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●SL-A300でDOSを起動する！

 SL-A300写真
世の中には、DOSが最高と勘違いしていて、まともなOSを使っていてもやっぱりDOSを動かしてしまうような酔狂な人がいるかもしれません。

SL-A300でもDOSが動きます。

えっ！？SL-A300はXScaleだから、8086バイナリなんか動かないって？
ところが、BochsというIA-32 (x86) PCエミュレータを入れれば、x86バイナリが動き、DOSも動作するのです。
というわけで、SL-A300に入れてみました。
ipkを普通にインストールして、bochsrc-sample.txtを書き換えます。

romimage: file=BIOS-bochs-latest, address=0xf0000
megs: 2
vgaromimage: VGABIOS-elpin-2.40
floppya: 1_44=/mnt/card/freedos-img/a.img, status=inserted
diskc: file="/mnt/card/freedos-img/c.img", cyl=306, heads=4, spt=17
といった辺りを適当に修正します。

bochs

で、起動し、最初にメニューの[1]を選び修正したbochsrcを指定して読み込ませます。次に[4]で実行するとx86エミュレータが動き、BIOSを読み込み、ディスクイメージから起動しようとします。
a.imgやc.imgは
./bximage
のようにツールを起動して作成できますが、まっさらなディスクができるだけなので、Disk Images with Pre-installed SystemsのページからFreeDOSのイメージを落としておき、SDカードにでも展開しておきます。


SL-A300写真
起動しましたけれど、いや遅い遅い。実用で使うには辛そうです。PalmエミュレータのQPoseよりはマシでしょうか？
手許で動かした範囲では、コマンドを叩いて、その後何度もENTERを叩かなければ表示が更新されませんでした。いいかげんにやった設定のせいなのか、よく分かりません。
動くことは動きますけれど、実用を期待するには動作が遅すぎるように思いました。

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文市（あやち）＝青野宣昭