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カードモデム設定解説

初心者のカードモデム入門の解説書です。


1

さらなる環境設定へ、注釈または蛇足

ここでは『初心者のためのカードモデム通信入門』の各章に対応した補足
説明を並べてみました。いわば注釈集です。
カードモデムのさらなる環境設定についてのアバウトな(^^;)解説もどきで
もあります。ただし、あまり鵜呑みにしないようご注意下さい。m(_ _)m



2

カードモデムはイバラの道?

カードモデムは、貴重なC:を空けなきゃならない、快適通信環境air craftに
は狭すぎる、1時間連続通信でアルカリ電池はからっぽ、でもリチウムは高
すぎる(;_;)、カードモデムによってはLXで全く使えないものがある、と問題
山積みです。
もっとも、ポケットモデムはLXよりかさばる、電池が何本も要る、文字落ち
する、ケーブル自作しないともっとかさばる、シリアルの挙動は謎、コネク
タはヤワ、と問題山積みですから、LXを携帯端末として使うにはそれなりの
苦労はあるのだということでしょう。
でもね、その見返りは十分です。\(^o^)/

●手動の場合
回線を接続したままメールやレスを書きたい場合は、エディタとFEPの辞書
をC:に置く必要があるわけです。で、3MB近いATOK8の辞書はあきらめて(^^;)、
WX2かKatanaのスモール辞書になります。
十分可能なのですが...バランスに気を配る必要があります。カードモ
デムになれたら、環境構築してみると楽しいです(^^)

●電池の持続
アルカリでは1時間もてば良い方です。リチウムなら毎日通信しても一週
間もちますが、2本で700〜800円ほどします。私はずっとリチウムでした
が、今は東芝のニッケル水素を毎日充電して使っています。(^^)

●Cドライブをログのために空ける
フォントを第一水準のみにカット。EMSをラムディスクとして活用。EMS
を一時削除。使用頻度の低いファイル削除。セットアップ画面でメモリを
C:に割り振り。環境を変えてC:から立ち上げ。ETC.
かなり極端な設定を行なえば、最大1.5MBまでログの記録ができます。
フォントなんて削除、KTXが立ち上がって自動巡回が始まったらKTXのプロ
グラム等は子プロセスに下りて消せる。C:\_DAT\*.*はA:にMOVEしておけば
良い...等々。そこまでして楽しいのか!? (^o^)タノシイ!

●フラッシュ付きカードモデムについて
フラッシュの信頼性の低さでは定評があります。玩具としては面白いです
が、初心者にとてもすすめられません。USAでは14400bps4MBのモデルがあ
りますが、輪をかけてファイルが壊れやすくなっています。
FLASH PACKERだったら、初期不良交換ものでしょうね。(^^;)

●ログの記録はC:が良い?
速度や信頼性の面で、ポケットモデムやフラッシュ付きカードモデムの所
有者もC:にログを記録することが多いです。(^^;)ナンノタメノフラッシュ?

●C:は危険
カードモデムを差しっぱなしにしておけば、単三電池、つづいてバックアッ
プ用リチウム電池が切れてC:のファイルは消えてなくなります。電池は早
めに交換、通信が終わったらすぐログをA:に移動、は鉄則です。せっかく
ダウンしたソフトやログが消えたら...目も当てられませんネ。未読ポ
インタの調整は空しいものです。(ToT)

●EMS上にラムディスク
S.SekiyaさんのERDISKを使えば、EMSをラムディスクとして使用できます。
C:\LXEMM.DATを通信時にのみ削除した方が素直ですが、EMSの再作成に時間
がかかる等の理由で、今一つ手法としては不評です。

●100/200LX1MBモデルでカードモデム
FHPPC2番会議室で主に活動している「1M友の会」に相談すると良いでしょ
う。とりあえず2番会議室で自己紹介と質問をすれば、怒涛のレスが得ら
れることと思います。(^^)センデン、センデン
FHPPC 5番会議室の過去ログ(9月)に1M友の会会長や会員の環境もアップ
されています。

●日本語化キット
言わずと知れたオカヤ・システムウェア(株)のHP 200LX 日本語化キット。

●フラッシュディスクの容量
最近は20MBが標準のようです。5MBユーザーはほとんど残っていません。(^^)
どうせなら40MB以上を買ってしまいましょう。(^^)

●バイブル
「HP 100LX/200LX BIBLE」関谷 博之、濱田 宏貴著 ソフトバンク(株)発行
ISBN4-89052-644-7 3,200円
買いましょう。持ってる方も、布教用にもう一冊!

●VZ
VZエディタVersion1.6 (株)ビレッジセンター 9,800円



3

素晴らしいソフトの作者の方に感謝m(_ _)m

●通信ソフト
WTERMやair craftも動作はしますが、KTXで設定してしまうのが結局楽です。
回線速度が速くなる昨今、LXで高速・軽快に動作するのはKTXです。

●オートパイロットマクロ
巡回君はjunlog.defとの組み合わせでお気楽な通信環境を構築できます。
今回の説明には使用しませんでしたが、他に以下のマクロもあります。

lizard.kさんの KTXnif バイブルもしくは FGALTM LIB09#6
(定番ですね) (^^)
y.nabeさんの autoNif FHPPC LIB08

KTXnifはKTXnif-Pという改良版がFGALTMで人気です。

●バッチファイル用ツール
LXCTRLは定番なのでたいていの方はフラッシュに入っていることでしょう。
BUはバッチファイルの中で使うと便利なユーティリティーです。環境変数
を利用したりしてバッチの中で様々なことができます。CONFIG.SYSに
shell=d:\dos\command.com /P /E:512

と入れておけば生DOSでいつでも使えます。(^^)

●おすすめVzマクロ
じゃん べさんの Junlog.defは巡回君でFHPPCを主として巡回する方には
絶対おすすめです。これだけのためにVzを買っても良いと思います。

ComNiftyと茄子Rな環境しか知らない方にも良いと思います。DOSでは、
air craftの方が近いのですが。ログ閲覧ならNIFPが高機能ですが、標準速
のLXではやや遅いです。
MopTermとFAPXな環境しか知らない方には、LXでの通信は少し制限がきつい
と感じるかもしれませんが、慣れれば快適です。(^^)

●その他 便利なソフト
Kei.さんの LogExpress Ver.0.85 FHPPC LIB08#296
超高速日本語TEXT VIEWER。私はこれのためにLXを買いました。
みゅうさんの maxdos Ver.0.2.3 FHPPC LIB08#279
シスマネ下で広いdos空間を使えます。\(^o^)/
GAOGAO(S.Ieiri)さんの BattLog v1.1 FHPPC LIB08#244
バッテリー電圧ロガー。合理的な電池交換のためLXer必携。
CARGOさんの BatG FHPPC LIB08#301
バッテリー電圧グラフ表示ソフト。電池交換はお早めに。

素晴らしいソフトの作者の方に感謝しますm(_ _)m



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設定がうまくいかない時の間違い探し

うまく通信できないときは、設定の概略の各項目のどこかに原因があるは
ずです。各ソフトのドキュメントに一通り目を通すと、目星が付けられる
でしょう。FHPPCのOFFに出て聞くのが一番早い解決法です。へ(^^へ)



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通信操作は軽やかに

●アイコンを選んでENTER
生DOSで実行するとメモリ不足によるトラブルの可能性を回避できます。

●巡回経路の設定
同梱のJUNKAI.DATを参考にして下さい。

●電源が切れたらカードモデムに差し替えて、電源ON
もしMAIN BATTERY LOWの表示が出たら直ちに電池を交換します。交換用の
電池が無いときは近くのコンビニに走りましょう。通信途中にこの表示が
でたら、ESCキーで解除します。(^^;)
運さえ良ければ十数回警告が表示されてもきちんと巡回できたりします。
運が悪いと...(^^;)恐ろしくて、とても言えない!(;_;) C:ガ、キエチャウ

●F5でダイヤル&自動巡回
ROAD2と、ROAD3以上とではAUTOLOGINの部分が異なります。ROAD2では@Pの
入力が必要です。

ところで、電話は掛かったのにLOGINでトラブルを起こしていたら、手で該
当文字を入力して助けてやることもできます。
また、巡回中に止まって、右下のLの表示の反転が元に戻ってしまったら、
それ以降のログは記録されませんので、一度終了したほうが良いでしょう。
設定が一度うまくいけばこれらのトラブルに悩まされることはまれです。

巡回君では、終了直前にメッセージ通りCTRLキーを押せば、手動でNIFを回
れます。GO FILEFIND等はここで行なえば良いでしょう。(^^)

●終了したら直ちにフラッシュディスクに
カードモデムはLXに入れているだけで電池を消耗します。ログはすぐにフ
ラッシュに移しましょう。

●電源を入れ、ENTERを押して終わり
すぐにシスマネの画面に復帰しますので、メールの返事はすぐ書いて送れ
ば良いでしょう。

●ログ読みレス書き
LogExpressがログ読みにはおすすめです。
倍速改造した方の間ではNIFPでログ読みレス書きする方が多いようです。
私はLogExpressでログ読みし、気になった発言は切り出しておき、JUNLOG
でレス書きしています。ログ読みからJUNLOGでこなす方も多いです。

●モデムを差し込んだら自動巡回するだけ
『あらかじめ設定』しておくことができないと、カードモデムは使いにく
いと感じることでしょう。(^^;) 課金対策やゴミ発言防止のためにも、手
動は避けるべきだと思うようにすると良いでしょう。

●システムマクロでKTX.NETに電話番号をセット
様々な方法が考えられるので研究すると楽しいです。(^^)

●巡回君のsend命令のサンプル
同梱のJUNKAI.DATに例を載せました。



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具体的な設定のやり方について

(1)Cドライブを空ける

●EMSがたくさん必要な方
EMSを500KB以上とっているような方はEMS上のラムディスクにログを記録す
ると良いでしょう。
問題は、C:とF:のバランスですね。フォント・KTX・アップファイル・ログ
のそれぞれをどちらに割り振るか...楽しく悩みましょう。(^^)
※FGALTL LIB03#141 ERDISK セクタ長可変EMS専用ラムディスクドライバー

●データファイルはAドライブに移動
C:\QUICKEN\QDATA.PDTもA:に移動できます。

(2)全角フォント一種類をCドライブに

●Tadayoshi KoyamaさんのFONT.14をFONTX2形式に変換
※FHPPC LIB15をさがして下さい。
17 FONT14.LZH JMEMO用14Dot Font
331 BOLD102.LZH FONT.14をボールド化
378 CFONT003.LZH FONTXファイルの第2水準CUT
293 JPKHN14X.LZH 半角14ドットフォント
※FHPPC LIB07をさがして下さい。
219 FCV230 .LZH ふぉんと昆布/フォント変換

(3)LXFONT.INIの設定

●LXFONT.INIの-m指定
通信時に使う半角FONT(LXHN16X.FNT)の指定に-mをつけた方は、-mを取っ
ておきましょう。起動時に一括してメモリに読み込まれますので、C:に半
角フォントを置かなくても大丈夫になります。

(4)AUTOEXEC.BATの設定
●市販の(あるいはモデム添付の)ドライバは組み込めません
LXはソケットサービス・カードサービスにあたる部分が特殊です。また、
市販のドライバは80186相当のLXでは動作しません。

●d:\bin\cic100 /gen 1
一回だけ実行すれば良いので、AUTOEXEC.BATに書いておきます。

(5)KTX.CFG・KTX.NETの設定

KTXのドキュメントをお読みください。書籍も販売されています。
※「KmTermXで今日からパワフルパソコン通信」
秀和システムトレーディング株 発行 ISBN4-87966-418-9

(6)巡回君の設定

JUNKAI.TBLの「画面表示の方法」を、 3:MRE時表示OFFにすると高速通
信時にも受信バッファにデータがたまりにくくなります。\(^^)/

(7)マクロのコンパイル

KMC.CFGを設定しておいて、KMC JUNKAI.MACと実行します。
巡回君をご自分でカスタマイズするときも、kmcのお世話になります。(^^)

(8)ファイルをCにコピー

ERDISKでEMSをラムディスクにした場合はFドライブができます。

(9)バッチをアイコン登録

●Comment欄の逆!
Comment欄の逆!はKTX実行中にシスマネの干渉を防ぐためのものです。

●maxdosを使ったアイコン登録
メモリ不足を防ぐために、みゅうさんのmaxdosを使う方法があります。こ
の場合、A:\JKIT\SM.BAT内でロードする際、スワップファイルをA:に設定
する必要があります。
REM -----------------------------------A:\JKIT\SM.BATの一部 START
maxdos -l -wA:\
REM -----------------------------------A:\JKIT\SM.BATの一部 END

アイコン登録する際のPath欄は以下のようにします。
Path: 【A:\BIN\MAXDOS.COM d:\dos\command.com /E:512 /C C:\cmodem.BAT】

これでわざわざ生DOSに下りなくても大丈夫!ですね。(^^)

●maxdosを使ったアイコン登録 補足
通常はC:にスワップファイルを作成し、カードモデムで通信するときだけ
A:にスワップファイルを作成するには、ASSIGNコマンドを使います。

REM -----------------------------------A:\AUTOEXEC.BATの一部 START
ASSIGN E:=C:
REM -----------------------------------A:\AUTOEXEC.BATの一部 END

REM -----------------------------------A:\JKIT\SM.BATの一部 START
maxdos -l -wE:\
REM -----------------------------------A:\JKIT\SM.BATの一部 END

アイコン登録するバッチは以下のようにします。

REM -----------------------------------C:\MXGOCM.BAT START
ASSIGN E:=A:
D:\DOS\COMMAND.COM /E:512 /C C:\CMODEM.BAT
ASSIGN E:=C:
REM -----------------------------------C:\MXGOCM.BAT END



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これから購入するなら何を買う?

●カードモデム
選ぶときは、LXでの動作確認がとれているものに限るのが良いでしょう。

2400bpsのタイプは14400bpsに比べかなり低消費電力で、アルカリで一週間
使えることもあります。逆に28800bps対応のカードモデムは消費電力が高
すぎて完全に使用不能だったりすることがあるので、今はすすめられませ
ん。私はTDK DF2814を使用しているのですが、メーカーは200LX非対応を表
明しています。DF2814でうまく通信できないという報告もありました。

現在は以下の2モデルが200LXで良く使用されているようです。

・TDK DF1414EX
14400bpsでは、省電力で有名です。旧モデルは消費電力が大きかったの
ですが、このモデルはかなり改善されています。専用のモジュラーケー
ブルが不必要に長いので、ISDN公衆電話での通信には不適です。PHS用は
別売の専用ケーブル(携帯電話接続ケーブルCPC1414B)が用意されてい
るので良好です。

・INTEGRAN/Megaheltz XJ2144
LXerの所有率No.1のカードモデム。モジュラーを直接カードへ接続でき
ます。ISDN公衆電話で使う方はSONYの50cmスリムタフ型モジュラーケー
ブルがおすすめです。PHSの接続用「セルラーケーブル」も数社(IBM・
BPS・INTEGRAN他)から販売されています。

●電池
LXでの動作保証電池はアルカリかニッカドのみですが、14400bpsのカード
モデムで通信すると、アルカリ電池で1時間もてば良い方です。ここは大
容量の単三電池で運用してしまいましょう。

・富士写真フィルム 単三形リチウム電池
カードモデムといえばリチウムです。毎日十数分通信して、LXを使い倒
しても一週間もちます。ただ、高価!(2本700〜800円程度)カメラ屋
なら結構置いています。電気店では扱っていないことが多いです。

・東芝 単三形ニッケル水素蓄電池
満充電から、数時間使ってから十数分通信できます。つまり一日もちま
す。私は毎日充電して2組を使い回しています。
以前、日立のニッケル水素蓄電池「セルエース」では、一日もたずに使
用を断念したことがあります。

電力消費については、GAOGAO(S.Ieiri)さんのBattLogで色々研究しましょう。



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さらに様々な設定を!

ヒントを並べておきますので慣れてきたら環境設定で遊んで下さい。

●FAX送信
中本 伸一さんのMKFAXでFAXデータTEMP.FAXを作成しておき、やはり中本
さんのSRFAXとTEMP.FAXをC:に置いてカードモデムに差し替えて送信。
※FHPPC LIB15
365 SRFAX101.LZH 100LX用FAX送受信V1.1
351 MKFAX100.LZH 100LX用FAX送受信
352 FVIEW100.LZH 100LX用FAXビューワ

●夜間自動巡回
内蔵アポイントか、バイブルのツールで。ACアダプタ必須。

●グレーのISDN公衆電話で外通(そとつー)
アナログジャック、切替、テレカ、F5でトーンダイヤル&巡回。詳しくは、
以下の資料を参照しましょう。
※FGALTMのLIB02 #18 ISDN.LZH ISDN公衆電話機の使い方

●PHSで歩通(あるつー)
セルラーケーブル。ATDのみ、ダイヤルはPHSで。9600bpsで。
PHSに関しては、FMODEM:MES14やFISDN:MES18に情報が集まっています。



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文市(あやち)=青野宣昭