文市の小箱茶室
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●HP100LX/HP200LXの現在2009
(1/15/2009作成)
●JKIT-FREEで今からHP200LXを日本語化 (1/15/2009作成)
●JKIT-FREEで今からHP200LXを日本語化
(1/15/2002作成)
HP200LXの環境が固まってから、十数年経ちます。いや、いまさら設定なんてできないよな、という気分です。
IPなどのシェアウェアのレジストがなかなかできなかったり、VZを売っていた会社ビレッジセンターが昨年11月末に会社解散してしまったりと、厳しそうな状況です。幸い、JKITについては、FEPとエディタを除いてJKIT-FREEとして公開されていますので、まあ、なんとかなりそうに思えます。
エディタについては、DOSのフリーソフトが色々ありますから、なんとかなるでしょう。FEPは厳しいですが、シスマネ上はFEP100でいけるので、使えないことはないです。もっとも、シスマネ上でエディタというと、hmm.exmくらいでしょうか、だいぶ選択肢が狭くなってしまいます。ぼくはKei.さんのME.EXMを愛用していますけれど、シェアウェアです。
もちろん、手持ちの環境があるので、別に問題ないのですけれど、今から1台新規に組むとしたらどうなるかというのはちょっと面白そうではあります。たとえばThe HP Palmtop Paper Online StoreやYahoo!オークションで中古品を入手して、今からダウンロードできるソフトでなんとかなるものでしょうか。
ちょっとやってみることにします。
まずはJKIT-FREEです。これはきちんと公開されていて、現在はfoloomyにあります。
フォロ:HP PC Users' Forum(fhppc) > 会議室:HP電卓、LX総合 > トピック【3】 データ登録のご案内にて、NORIさんより、
JKITFREE+P.LZHを下記のURLに公開しました。
http://fhppc.folomy.jp/datalibrary/JKITFREE+P.LZH
と告知がされています。これはメンバー限定ではなく、一般に公開されたものです。
folomyのFHPPCは入会無料ですので、もちろん登録しておけば、会議室のログなども読めますし、相談もできるので有用かとは思います。今回は、JKIT-FREEのダウンロードだけして先に進みます。
なお、FHPPCメンバー限定で、HPPIMなどのダウンロードができるようですので、後で入っておくとよいでしょう。
JKIT-FREEは解凍して、丸々フラッシュカードにコピーします。
新たにフラッシュカードを買うなら、2GBか1GBののmicroSDが安いでしょう。
mciroSDはSDアダプタに入れ、LXで使えるSD-PCカードアダプタ(例えばパナソニックのBN-SDMAAP3 SD Multi PC Card Adapter等)に入れて、LXで
d:\bin\fdisk100
と
d:\dos\format a:
をします。
microSDによっては、常駐ソフトなどの環境や、シスマネ上のDOS窓でやろうとしてフォーマットできず、一度リセットしてDドライブから起動し生DOSでフォーマットするとできることもあるようです。
フォーマットには数時間(一晩)かかります。ACアダプタをつなぐか、新品電池を入れてフォーマットします。
さて、JKIT-FREEで日本語表示はできますけれど、FEPがないと日本語入力ができません。今回、Windows95に付属のMSIMEで環境を作ってみることにします。大昔、MSIMEを使っているという話がniftyの頃のFHPPCで出ましたけれど、当時はWXII+と比べて特にメリットはないかな、という程度でした。
現在では、DOS用FEPの入手自体が困難です。Windows95なら、ライセンスの余っているインストールメディアがありそうな気もしないでもありません。
というわけで、ライセンスに問題のないWindows95のcabファイルから、以下のファイルを抽出します。どのcabファイルに入っているかはWindows95のリリースバージョンによって異なるようです。WIN95_23.CABとWIN95_24.CABだったり、OSR2以降だとWIN95_04.CABとWIN95_05.CABだったりするようです。
msime.dos
msime.sys
msimed.dos
msimek.sys
msimer.dos
msimed.dosをmsimed.sysとリネームしておきます。リネームしないと起動時に組み込めません。
ついでに、以下も抽出しておきましょうか。必須ではありません。使えるかどうかわからないツール類です。
msimekey.exe
msimekey.ini
msimelst.exe
msimergn.exe
msimeset.exe
これらは、HP200LXで使うフラッシュカードに、msimeというフォルダを作って入れておきます。
さて、msime関連で、一括単語登録ツールもダウンロードしておきましょう。
WX2PLUSです。解凍してSDのmsimeフォルダにこれも入れておきます。
なお、一括登録したい単語のテキスト形式は、
あやち "文市":名
さかゆき "坂行":名
かお "(@_@)":慣用句
かお "(^_^;;;":慣用句
かお "m(__)m":慣用句
のように、
読み(タブ)"漢字":品詞
の形式のようです。あまり沢山一度に登録しようとするとエラーになったので、最低限の単語だけにしました。というか、ぼくはどんな環境でも、ユーザー辞書登録は10単語前後しかしないのですけれど。
もう一つ、シスマネ上でMSIMEを使うために、IME100が必要ですので、ダウンロードして解凍し、フラッシュカードにEXMというフォルダを作ってその中に解凍して出てきたファイルをコピーします。
さて、JKIT-FREEとMSIMEの準備ができたら、confgi.sysとautoexec.batです。
LX2009_1.LZHをダウンロード、解凍して、SDに上書きコピーします。
これでSDをLXに入れてCTRL+ALT+DELでリセットします。C:\LXEMM.DATがない場合、EMSINSTが走るので、yを押します。また、LE.EXMのためもあり、16ドットフォントをCドライブにコピーしています。
フォントをCドライブから読み込んだ方がメモリの節約になるので、LXFONTでも16ドットフォントはCドライブを指定しています。このため、2回ほどBEEP音がなった後、LXEMMで「Error: C:\LXEMM.DAT is not found Hit nay key」と出て、ENTERなどのキーを押して先に進んでから、EMSINSTが実行されます。
C:\LXEMM.DATがない場合「EMSINST 20」を自動で実行するようなAUTOEXEC.BATになっています。「Are you ready?(y/n)」と表示されたら、「y」キーを押してENTERキーを押します。
このように、Cドライブが消えてしまっていても、LX2009_1.LZHに含まれるAUTOEXEC.BAT内で一度目のリセットのときに必要最低限のCドライブの環境が作られます。CTRL+SHIFT+ONでリセットし、「y」ENTER「y」 ENTERでCドライブを初期化していても大丈夫です。ただし、日付と時刻は設定が必要です。1980年1月1日に初期化されてしまっていたら、シスマネ上ならCTRL+FILERからF2で日付時刻設定ができます。
一度目の起動でCドライブの最低限の環境が作られます。このため、LXが一度立ち上がったら、CTRL+ALT+DELでもう一度リセットします。これでエラーなく起動したら日本語化完了です。
シスマネ上で日本語入力するには、ALT+0(ゼロ)を押します。DOS上で日本語入力するには、SHIFT+ALT+=を押します。
シスマネから生のDOSに下りるには、[&...]を押して[MENU]を押してa-t-F10です。生DOSからシスマネを起動するのはsm[ENTER]です。
シスマネを終わらせないでメモリを確保してDOSプログラムを動かすには、maxdosをインストールします。ダウンロードして解凍し、フラッシュカードにBINというフォルダを作ってその中に解凍して出てきたファイルをコピーします。
GBクラスのフラッシュカードを使うと、空き容量の確認に時間がかかってレスポンスが悪いので、Trap36を常駐します。同様にダウンロードして解凍、フラッシュカードのBINに入れます。
日本語テキストエディタですけれど、取り合えずjedを入れておきましょう。ファイルダイアログでカーソルが見えないので、JEDV.CFGは先ほどのLX2009_1.LZHに入れたものをいかしてください。
DOS上のファイラーは、K-Launcherが良いでしょう。BINに入れます。いや、FDでもFLMTNでも好みの道具があればそちらで。シスマネ上は標準ファイラーとLEでいけるでしょう。シスマネ上では、後でX-Finderを入れるのが面白いでしょう。X-Finderは色々いじれますし、そのままでも使いやすいです。
テキストビューアはシスマネ上ならLE.EXM、DOS上ではLEX.EXEが超高速です。どちらもLogExpressです。ダウンロードして解凍、LE.EXMはEXMフォルダに、LEX.EXEはBINフォルダに入れます。
あとは、KeyMもとりあえずEXMフォルダに入れておきましょう。
他にも、vectorのLX用ダウンロードサイトから、
は最低限ダウンロードしておきます。
あ、あと、
lha255.exe
もですね。差分じゃなくて本体の方です。
さて、中古のLXを入手すると、たいてい倍速化されていることが多いです。
倍速ドライバを入れないと、画面が乱れて左端が数mmずれたようになります。
CLKUPDRV.LZHの、CLKUP31A.SYSをフラッシュカードにコピーして、一度CTRL+ALT+DELでリセットすると直るはずです。
さて、ここまでで、一通りLXが日本語化できて使えるようになっています。とりあえず普通に使えます。
後は、好みのソフトを入れて設定作業の繰り返しかと思います。
また、オークションなどで、ATOK8やkatana、VZなどを入手できたら、そちらの設定もすると、飛躍的に便利になるでしょう。
というわけで、素のLXから、現在入手できるソフトで一通りの環境構築をしてみました。
ふーむ、なんだ、できるじゃん。ソフトの所在さえ知っていれば大丈夫。
というわけで、ここに備忘録で残しておくことにしました。
フラッシュ(SDやmicroSD)カードに入れたファイルは以下の通りです。CLKUP31A.SYSは倍速ドライバなので、標準速の場合は不要です。
フォルダ パスの一覧: ボリューム SD1G
ボリューム シリアル番号は 3379-090D です
A:\
| AUTOEXEC.BAT
| SM.BAT
| CONFIG.SYS
| lxfnpat4.lzh
| JKITFree.txt
| APNAME.LST
| CLKUP31A.SYS
|
+---_DAT
| KEYM.DAT
| LE.ENV
| MFONT.INI
|
+---msime
| msime.dos
| msime.sys
| msimed.sys
| msimek.sys
| msimekey.exe
| msimelst.exe
| msimer.dos
| msimergn.exe
| msimeset.exe
| WX2PLUS.DOC
| WX2PLUS.EXE
|
+---BIN
| KL_HIST.DAT
| JED.EXE
| JEDV.CFG
| JEDV_E.CFG
| LEX.EXE
| LHA.exe
| MAXDOS.COM
| TRAP36.COM
| KL1ST.DOC
| KL.DOC
| KL.COM
| KLV.EXE
| KLCUST.EXE
| KLJPN.HLP
| KLENG.HLP
| KL.CFG
| KLEXE.COM
| KLVA.COM
| KLDBL.WUP
| KLCFG.DOC
| KLCFG.LZH
| LHA.doc
| READ.me
| TRAP36.TXT
| TRAP36A.COM
| MAXDOS.DOC
| HISTORY.DOC
|
+---EXM
| IME100.EXM
| IME100.ICN
| KEYM.EXM
| KEYM.ICN
| LE.ENV
| LE.EXM
| LE.HLP
| LE.ICN
| KEYM.DOC
| LE.DOC
| IME100.DOC
| HISTORY.DOC
|
+---FONT
| LXHN08X.FNT
| LXHN11X.FNT
| LXHN16X.FNT
| LXZN08X.FNT
| LXZN11X.FNT
| LXZN16X.FNT
|
+---JKIT
| Emsinst.exe
| FEPIO.COM
| FEPIO.DOC
| JKIT.ID
| Lxansi.exe
| Lxdspd.exe
| LXDSPD.INI
| Lxdsps.com
| Lxemm.exe
| Lxfbuf.exe
| Lxfont.exe
| LXFONT.INI
| Lxime.exe
| Lxjex.sys
| Lxkkc.sys
| Lxvm.com
| Serctl.com
| SERCTL.DOC
|
\---arc
lxctrl22.lzh
finder.lzh
exkey024.lzh
typerlx7.lzh
aptot084.lzh
123g175.lzh
garlic.lzh
l1db070.lzh
mrexm160.lzh
CONFIG.SYSは以下の通りです。
files=20
buffers=20
shell=d:\dos\command.com /p /e:512
DEVICE=CLKUP31A.SYS
device=a:\jkit\lxjex.sys
device=a:\jkit\lxfont.exe -fa:\jkit\lxfont.ini
device=a:\jkit\lxdspd.exe -fa:\jkit\lxdspd.ini
device=a:\jkit\lxansi.exe
device=a:\jkit\lxemm.exe
device=A:\jkit\lxkkc.sys
DEVICE=A:\MSIME\MSIMEK.SYS /A1
DEVICE=A:\MSIME\MSIME.SYS /D*A:\MSIME\MSIMER.DOS /A1 /DA:\MSIME\MSIME.DOS
AUTOEXEC.BATは以下の通りです。
@echo off
if not exist c:\font\nul mkdir c:\font
if not exist c:\font\lxhn16x.fnt copy a:\font\lxhn16x.fnt c:\font
if not exist c:\font\lxzn16x.fnt copy a:\font\lxzn16x.fnt c:\font
if not exist C:\LXEMM.DAT A:\JKIT\EMSINST.EXE 20
path a:\jkit;c:\;a:\;a:\bin;a:\bin;d:\dos;d:\bin
A:\jkit\fepio
a:\bin\trap36.com
a:\sm.bat
なお、本当にLXが初めてとか、全く覚えていないという方は、HP100/200LX購入直後ガイドを昔アップしてありましたのでそちらをどうぞ。
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文市(あやち)=青野宣昭