、そこから下りの急坂に転じると、瀬戸内の多島海の小島の一つがが正面に浮かんでいます。なにか不思議な光景に、思わず立ち止まります。阪神間に直接乗り入れしている山陽電車の終点からちょっと自転車で走った場所で、日常から截断された風景に出会えるのです。旅。


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石畳風の道に入ります。ところどころは自転車を降りて押して歩きます。豪商の屋敷跡を町の博物館にしています。町並は音戸に似ているかな。地形の空気はなにか小豆島に少し近いかも。そういえば近いんじゃないか。


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室津千軒、瀬戸内海の泊りとして栄えた町です。遊女屋があったともいいます。古い町並を壊さず観光資源としているようです。車で入って来た観光客が、狭い道をすれちがいできずに往生しています。駐車場にすぐ入れれば良いものを、軽自動車がすれちがえない道に進入してしまっているようです。
室津は、自転車で来るのにぴったりだと思います。


相生へ

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室津の町並を抜けて、播磨シーサイドロードを再び西へと走ります。所々に、漁師の海産物料理の店が建っています。そのうちの一軒の近くで海岸まで出られる場所を見つけて、波打ち際に下りてみます。水は澄んでいます。ふと横を見ると、店の裏手に漁船が着けています。うわ、本当に海で採れたものを出しているんだ。冬の日本海の旅館みたいにロシアの冷凍ガニを出しているんだとばかり思っていました。
今はかきから、もうすぐいかなごの季節になるようです。くぎ煮を売っている店も見かけます。


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澄んだ海に沿ってずっと走っていきます。今日の頭ぐるぐるソングは「二人のロケット」です。


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瀬戸内海の景色を楽しみながら走り、少し上って相生に入ります。再び海岸線に出てみると、小さな古い造船所がいくつかあります。そういえばぼくが小学校の頃は、日本が世界に誇る産業は造船業でした。今もなくなったわけではないんだな。これも瀬戸内の景色の一つだな。


白龍城

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相生の市街地に近づいてきました。海際の公園に、筋肉もりもりのボート競争の人形があります。ふわあ。
思わず停まって説明文を読みます。これが有名なペーロン祭の競漕のようです。もともとは中国の白龍(パイロン)競漕が、長崎で伝わったもので、なんでも長崎出身の相生の造船所所員が広めたそうです。すごいぞ長崎出身の造船所員、うまく盛り上げてここまでの祭りになるなんてなかなか。
すぐに真っ赤な柱とオレンジの瓦の怪しい中国っぽさを出した建物が近づきます。これが「道の駅 白龍城」です。駐車して早速2階の温泉に入ります。
かけ水で頭からお湯をかぶると、顔に流れ落ちた汗の塩分がしょっぱいです。ずいぶん汗をかいたようで、長袖シャツはびっしょりでした。
青空に太陽がまぶしいです。大きなガラスの下は相生湾、向かいには「IHI」と大きな看板の施設があります。石川島播磨重工業でしょう。そういえば、石播は「播磨」なんだな、などと当たり前のことを今更のように思います。露天風呂に出て、身体を伸ばします。太陽がまぶしい。真っ昼間から温泉に入ることほど贅沢はないな、と思います。
身体をよく洗い、寝湯でジェット水流を足に当てると極楽気分です。
温泉といっても、よかたんのように泉質の良さだけで人を沢山呼べるようなものではなく、井戸水を沸かしたような普通のお湯っぽい印象です。でも650円でこれだけ気持ち良くなれるんだから、いいよなあ、などと思いながら再び露天で身体を休めます。
温泉をあがり、下着を替えてすっきりして、水をごくごく飲みます。大山牧場飲むヨーグルトで締めて、白龍城を後にします。
白龍城から北に一走りしてJR相生駅に出ます。行きは山電だったから帰りはJRにしよう。BD-1Cを手早く折り畳むとJスルーカードで改札を抜け、神戸に戻ることにします。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk40221.trk trk40221.zip 7,033bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は29.3km、移動平均速度は18.1km/h、移動時間1h37m、停止時間0h34m、全体平均速度13.4km/h、最高速度38.6km/h、総上昇量269mでした。
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文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行78]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭