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●どれがおいしい紅茶なの?
喫茶店に行き、紅茶の種類が沢山並んでいる場合に、なにを選べば良いのでしょうか。
なんだか、どれも良いことしか書いていなかったりして困ってしまいそうですね。
また、大手パッカーのブレンド品でも、中心とした産地の茶葉で銘柄名をつけているものがありますが、元の茶葉の性格が分からなければ選びようもないというのが正直なところではないでしょうか。
紅茶の種類は産地別を中心に、良く聞くものを並べてみました。
それぞれにおいしさの特徴やおすすめの淹れ方なども書いてみました。
- インド茶
- 紅茶の代表、インド茶。
- アッサム
- いかにも紅茶らしい紅茶、紅茶の代表。
力強くボディのある味、濃い水色。
飲み方は、牛乳をたっぷりいれたミルクティが良く合う。
ケーキ等、こってりした食物と合う。口の中の油脂分ををさっぱりと洗い流し、適度な収斂性を舌に残してくれる。
OPタイプなら、時間をかけて蒸らして淹れる。OPは雑味や舌に残る繊維質が出にくいので、安心して濃く淹れられる。
濃すぎてもお湯や牛乳で調節できる。
15分も蒸らすと味もまろやかになるので、3杯目も苦味に苦しめられることなく楽しめる。
CTC加工によるものなら、出が極めて早いので、1分で濃い目のミルクティーが楽しめる。
BOPFやCTCでは濃く淹れ過ぎないように注意。ホールリーフなら、濃すぎたらお湯をさすだけで良いが、えぐみが出ている場合はどうしようもなく、ミルクでおさえたり、スパイスでごまかすしかない。
生産量が一番多いため、価格も高くない。
- ニルギリ
- くせのない紅茶。あっさりとしてマイルドな味。
南インドでスリランカ(セイロン島)に近く、特徴もセイロン茶に近い。
- ダージリン
- 独特の高い香りの紅茶。
パッカーによるブレンドで少量香りづけに利用されることもある。
あるいは、ダージリンの特徴が出るようにブレンドしてダージリン銘柄で出すことも多い。
ドイツ・日本ではファーストフラッシュの人気が高いが、おいしくはない。
紅茶の場合、緑茶のように、早摘みの新茶が美味しいわけではない。
たとえばダージリンではファーストフラッシュは下級品、セカンドフラッシュは一部が上級品、オータムナルは多くが中級品といわれる。
いわゆるマスカットフレーバーがあるのは、このうちセカンドフラッシュのみ
で、しかもごく一部(約5%)。
同一農園同一時期でも茶葉梱包ロットによって味が異なる。
これらの原料茶を混ぜ合わせて一定レベルの味にするのがブレンド技術であり、ブレンドを行なわずに品質の安定しない原料茶だけを直輸入して供するのは無意味。
アッサムのように量が多く質の安定した原料茶なら良いが、生産地域が狭いため収穫量が少なく質のばらつきのあるダージリンの原料茶となると避けるのが賢明。
生産量が少ないため価格は高め。
- セイロン茶
- ディンブラ、ヌワラエリヤ、ウバ等スリランカ(旧セイロン)の茶。
中でも高地茶(ハイグロウン)が高級品。高地茶のブレンドは安心できます。
美味しい紅茶の代表。1杯目の花のような香りを楽しみ、2杯目3杯目は味を楽しめる。
多くはBOPで、淹れやすいので、熱湯を使うことと茶葉の量さえ間違えなければ失敗なく淹れられる。
一番おすすめ。
- ディンブラ
- スリランカ紅茶の代表。くせのない美味しい紅茶。綺麗な紅茶らしい水色で、口に含むとまろやかで適度な渋味もあり、良いお茶です。
日常飲む紅茶としておすすめです。実際、大手パッカーのブレンド品でも、しばしば使われているようです。
- ヌワラエリヤ
- 水色は淡く、香りが良く繊細な高地茶です。
1〜2杯目はストレートで香りを楽しみたいです。
上質のヌワラエリヤはとてもおすすめの紅茶です。
リプトンの青缶はヌワラエリヤを中心にブレンドしたものです。はじめてティーバッグでない紅茶を買うならこれを選んではいかがでしょうか。
- ウバ
- 深い渋味、高い香りを合わせ持った高級紅茶の代表格。
茶葉により香りは性格が違うが、花のような香りやスースーする香りを出す茶葉もある。好みのウバに出会うのは紅茶のみの最高の幸せ。
上質のウバは紅茶の最高級品。
明るく美しい水色です。1杯目をストレート、2杯目以降をミルクで。
メニューにあればおすすめ。
- キャンディ
- スリランカでは高度によってハイグロウン、ミディアムグロウン、ロウグロウンと分類し、高度が高いほど香り高く良質の高級茶とされている。
キャンディはミディアムグロウンの代表。特徴のうすい中級茶だが決して低級品ではないので着香茶よりずっとおすすめ。
- 中国茶
- 紅茶のふるさと中国も、インドやセイロンにその地位を奪われて久しい。
- キームン
- 中国紅茶。着香茶ではないはずだが、スモーキーフレーバーがある。
水色も濃いめでややくすんだ感じ。
インド茶やセイロン茶が主流の現在、生産は少ない。
よく撚られてつやの良い茶葉は、お茶の価値を外見にも求めていた中国茶の特徴が出ている。
あまりおいしくはないが、独特の香味は一度は試してみると良い。
生産量が少ないため価格は高め。
- アフリカ茶
- 第二次世界大戦後の新興紅茶産国のため、機械化が進み安定した品質のCTC加工された紅茶を安価に供給している。
- ケニヤ
- CTC加工されているので、ミルクティで楽しむ。
万が一、OPやBOPなら稀少価値大。良い香りと味を楽しめます。
- 着香茶
- 安価で低品質な茶葉に後から人工的に香りをつけて販売されている紅茶。
たまに楽しむには良いですが、臭いがきついので繊細な香りは楽しめないのがつらいところです。
- アールグレイ
- 着香茶の代表。茶葉に柑橘系の香油(ベルガモット)の香り付けをしたもの。
- ラプサンスーチョン
- 着香茶。正露丸の香り。 中国茶に松の木を燻した煙で香りをつける。
- ローズティー
- 紅茶にローズの香料で着香し、バラの花弁をまぜた製品。
- アップルティー
- FAUCHONのものが有名。アップルの香りの香料で着香した紅茶。
- ライチ紅茶
- ライチの実を原料に香りづけした中国茶。
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文市(あやち)=青野宣昭