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●各種携帯マシンでの利用法
- ブックリーダーとしてのモバイルマシン。
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- ◆ザウルスMIシリーズ (11/14/99更新)
- (例:ザウルスアイゲッティMI-P1 大きさ138×74×15、重さ135g、単4電池×2、画素数320×240)
日本の携帯マシンといえば、ザウルスです。
現行のMIシリーズのザウルスも、標準ではCFのDOSファイルシステム上のテキストファイルを自在に扱えるわけではありません。
(MIシリーズとは、カラーザウルス以降の、パワーザウルス、ザウルスポケット、ポケットカラー、アイゲッティ、アイクルーズといったザウルスの機種です。)
MOREソフトで、はじめてテキストファイルの閲覧が可能になるのです。
MOREソフトコンテスト最優秀賞作、haramasaさんの「TTV BookReader」とその商品化ソフト(無料でダウンロードできます)である「文庫 読む(ブンコビューア)」こそ、ザウルスを電子書籍リーダーに変える魔法の杖なのです。
「TTV BookReader」の最新版は作者のサイトからダウンロードできます。
また「文庫 読む(ブンコビューア)」はシャープスペースタウンでも提供されていますし、デジタルキヨスクで(わずか50円で)販売しています。
CFスロットを持つザウルスならCFにそのままデジタルキヨスクで「文庫 読む(ブンコビューア)」を書き込んで、ザウルス側でMOREソフトのアイコンを選んでカードに切り替え、ファイルを展開すればブンコビューアが使えるようになります。
これで、ザウルス文庫などのテキストデータの閲覧ができるようになります。
ザウルス本体のメモリ、CFの\__ZAURUSディレクトリ、ルートディレクトリ、\BOOKSディレクトリ、\BOOKS2ディレクトリにある.TXTファイル、.ZBKファイル、.EBKファイルを閲覧できます。
デジタルキヨスクでザウルス文庫の小説等を購入すると、自動的に\__ZAURUSに書き込まれるので、そのままブンコビューアの書名一覧に出てきます。
ブンコビューアはファイルを閉じても自動でしおりが記録されるので、読みかけでもあとでそのタイトルを開けばすぐに続きが読めます。
また、フォントの大きさも4段階に変えられ、太字にもできます。
大きいフォントにしたときの美しさは特筆に値します。
行間、文字間の調整や、操作のカスタマイズも可能です。
デジタルキヨスクを利用しなくても、もちろんインストールできます。
PCでMOREソフトをダウンロードして、CFにコピーしてザウルスで展開し、電子書籍データはテキストファイルを\BOOKS等のディレクトリにコピーしても大丈夫です。PCカードドライブが必要ですが、この方法もおすすめですね。
PC-ザウルスやMac-ザウルスのリンクソフトを利用し、シリアルケーブル接続やや赤外線転送でデータのやりとりをする方法もあります。
むろん、ザウルス自身で通信を行ない、シャープスペースタウン等を利用しダウンロードを行なうこともできますね。
まるとさんがザウルス版青空文庫計画を始動しました。
ザウルスやコミパルから直接ダウンロードできるように、もばりぶを11/1からはじめました。
注目ですね。
- ◆コミュニケーションパル (11/13/99更新)
- (例:コミュニケーションパルMT-300 大きさ163×90×26.5、重さ285g、単3電池×2、画素数320×240)
「液晶ペンコム」がザウルスの身上でしたが、中身の基本部分はザウルスでもキーボードがついているのがシャープのコミュニケーションパルとDoCoMoのブラウザボードです。
CFスロットがなく、シリアルケーブル用のコネクタもないので、赤外線でPCからMOREソフトや電子書籍のテキストデータを転送することになります。
しかも、メモリが少ないので、MOREソフトを沢山、小説も何冊も、というわけにはいきません。
ブラウザボードは3.4MBと比較的メモリ容量がありますが、MT-200シリーズとMT-300はユーザーメモリは1.45MBしかありません。
不要なデータは削除しておかないと、MOREソフトの展開ができなかったり、テキストデータの転送に失敗したりするので注意が必要です。
ブラウザボードの場合、DoCoMoの携帯/PHSしか使えませんが、メモリ容量が多いため、初期状態からならシャーロックホームズ全集(全部とはいきませんが)50作品ほどが転送できました。
転送には、IrDAインターフェイス付(マイクロソフト赤外線通信ドライバ要インストール)のWindows95/98マシンと、市販のコミパルの連係ソフトを購入する必要があります。
株式会社ディアイエスのオフィスデforザウルスIV Light(9800円、Lightじゃないと19800円もして不要な機能が付いて来るので注意。)がMOREソフトやテキストデータも転送できるソフトです。
このオフィスデforザウルスは、30回だけ起動できる試用版がダウンロードできる(16,559KB)ので試してみるのも良いと思います。
11/5に、新バージョンの、オフィスデforザウルス2000 Lightが発売となりました。
赤外線ポートがなければ、ソフトとIrDAインターフェイスがセットになって販売されている株式会社クロストークのザウルスマンズOffice ver1.05(19800円)を購入することになります。こちらも試用版がダウンロードできる(12,248KB)ので試してみるのも良いと思います。
MOREソフトとテキストデータをコミパルに転送するだけなのに、使わない機能の多い市販ソフトを買うのに抵抗のある方は、カラーザウルスダウンローダ(622KB)が使えます。コミパルにMOREソフトやデータをPCからダウンロードするだけのツールです。
MOREソフトダウンローダ(549KB)は、INIファイルにコミパルに転送したいファイル名を書いて実行する形式ですが、WindowsNTでも利用できるようです。
アイゲッティ等のザウルスと大きく異なるのは、24ドットの大きいフォントが内蔵されてないことです。
12ドットや16ドットは、視認性の高い丸文字系のフォントなのですが、24ドットフォントがないため、文字を大に指定しても12ドットの粗いフォントでしか読書できない点で、ブックリーダーとしては大きく見劣りします。
- ◆WorkPad、Palm (11/24/99更新)
- (例:WorkPad c3 大きさ115.5×79×11.35、重さ119g、内蔵リチウムイオン充電池、画素数160×160)
Palmでは、DOC形式という標準的に使われるテキスト形式があります。
PILOTを自力で日本語化し、日本のPalmの世界では神様と呼ばれている山田達司さんのJ-DOC Readerが日本語テキストビューアとして代表的です。
日本語のテキストファイルをPCのWindows上か、あるいはMac上でDOC形式に変換し、PalmやWorkPadにシンクロ機能で転送します。
縦横のドット数が同じPalmなので、どの向きでも読めるように設定できます。
DOC形式に対応したソフトは他にも色々あるので、好みで利用するとよいでしょう。
青空文庫のテキストファイルの一部は、既にDOC形式に変換された形での配付も行なわれています。
WorkPadの反射型モノクロ液晶の視認性は良好です。
PCで大量のテキストファイルを管理して、読みたいテキストだけ選んでシンクロで転送するような使い方にはWorkPad/Palmシリーズは最適です。
また、ユーザーを待たせることのない快適な操作感もPalmの大きな特長です。
特に、WorkPadc3やPalmVは薄型軽量で、持ち歩きに最適で、おすすめです。
惜しむらくは画面の解像度が低いため、一度に表示できる文字数が少なく、フォントも粗くて読みにくい点でしょう。
個人差もありますけれど、読書人として許容できる書体ではないと感じる場合もあるかもしれません。
また、上下スクロールのボタンは片手で持って操作する場合、意外に押しにくい位置にあります。
- ◆WindowsCE H/PC、PsPC (6/1/00更新)
- (例:Jornada 680 大きさ189×95×34、重さ510g、専用リチウムイオン充電池、画素数640×240)
(例:E-55 大きさ128×83×15.5、重さ185g、単4電池×2)
WindowsCEによるH/PCは、CFやPCカードATAフラッシュ上のDOSテキストファイルを標準的な手順で自由に扱うことができます。
PsPCになってMy Documentsフォルダに限定され、エクスプローラが削除されたのは勘違いもはなはだしい設計だと思います。
市販ソフトですが、PocketWZエディタが大変使いやすくキビキビと動作するのでおすすめです。ALT+V-Vで閲覧モードになり、スペースバーでページ送りができます。
マイクロキャビンから1000円で、ブックリーダーというシェアウェアが出ています。(これはおすすめしません。後述のRubyReaderがおすすめです。)
文字のボールド化機能等がないのが残念ですが、環境の設定が保存されないという制約の下、体験版として無料で利用できます。
本体内蔵メモリの、Windows\fontsフォルダに、MS-Windows95/98で利用できるトゥルータイプフォントをコピーすれば、利用が可能なので、気に入った書体にカスタマイズすることができます。
残念ながら、トゥルータイプフォントのファイルサイズは(例えば数MBと)大きく、小さいポイント数での表示では美しさに欠けることが多く、また、ボールド表示ができないと見にくいこともしばしばです。
H/PCは瞬速レジュームですぐ使える利点もあるのですけれども、テリオス以外はタッチパネルの反射のためたいてい視認性が低く、透過型カラー液晶の機種の多くは電池の保ちが悪く、640*480の大画面の機種は大きく重いため電車の中で文庫本のように立って読書するのに無理があるのがブックリーダーとしては残念な点です。
英語版のH/PCでも、KVIEWなどのソフトで閲覧することができます。
WindowsCEマシンにも、縦書きテキストリーダーの真打が登場しました。
Koji KatayamaさんのRubyReaderです。
「E-55って使い物にならないぢゃん」という購入者の感想に対する返答の決定版は、「RubyReaderを入れましょう」になるのではないかと思わせる素晴らしい出来です。E-55のボタン配置はこのソフトが生まれるために設計されたのだと思ってしまうほどです。
「PsPCなら、コンパクトでCFスロットを備えており、本来もっとも電子書籍リーダーとして期待される所です。現行機種は視認性が低いか電池の保ちが悪いかの理由ですすめにくいのが残念です。Palmシリーズと比較してどうしても見劣りしてしまいます。」と書いていたのですけれど、ソフトひとつでマシンがこんなに魅力的になることを思い知らされました。
マイクロテクノロジー形式と、青空文庫形式のルビ表示に対応しています。
前言撤回します。E-55やE-65はKoji KatayamaさんのRubyReaderを入れればとても実用的です。(PIMなど他の用途に使うことはおすすめしませんが。)
RubyReaderが2.0にバージョンアップされました。
ボールド表示に加え、アンチエイリアス表示が可能になりました。拡大表示が美しいトゥルータイプフォントは、小さい画素数の携帯電脳ではむしろ見にくい表示になってしまうことがほとんどです。ボールドとアンチエイリアス表示を組み合わせることにより、このWindowsCEマシンの根本的な欠陥を是正することができます。(2001/4/30)
- ◆VAIOinfoCarry (1/24/00作成)
- (例:VNW-V10 大きさ74.4×94.3×16.8、重さ90g、単4電池×1、画素数240×320)
VAIOシリーズの周辺機器として、ペン型ミュージッククリップや小型CCDカメラとともに発表されたinfoCarryです。
「パーソナルネットワークプレーヤー」という触れ込みで、テキスト(小説やウェブ、メール、電話帳)や画像を持ち歩けるというので、早速購入しました。
結論から言うと、非常に良いです。
まず、小さく軽い。圧倒的です。
画面の解像度も320×240と、ザウルスアイゲッティやカシオペアE-65と同等で、Palmの160×160と比べると、画素数で3倍です。
筐体はPalmより小さく、しかも単4乾電池1本で長時間使えます。
しかも、バックライト機能まであります。液晶画面は極めて鮮明で見やすくキレが良いものです。フォントも視認性の良い11ドットのフォントです。
データの転送はUSBで行います。シリアル転送は時間がかかることや、PCのシリアルを占有すること、ケーブルの接続が面倒なことが欠点ですが、USBによりこれらの欠点が解消されています。
操作性ですが、SONY独自の「クルクルピッピ」が気持ち良いです。Palmの押しにくい上下キーとは雲泥の差です。
残念な点としては、表示フォントが一種類だけだということです。縦倍角表示はできますが、縦が二倍に拡大されるだけでフォントは同じです。縦書き表示もできません。
また、クルクルピッピは通常の回転では行単位のスクロールです。押し込んでの回転でページ単位のスクロールになるのですが、この部分のカスタマイズ機能は必須だと思います。
長文を読む場合、行単位でスクロールするよりページ単位の方が操作性が良く、目にも優しいからです。押し込んでの回転を多用すると、押し込みのみで閲覧終了する操作に認識されて慌てることがしばしばあります。
閲覧終了としおり機能は連動してないので、明示的にしおりをはさんでやらないと、次にその文章を開くと先頭からになってしまいます。
ビューワーとしての割り切りには拍手を送りたいです。価格面で2万円を切ったことも歓迎したい点です。
- ◆DataSlim2 (7/9/00作成)
- (例:DataSlim2 大きさ8.5×5.4×0.5、重さ35g、CR2016コイン型リチウム電池×1、画素数240×120)
PCカード型マシンも、日本IBMChipCard、ChipCard2、DataSlimときて、ようやく少しはまともに読書ができる機種が出てきました。
先代DataSlimと比べると、タッチパネル式になり、テキストビューアもスクロールバーが付いて操作が快適になりました。
液晶はコントラストの高いもので、見やすいです。
フォントは12ドットのフォントで、16文字×7行固定。選択キーを押すと、一行重なっての一ページスクロール、矢印下キーでは行単位スクロールです。
テキストの転送は付属のソフトで行います。ひとつのテキストは32KBまでしか転送できないところを、付属ソフトで自動で分割して転送してくれます。
PCからはWindowsの標準モデムカードとして認識し、COMポート経由でデータを転送しており、かなり遅く感じます。
しおり機能はあるものの、しおりをはさんで終了の操作ではなく、画面の設定ボタンをタップして手動でしおりをはさみ、後に同じテキストを開くときは、開いたあとで明示的にしおりにジャンプという操作をしないといけません。
この点は改善の要があります。
なかなか使える仕様に仕上がってきています。ただ、本格的に毎日1時間の読書をすると、2個のコイン型リチウム電池が一週間でなくなってしまい、財布には厳しいのが悩みの種でしょう。
裸のまま定期入れや財布に放り込んでおくと、すぐに壊してしまうかもしれません。専用ケースが付属しているのでそれを使えばサイズは大きくなりますが安心です。
- ◆Windows95/98ノートPC (11/13/99更新)
- (例:VAIO C1EX 大きさ248×153×27、重さ1000g、専用リチウムイオン充電池、画素数1024×480)
機能面では、現在主流のWindows95/98のノートPCを使えば、閲覧用のソフトも選び放題、データ形式もPDFでもT-Timeでもエキスパンドブックでも好みの形式を読むことができます。
問題は、ハードウェアが、大きく重く、起動に時間がかかり、電池持続時間が短い点です。
電車での移動等には向きませんが、自動車で移動し、電源の取れる場所でゆっくり座って操作できるのなら大変便利といえるでしょう。
- ◆HP100/200LX (04/03/00更新)
- (例:HP200LX 大きさ160×86.4×25.4、重さ312g、単3電池×2、画素数640×200)
この秋メーカー出荷終了のHP200LXです。
Kei.さんの縦横瞬間切り替え表示可能な超高速テキストビューアLEや、Torryさんの多種多様な画面モードの可変行テキストビューアVVC、みゅうさんの小さなフォントから巨大なフォントまで対応の縦型ビューアJupiter、DOS用の定番A.IdeiさんとY.ShimizuさんのMIEL、小倉 智之さんのsetext閲覧のMIV、ふぃあさんのMFONTにも対応して色々なフォントを随時切り替えながら読書できる浜島さんのMFONTファイルビューアHME.EXMなど、テキスト閲覧ソフトにはこと欠きません。
また、DOSファイルシステムがそのまま利用できるので、自由度も高いです。
視認性を落とすタッチパネルなどの余計なものの付いていない反射型モノクロ液晶で快適に読書できます。
また、EBやEPWINGのデータも、DIC.EXEのようなDOSソフトや、EBR.exmのようなLX用ソフトで読み、検索することができます。
広辞苑でも平凡社百科辞典マイペディアでもデータパルでも聖書でも、自在に活用できます。
もちろんそのためには大容量データの入るフラッシュPCカードを購入したり、データを変換したりソフトを設定したりする必要があります。
それを困難と感じる方にとっては、敷居の高いマシンとなってしまいます。
むろん、環境を作ってしまうと、他の機種には移行できないほどの快適さがある機種です。
特に、立ったまま打てるキーボードを持った機種であり、この小ささで閲覧に加えて実用的に文章作成もできるところには感心します。
LXでの読書については、大道さんの「LXを文庫本にしよう!」などのページでも紹介されています。(大道さんにはぼくも色々教わりました。ありがとうございます。)
ぼくは、1993年の秋にLEがNIFTYで公開されてから、6年以上の間、HP100LXで電子読書を楽しんでいます。けれど、このマシンを超えるものは未だに出てきません。
- ◆その他の機種 (10/7/00更新)
- さて、この他の機種についても触れておきます。
ザウルスでも、以前のPIシリーズ(DoCoMoのモバイルZも同様です)では、メモリ処理単位の小ささ、テキストデータとの親和性の低さ等といった理由で、ブックリーダーとしては使えませんでした。また、現行のMIシリーズ用のMOREソフトも、PIシリーズでは動作しません。CFスロットもありません。
「買い替えをおすすめします。」と書いていたところ、KATSU/たつし(勝水竜史)さんがPIザウルス用縦書きテキストリーダー「茜雲」を開発し、@niftyのFPDAJで公開してくださいました。縦書き表示・しおり機能・禁則・青空文庫ルビ表示が可能です。
さらに、サポートツール「赤蜻蛉」により複数テキストファイルも可能になりました。
素晴らしい!PIシリーズのザウルスユーザーの底力を見せつけられた思いです。
作者のWebでも公開されています。
各種の(カシオやシャープの)電子手帳では不可能です。PCとのデータ連係機能のある電子手帳(PC WiZやカレイド)では、メモデータ程度の大きさ(たとえば1KB程度)のファイルなら可能でも小説(たとえば400KB程度)をそのまま転送して扱うのは無理があります。
BrainPad TiPOはフォントは大変美しい上、多国語等の豊富な文字種に対応(BTRONのとりあえず多国語対応)しており、コンパクトで解像度もあります。
理想のブックリーダーに近い存在ではありました。
残念なことにソフトに乏しく、販売も終了してしまったようです。
欠点としては、タッチパネルのため液晶画面の映り込みが強く、BTRONのスクロールバーは操作性が悪く(OSの改善のプロセスが遅いため期待が持てない)、デファクトスタンダードのFATによるDOSファイルシステムからTAD(トロンアプリケーションデータバス)への変換作業が必要な点があげられます。
NECの電子ブックリーダーはメディアがFDベースだったことや、ソフトの出版点数が少なく(しかも半数は囲碁の本だった)、失敗に終わりました。
解像度は320×240程度のようですが、大きさは文庫本数冊分はあります(しかもフロッピーディスクドライブは外付け)。液晶画面の視認性はなかなか高く良いのですけれども、今ではさすがに数世代前の機器という印象を受けます。
RuputerやDataSlimは予想していたよりは良かったですけれども、もともと全体の動作が遅く操作感がひどく悪い上、小説一冊分のデータを開くのに耐えられないくらい長時間待たされたり、メモリの制約でそもそも1冊分の転送ができなかったりするので非実用的です。
GENIOではファイルをごくごく小さいサイズに分割してから転送しなくてはならず論外です。
ポケットボードやポケットボードピュア、ポケットボードプラス、パルディオEメールやi-mode端末、cdmaOne端末では小分けしたメール配信しか不可能で、読書とは言いにくいです。メール配信に割り切る必要があります。
携帯電話のショートメール(は文字数制限がきついため、小説どころかメールマガジンすら満足に読めません。
iMODEメール | 250文字(超過分切り捨て) |
J-PHONEスカイウォーカー | 128文字(超過分切り捨て) |
DDIポケットPメールDX | 1000文字(超過分切り捨て) |
IDOEZaccess/セルラーEZweb | 2000文字(超過したらそもそも受信できず) |
まぐまぐのメールマガジン日本文学(e-text)全集でも1メール7000文字はあります。
その後、iモードで読書のサイトや、携帯電話読書用メールマガジンもでてきたし、文字数も競争によって増えているので、可能にはなってきましたので、ちょっと試すのは面白いと思いました。
携帯電話のメモリは制限が大きすぎるので、工夫をこらしても、どうしてもその範囲内で楽しむことになってしまいます。
- ◆おすすめの機種は? (11/24/99更新)
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現時点でのおすすめはザウルスアイゲッティです。
実売2万円台後半と安価で、大容量で取り扱いやすいCFが使え、TTV BookReaderという優れたソフトが利用できます。
ザウルス文庫のようなサービスも用意されており、設定の敷居も低く、筐体も薄く、フォントは美しく、電池は長時間保ちます。
文市の小箱茶室
\ケーキ
\小箱
\LX
\紅茶
\[読書]-[ブックリーダー]/
自転車/
好み他/
伝言板/
リンク/
文市(あやち)=青野宣昭